乃木坂46、舞台『すべての犬は天国へ行く』初日ゲネプロレポート メンバーの演技力が強く光る内容に

乃木坂『すべての犬は天国へ行く』レポ

 乃木坂46が10月1日、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて舞台『すべての犬は天国へ行く』の初日を迎え、会見と公開ゲネプロを行った。

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 ゲネプロ前の囲み取材には、出演メンバーである生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、新内眞衣、松村沙友理、若月佑美が登場。まずは「自身の配役は?」という質問に対し、生駒が「16歳のマリーという女の子。クレイジーなので演じやすい」と語ると、伊藤は「性格の悪い役ですけど、好きになってもらえれば」と、自身の演じるクレメンタイン役についてコメント。続けて桜井は「(自身が演じる)キキは27~8歳の役なのですが、実際に山下(裕子)さんからはその年齢に見られていた」と自身が年上に見られていたことを嘆くと、松村は「今回演じるクローディアは16歳という設定なのですが、私自身も鳥居(みゆき)さんに16歳と思われていた」と対照的な発言をし、メンバーから「それはない!」と総ツッコミを受ける一幕も。

 また、マリネ役を演じる若月は「この物語が狂っていく引き金を引く役でもあるので、頑張りたい。柿丸さんには『声低いし、意外とこっち(役者)側だよ?』」と言われたと笑顔で語ると、不良女のガス役である斉藤は「こういう恰好が生駒は大好きみたいで……」と述べ、生駒も「『タイプです!』って言っちゃいました!」と明かし、メンバーの笑いを誘った。

 続いて「演劇の見どころは?」という質問に対し、松村は「桜井と二人でラブシーンを演じるところがあって。最初は笑っちゃうんですよね。いつもメンバー内でそういう関係にはならないので……(笑)」と驚きの演出について語ると、若月は同シーンについて「同じメンバーとして、まともに見れない」と感想を述べた。また、生駒は「舞台のために、前髪をバッサリ切りました。『アイドルがこの作品をやるなんて』と思っている演劇ファンの方もいるかもしれませんが、私もメンバーも気合を入れて作り上げてきた」と気合十分。新内は「幕袖で声を上げるので、息遣いも含めて聞いてほしい」、井上は「東風万智子さんに水を吹きかけるシーンを何回も練習して、東風さんをびしょびしょにしてしまった」と、思い思いの見どころを語った。

 会見の最後には、伊藤が舞台への意気込みとして「こういう演劇をもっとやっていって、本格的なものもできると思ってほしい」と語り、井上は「ライブに来るようなお客さんがビックリして帰るような舞台を作りたい」と、ライトなファンを引きずり込むという決意を語った。

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 同作は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが主宰するナイロン100℃が2001年に上演した、西部劇モチーフのシリアスコメディ。過去にはぬいぐるみハンターが再演をしていたが、今回は堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)の演出によるリメイクとして、メンバー8人に加え、東風万智子、鳥居みゆき、猫背椿(大人計画)、ニーコや、舞台『ヴァンパイア騎士』で若月とも共演経験のある柿丸美智恵、元劇団「第三舞台」の山下裕子といった手練たちが出演し、プログラムに厚みをもたせていた。

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 演劇は、「殺し合いの果てに、男が一人残らず死に絶えた西部の古びた居酒屋」を舞台にして進行。登場人物全員が狂った女である同演目は、これまでグループとして取り組んできた『16人のプリンシパル』や『じょしらく』とは大きく違い、過去の脚本をしっかりと踏襲しつつ、各自の役を務めるメンバーの演技力が強く光るプログラムだった。

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