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アルバム『ターミナル』インタビュー

The Floorが語る、第二のスタートラインに立った今「どうせなら一番高い山を目指したい」

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 ササキハヤト(Vo)、 ミヤシタヨウジ(Ba)、永田涼司(Gt)、コウタロウ(Dr)によって2012年に結成され、海外のインディロックやエレクトロポップバンドからの影響と、国内のバンドシーンからの影響とを巧みにブレンドしたサウンドで人気を集めつつある札幌出身の4人組ロックバンド、The Floor。彼らがメジャーデビュー作となる1stアルバム『ターミナル』を完成させた。「みんなが集まって拠り所になれる音楽」を目指したというこの作品には、洋邦問わず様々な影響源を持ち寄ったバラエティ豊かな楽曲や、フロアを盛り上げるキラーチューンが多数収録されている。アルバム完成までの経緯と、彼らが『ターミナル』で表現したかったことについて、4人に訊いた。(杉山仁)

「4人全員が“いいね”と思える音楽をやりたい」(永田)

ーーThe Floorの楽曲からは洋邦問わず様々な音楽の影響が感じられますが、みなさんがそれぞれ影響を受けたのはどんな音楽だったのでしょう?

ササキ:僕はBUMP OF CHICKENが好きだったり……高校時代はTHE BACK HORN、9mm Parabellum Bullet、ACIDMANのようなバンドを聴いたりしていました。

永田:僕は流行っているものをとにかく聴いていた感じですね。ひとり音楽が詳しいやつがいて、そいつから教えてもらったりもしていて。

コウタロウ:僕はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT。MICHELLEを3つ上の姉の影響で好きになって、ドラムをはじめようと思ったのが最初です。そこからゆらゆら帝国のようなジャパニーズサイケも聴くようになりました。

ミヤシタ:僕はストレイテナーとかですね。その関係でZAZEN BOYSとか、Nothing’s Carved In Stoneとか、ストレイテナーから派生して聴く音楽を広げていきました(両バンドともにベーシスト、日向秀和が参加)。

ーー洋楽で言うとどうですか?

ササキ:みんな最初はバラバラだよね。僕は中学の頃Green Dayを聴いてかっこいいなと思って、その後学校でエミネムをきっかけにジェイ・Zやドクター・ドレー、スヌープ・ドッグのようなヒップホップがすごく流行ったんですよ。それで一時期僕はB-BOYでした(笑)。あとは、SUM41やBLINK182のようなパンク/メロコア、UKロックだとThe KooksやLos Campesinos!。当時は音楽の趣味を共有できる友達がなかなかいなくて、教室の隅っこで音楽を聴いているような感じでした。でも最終的にRed Hot Chili Peppersを共有できるようになるんですよ。レッチリに救われました(笑)。

永田:僕はOasisやFeederから入っていって、Arctic Monkeysにもハマって。でも、その後に日本のLITEやコーネリアスがきっかけでエレクトロニカにハマりました。その頃はAutechreやエイフェックス・ツインを聴いていて、ギターも持たずにずっとパソコンで音楽を作っていましたね。LAビーツも聴いていて、その頃は今より内省的な音楽に惹かれていたんですよ。でも、そこからエレクトロポップのバンドにハマっていきました。もともとバンドが好きで、エレクトロニカが好きになって、その中間にあるエレクトロポップにハマっていったという感じです。

ーーThe Floorの現在の音楽性の影響源にもなった、Passion PitやTwo Door Cinema Club、Foster the Peopleのような人たちのことですね。

コウタロウ:まさにそうです。僕の場合はもともと、小さい頃から家で洋楽がよく流れていました。でも、自分からハマったのがArctic Monkeysで、大学の頃にPassion Pitにハマって、さっき永田が言ってたようなエレクトロニカも聴いていて……Disclosureも好きでしたね。

ミヤシタ:僕は洋楽だとブラジルのCSS。あとはFoster the Peopleですね。Foster the Peopleはこの間ライブにも行ってきました。あとは、デンマークのMEWとか、アイスランドのアウスゲイルとか。神々しい音楽が好きなのかもしれないですね。

ーー色々な音楽を聴いてきた中で、今の音楽性に辿り着いたのはなぜだったんでしょう?

永田:初期は僕が全部曲を作っていたんですけど、そのときに買ったCDをメンバーみんなで共有していて、全員が「いいね」と思えたり、全員が青春時代に音楽を聴いて感じてきた“青春性”のようなものを感じられたのが、僕らにとっては当時のエレポップのバンドだったんです。それでFoster the PeopleやThe 1975のように、4人全員が「いいね」と思える音楽をやりたいと思ったんですよ。ただ、そう話していたわけでは全然なくて……。

ササキ:自然とそういう方向性に向いていきました。WALK THE MOONやThe Royal Conceptにも影響を受けました。自然に作った曲がそういう雰囲気で、「いいじゃん!」となって。CDを出しはじめたぐらいから、そういう方向性にまとまっていった気がします。

ーーThe Floorの音楽からは純粋に音楽を楽しんでいるような雰囲気が感じられると思うのですが、それは今挙げてもらったアーティストに感じたものでもありますか?

永田:もともと、僕らはあまりハッピーな人間ではないんですよ(笑)。でも、ああいう人たちの音楽って、すごく無邪気な魅力があると思うんです。何にも縛られずに音楽を純粋にやっていて、そこに魅力を感じたというか。つまり、普段の僕らは無邪気でも純粋でもないからこそ、インディ・ミュージックの無邪気さというものに無意識的に惹かれていったんだと思いますね。それを僕らは“青春性”と呼んでいるんですよ。

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