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須永貴子の『奇跡の人』DVD-BOX評

峯田和伸主演ドラマ『奇跡の人』がついにDVD化 特典のオーディオコメンタリーはどんな内容に?

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 2016年4月クールにNHK BSプレミアムで放送された連続ドラマ『奇跡の人』(全8話)がDVD化される。この作品は、世界的に知られるヘレン・ケラーとサリバン先生の逸話をヒントに、ダメな中年男が“奇跡の人”へと化していく姿を、笑いと涙を満載に描く感動作だ。BS放送という制限された視聴環境にも関わらず高い評判を呼び、ギャラクシー賞・6月度 月間賞を受賞し、平成28年(第71回)文化庁芸術祭・テレビドラマ部門への参加も決定している。今回のDVD化により、ようやく誰もが視聴できることになる。

20161019-kisekinohito-sub1.jpg(左から)山内圭哉、峯田和伸、麻生久美子

 このDVD-BOXには特典として、峯田和伸、麻生久美子、山内圭哉によるオーディオコメンタリーが第7話に収録されている。3人の役柄をざっと説明しよう。峯田が演じる亀持一択は本作の主人公。ロックミュージシャンになる夢をほぼほぼ諦めてだらだらと日々を送っていたところ、麻生が演じる鶴里花と出会い、一目惚れ。一択は、花と、目と耳に障害のある娘の海を守ることを誓い、大家さんに交渉し、アパートを追い出された母娘は同じアパートで暮らし始める。そこに突然舞い戻ってくるのが、山内演じる正志である。正志はかつて、「ご面」というアホまるだしの書き置きを残して蒸発した花の夫であり海の父親であり、本作におけるヒールの役割を担っている。つまり3人の関係は、ベタに言えば三角関係なのだ。

 オーディオコメンタリーは7月上旬に収録されたとのことで、3人は7話の映像を見ながら、5月にクランクアップした本作の撮影を懐かしむ。そこで語られる内容は、行き当たりばったりのようでいて、なかなかに興味深い。例えば一択の台詞が多いことに関して、山内の「キャラクター的にさ、一択は思ったことが全部口に出てしまう人だから、それは(台詞が)多くなるよね」という分析にはハッとするものがあった。

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 また、第7話のクライマックスである、一択と正志が神社の境内でタイマン勝負をするシーンでは、最近のドラマにおける血糊の量や、アクション中のハプニング、現在のアクションのトレンドなどについても語られる。ちなみに『奇跡の人』ほど血糊をたっぷり使うドラマは近年珍しいとのことで、ここからも制作陣の心意気のようなものが伝わってくる。麻生と山内は、このドラマを通じて峯田がどんどんやられ上手になっていると感心する。確かに、峯田の殴られ方、突き飛ばされ方、蹴られ方はとてもナチュラルだ。特にコツのようなものは語らなかったので、ひとつひとつ真剣に反応していったことが積み重なっていったと思われる。2人が戦いを終えたとき、海がある奇跡を起こしたシーンでは、つい黙りこんでしまった3人が「……見ちゃうなあ」と言葉をもらす瞬間もたまらないものがあった。

      

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