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- 2017.05.26

本日5月26日、Dragon Ashが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に初出演する。番組では、デビュー20周年の記念日である2017年2月21日に配信リリースした楽曲「Mix It Up」を披露する。
メジャーデビューから20年間、Dragon Ashはライブハウスを中心に活動を続けてきた。オーディエンスに制限を与えないためにライブはオールスタンディングであること、そして目を合わせられる距離であることを信条としてきたDragon Ash。2014年には初の武道館を経験するも、そのステージの上でも、「武道館でやることが俺たちにとっていいのか悪いのか、お前らにとっていいことかわからないけど、ケガしないで、1年でいちばん楽しかった日になれば、やる意味があると思うんだ」とKjが話していたのが印象に残っている。また、テレビに関しても、『僕らの音楽』(2005年)、『SONGS』(2013年)、『LIVE MONSTER』(2014年)などの音楽番組にも出演経験はあるが、その数は限られていた。そんなDragon Ashが、今夜現在のテレビ音楽番組においてもっとも影響力を持っているだろうMステで、ライブパフォーマンスを披露する。
前述した通り、「Mix It Up」は、デビュー20周年を記念してリリースされた楽曲だ。<here we play music all mixed up>(筆者訳:「すべてを混ぜ合わせる音楽をここで鳴らそう」)という一節は、Dragon Ashが掲げてきた「ミクスチャー・ロック」という言葉を思い出させる。Dragon Ashがデビューした1997年、そしてそれから数年の間も、ヒップホップやクラブミュージックとロックの間には垣根があった。しかし、その垣根を乗り越え、アルバム『Viva La Revolution』(1999年)では200万枚近いセールスを記録し、ミクスチャー・ロックをオーバーグラウンドに押し上げたのがDragon Ashだった。オリジネイターであるが故に、Dragon Ashは時に偏見や軋轢と直面することもあったが、第一線から退くことなく「ミクスチャー・ロック」を再定義しながら自分たちのスタイルを追求してきた。その20年の歴史が、今の音楽シーンをどれほど豊かにしているかということは、彼らの立ち位置を見れば明らかだ。
一方で、2012年には、IKUZONEの急逝もあった。オリジナルメンバーであり、最年長者として精神的にもバンドを支えてきたIKUZONEが欠けてしまったことはあまりにも大きなことだった。その後に発表された数々の楽曲にも、彼に向けられたように思える言葉がいくつも見受けられた。さまざまな出来事と衝突し、ファンに愛され、時に闘争してきたDragon Ash。彼らほど、多くの経験を積んできたロックバンドは他にいないのではないだろうか。
そんなDragon Ashが20周年の節目にリリースした「Mix It Up」は、フロアに向けられた楽曲だ。
Dragon Ash「Mix It Up」
MVは、ベースにKenKenを迎えた現在のメンバーで立ったフェスのステージを集めた映像となっている。重たいリフが響く冒頭から、シーケンスフレーズやスクラッチ音が入り、サビではハーモニーが重なり開放感を呼ぶ。「Mix It Up」は、20年間のキャリアを総括するのではなく、ステージから見える目の前の景色と向き合った楽曲だ。
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