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内田彩、復帰ライブで示した“歌への気持ち”と“ファンとの絆” 『Early Summer Party』レポート

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「『ちゃんと治ったよ』ってみんなに伝えられる場にしたかったので、1日2部にしてでもライブをさせてほしいとお願いをしたの」

 内田彩が6月25日、新木場STUDIO COASTで単独ライブ『Early Summer Party』を開催した。冒頭のコメントは、同公演のMCにて、彼女がファンに向けて語ったもの。昨年末に声帯結節切除手術を受けた内田にとって、今回の公演は術後初、前回の武道館単独公演から約10カ月ぶりの復帰ライブであった。


 昼夜2部構成で行われた同公演。昼の部は『~SUMILE SMILE~』、夜の部は『~Everlasting Parade~』と銘打ち、それぞれ異なるコンセプトのもと、全24曲に及ぶセットリストが組まれた。本公演を開催するにあたり、期待と不安が入り混じるような感情を抱いていたファンも少なくないだろう。しかし、それは杞憂だった。不安や迷いが一切感じられない、堂々とした歌声で観客を魅了する内田の姿からは、彼女が歌手活動に抱く強い気持ちやファンへの想いがひしひしと伝わってきた。本稿では、同公演の夜の部をレポートする。

 この日のために作られた衣装で登場した内田は、ファンのサイリウムによって色鮮やかなピンク色に彩られた会場で、「Floating Heart」と「Party Hour Surprise!」を披露。最初のMCで内田が「うわーっとなりすぎた」と振り返った昼の部は、「スニーカーフューチャーガール」や「Go! My Cruising!」、「SUMILE SMILE」など、内田の楽曲の中でもアップテンポなものを中心にセットリストが組まれ、バンド編成で行われた。一方、夜の部は内田のみがステージに立ち、恋愛をテーマにしたナンバーやしっとりとしたバラード曲を織り交ぜたセットリストを用意。過去のディスコグラフィーから選抜された12曲で構成されるコンセプチュアルなライブは、内田が持つポップで明るいイメージとあわせて、彼女のメランコリックな一面も垣間見ることができた。


 中でも印象深かったのは、内田が「緊張するんですけど……」と言いつつ、櫻田泰啓によるピアノの弾き語りで歌った「笑わないで」と「ピンク・マゼンダ」だ。好きになってはいけない人への片思いを歌った「笑わないで」では、楽曲が持つ切ない感情を際立たせるピアノの音色に、艶やかさを纏った歌声が重なることで、内田の内面にある大人の女性としての表情が浮き彫りになっていく。続けて、内田自身が”不思議楽曲”と称する「ピンク・マゼンダ」。感情が徐々に高まっていき、ラストの大サビで一気に盛り上がりを見せる同曲では、芯の通った伸びのある歌声にハッとさせられた人も多かったはず。

 このタイミングでアコースティック形式の歌に挑戦するのは、すごく勇気のいることだっただろう。ごまかしがきかないという意味でも、プレッシャーは大きかったにちがいない。しかし、冒頭のコメントにもある通り、復帰を待ちわびていたファンに、内田は歌を通して元気な姿をアピール。さらに「ピンク・マゼンダ」の歌唱後には、「いつかアコースティックライブもできたらいいなって夢が増えました」と新たな目標を語り、客席から大きな歓声と拍手が起こる。言葉を使わずに「おかえり」と「ただいま」を交わし合っているような瞬間、彼女とファンにある深い絆を感じられるシーンだった。


 そしてライブは折り返しに差し掛かる。ふわふわとした不思議な感覚に包まれるEDMナンバー「Daydream」で会場をクールダウンさせたかと思えば、次曲「Like a Bird」で激しいロックサウンドに舵を切り、そして「Ruby eclipse」ではスタンドマイクを使い力強い歌声を響かせる。歌手としての引き出しの多さ、レンジの広さに圧倒された。そこから「みんなと一緒にペンライトをピンクにしてフリフリしながら歌いたいと思います 今日来てくれたみんなへ」とMCを挟み、会場を一気にピンク色へと染め上げる「with you」を歌い、そして夜の部のサブタイトルにも選ばれた楽曲「Everlasting Parade」へ。

 今回がライブ初披露となる「Everlasting Parade」は、内田の武道館ワンマンライブの景色から生まれた曲だという。内田は「なにかあっても、また乗り越えて、みんなで笑顔になろう」というメッセージが込められていると説明し、続けて「去年、声帯の手術をしたんですけど、無事完治して戻ってくることができて、改めてこの曲を歌えて嬉しかったです」と、ファンの前に戻ってきた喜びを噛みしめた。

      

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