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『Next One TOUR 2016』新木場公演レポート

GLIM SPANKYのライブに感じた“強さ”と“温もり” 大きな成長遂げた初の全国ツアーファイナル

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 GLIM SPANKYが、一回りも二回りも大きくなって帰ってきた。10月30日、新木場スタジオコーストにて行われた『Next One TOUR 2016』ファイナル公演を観て感じた、率直な感想だ。

 松尾レミ(Vo.&Gt.)は、過去最大となる13カ所をまわるワンマンツアーに当初は不安を感じながらも、「1カ所目から今日まで最高に楽しく、最高のコンディションで臨めました」と満面の笑みで語った。その言葉のとおり、全公演ソールドアウト。そして、強烈なインパクトを残すハスキーな歌声と、「日本語のロック」にこだわり続ける姿勢が表れた、一言一言を聴く者に届ける素晴らしい発声はこの日も健在。“本物”のロックサウンドに身を委ねつつ、それぞれの楽曲にこめられたメッセージや物語を受け取ることができる、なんとも充実した時間だった。

 本ツアーは、7月にリリースした2stアルバム『Next One』を携えて行われたもので、この日のライブもアルバム同様「NEXT ONE」から幕を開けた。オーディエンスでぎっしり埋め尽くされたフロアは、ブラインドサッカー日本代表の公式ソングとして書き下ろされた同曲で、一斉に拳をあげて大合唱。重厚なビートと力強い松尾の歌声で1曲目からオーディエンスをヒートアップさせた。

20161102-gs5.jpg亀本寛貴(Gt.)

 続けて「焦燥」「褒めろよ」など、ブルース色の強い人気曲を披露。亀本寛貴(Gt.)のギターソロから始まったインディーズ時代の楽曲「ダミーロックとブルース」の間奏には、重厚なジャムセッションがサポートバンドメンバーたちと繰り広げられた。そこでも披露された泣きのギターリフは、亀本の持ち味のひとつである。映画『少女』の主題歌に起用された「闇に目を凝らせば」、「NIGHT LAN DOT」では松尾の歌声と亀本のギターの掛け合いを堪能し、2人が揃ってGLIM SPANKYであるということをバンド編成の中で改めて感じることができた。

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 オリエンタルなメロディから始まる「grand port」やアバンギャルドな印象の「いざメキシコへ」といったストーリー性のある楽曲では別世界へ誘われる。「時代のヒーロー」のように王道ロックのビートにのせて<誰だって保証は無い ならば刺激ある将来を 切り開いて変えてやる あとに続けよ>というフレーズが歌われると、まるで彼らの決意表明を聞いているかのようだ。

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 GLIM SPANKYの楽曲には、度々彼らのスタンスが色濃く反映されたものが登場する。後半に披露された「BOYS&GIRLS」「怒りをくれよ」「Gypsy」「大人になったら」「ワイルド・サイドを行け」は、まさにそれにあたるだろう。「BOYS&GIRLS」や「Gypsy」の前には、これらは自分たちの歌であり「みんなの歌」にもなってほしいとの思いが伝えられ、「ワイルド・サイドを行け」の前には松尾から「私たち、ワイルド・サイドを行きます。世界につながるような音楽をやっていきます」との宣言があった。約1年前、デビュー直後のインタビューでも、松尾は「日本語で世界のロックに挑戦して、ワールドワイドでメジャーなものになっていきたいです」(参考:GLIM SPANKYが見据える、世界進出の見取り図「『こういう音もメジャーになれる』ということを証明したい」)と語っており、一貫したスタンスで活動を続けている。これこそが、彼らが着実にステップアップを続ける秘訣だと思う。このペースでいけば、高く掲げたその目標を有言実行する日もそう遠くはないかもしれない。堂々とした姿でアンコールの「リアル鬼ごっこ」までを披露しきると、希望に満ちたツアーファイナルの幕を閉じた。

      

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