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加藤シゲアキは“可憐なヒロイン”が似合う!? 『嫌われる勇気』刑事役の愛らしさ

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 NEWS・加藤シゲアキの役者としての個性は、“ヒロイン”役でこそ発揮されるのかもしれない。1月12日より放送開始した香里奈主演のドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ)は、その予感を確信に変えた。

 同作は、岸見一郎と古賀史健によるベストセラー書籍『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』を原案にした異色の刑事ドラマで、その斬新なアプローチはもちろんのこと、香里奈が“嫌われる女”庵堂蘭子として、加藤が“嫌われたくない男”青山年雄として、バディとなることでも注目を集めていた。蓋を開けてみると、ほとんど表情を変えることなく思ったことをズバズバと口にする庵堂蘭子のタフ&クールな振る舞いと、蘭子の奔放ぶりに振り回されてオタオタし続ける青山のコンビは好対照で、いわゆる「強いヒーローと可憐なヒロイン」が逆転したようなユニークな関係性を示していた。特に青山のヒロインぶりは秀逸で、物語の狂言回しとしても抜群の資質を見せていた。単に滑稽なだけでなく、母性をくすぐるリアクションも多く、思わず“かわいい!”と、トキメキを禁じ得ないのである。

 加藤といえば、ジャニーズの人気グループNEWSの一員でありながら、『ピンクとグレー』などの著作でも知られる小説家だ。そのため、理知的なシャープなイメージがあり、ラジオなどでは対人関係に関する独自のこだわりを明かすなど、繊細な一面を持つことでも知られている。大の映画ファンでもあり、ジャニーズを代表する文化系男子のひとりといっても過言ではないだろう。

 しかしながら、小難しく取っ付きにくいタイプかというと、そうとは思えない節もある。メンバーに対して、特に手越祐也には悪態を吐くことも多く、ファンの間では“キレキャラ”も定着しつつあるのだが、なんだかんだでいつも嬉しそうなのである。ツンデレといえばわかりやすいかもしれないが、加藤のそれは、カッコ付けのポーズ、あるいは照れとしての悪態であることが見え、「嫌い嫌いも好きのうち」とはこのことかと納得してしまう。そんなツンデレ加藤が、空気を読まない(しかも正しい)女に翻弄されるというのだから、ファンにとっては興味深いシーンの連続である。

 たとえば、フレッシュさ丸出しの新人スーツ姿で、颯爽と歩く蘭子の後ろを愛玩犬のようについて回るシーン。蘭子の顔色を伺いながら困り顔でお伺いを立てる姿は、いつもの加藤のツンデレぶりを知っているだけに余計におかしさを感じる。あるいは、蘭子が潜入した“紅茶キノコ”の教室を物陰からこっそりと覗き見るシーン。すぐに見つかり、教室に来ていた女性たちに「かわいい!」と囲まれて困惑する表情は見ものだった。うわずった声の調子は、クールな役柄よりも今回のような道化を演じるときこそ、魅力に変わるのではないだろうか。理知的なイメージの加藤だからこそ、あわてふためくシーンがより可笑しい。

      

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