武田玲奈、堀越千史、今井マイ……ネクストブレイク女子を発掘する、ショートカット推進委員会のビジョンとは?

 「女の子はかわいい、可愛い女の子はショートカットにして顔をたくさん出したほうがかわいい、すなわち、女の子はショートカットにすればみんなかわいい」をスローガンに、2012年9月に開設された、ショートカット推進委員会。WEBサイトを起点として、ショートカットの女の子の写真を撮影し発表する、という活動を行なっている団体だ。運営としてクレジットされているのは、委員長をつとめる佐々木花と、カメラマンの飯田えりかの2名。

「私はある少女に恋をしていました」 飯田えりかの作風

 飯田えりかは、少女のフェティッシュな部分を妄想気質に切り取った写真シリーズ『スクールガール・コンプレックス』が代表作の写真家・青山裕企を師匠に持つ、1991年、東京生まれのカメラマンだ。「少女写真家」を名乗り、同委員会の活動だけでなく、映画『世界の終わりのいずこねこ』のスチールなども手がけるなど、幅広く活動している。彼女により切り取られるショートカットの少女たちの写真は、被写体と同性同士であるが故の親密さや距離感を感じさせる。が、と同時に「私はある少女に恋をしていました」(オフィシャルサイトのプロフィールより)と告白しているように、少女たちに恋愛感情を向けているような、いい意味でしっとりとした視線をも感じさせる。彼女の作品には、女性にも男性にも受け入れられる魅力があるのだ。

武田玲奈、楠ろあ、今井マイ(むすびズム)、中嶋春陽(ジュネス☆プリンセス)、小山ひな(神宿)、堀越千史(ミスiD2015)…ネクストブレイクな女の子たち

 同企画では、2014年7月に、クラウドファンディングのサイト「キャンプファイア」にて資金を集め、1st写真集『LIFE is SHORT』を制作した。そして第2弾写真集として今年9月に発売されたのが、本作『0410(ショート)』だ。

 表紙を飾るのは、『ヤングジャンプ』にて“史上最大級の逸材”と呼ばれ何度も表紙、グラビアに登場している武田玲奈。映画『暗殺教室』出演、ファッション誌『Popteen』のレギュラーモデル、テレビドラマ『監獄学園-プリズンスクール-』出演と、今最もブレイクに近いショートカット女子だ。

 他には、女子高生&社長&モデルとして活躍する楠ろあ、アイドルグループ・むすびズムの今井マイ、「ミスiD2015 山戸結希監督賞」の堀越千史、天野麻菜、佐藤椿、飯田菜々、緒方もも、奈々瀬、福永朱梨が、モデルとして出演している。同作では、読者を写真部に所属する男子高校生に、モデルをそれぞれ幼馴染、クラスメイト、姉などに設定。写真とともにショートストーリーが添えられ物語が展開して行く、という内容になっている。

 また、アイドル応援アプリ「CHEERZ」とのコラボ企画として、ジュネス☆プリンセスの中嶋春陽、神宿の小山ひな、カラーポワントのHinkが、Twitter連動企画として高松雪乃、矢部由姫、河下理恵が、それぞれ登場している。ロングヘアーをばっさり切ってショートカットになる企画「いきなりショートカットモデル」には、星ももこが起用されている。

 女優、ファッションモデル、アイドルと、ネクストブレイクを予感させる女の子たちばかりで「0410」は作られているのだ。

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