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動員力と“2016年問題”にみる、アイドルとコンサート会場の関係 鍵を握るのは「地方アリーナクラス」?

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指標としてのコンサート会場

 昨今のアイドル業界を見るにあたって1つの指標となるのが、コンサートの動員力である。スタジアム・ドームクラス(3万〜7万人)だとAKB48、ももいろクローバーZ、Perfumeなどがあげられ、アリーナクラス(6000人〜2万人)だとでんぱ組.inc、BABYMETAL、私立恵比寿中学などなど。会場の規模によってそのアイドルの人気や現在地などを測ることが多くなった。特に日本武道館は数多くのアイドルが目標とする会場であり、武道館公演を行うことは1つのステータスとなっている。そんななか、最近では会場のキャパシティに見合った動員を見込めないものの、その会場でライブを行ったという「実績」を得るためにライブを行うというアイドルグループも出てきており、各グループがいかにライブとその会場を重視しているかがわかる。ただ、この「スタジアム・ドームクラス」や「武道館・アリーナクラス」という分け方の中でも細かく見てみると違いが出て来る。見方のポイントとなるのは関東意外の地域での会場規模だ。

地方主要都市で測るアーティストの動員力

 ここで一つの指標となるのが、『関東のみで「武道館・アリーナクラス」をやっているアーティスト』と『地方主要都市でもアリーナクラスでライブができるアーティスト』という分け方だ。たとえば、でんぱ組inc.や私立恵比寿中学は前者にあたり、(アーティストではあるが)E-girlsは東名阪福でアリーナツアーを行っているため後者にあたるといえる。武道館や横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、代々木第一体育館などでの公演を成功させたアーティストに対し、ファンは次にドーム公演を期待しがちだが、東京ドームとアリーナではキャパシティが3〜4倍に増えることを考えると、まず現実に目指すべき方向は、地方でのアリーナ公演を実現させることだ。実際、2014年〜2015年で地方主要都市でのアリーナ公演を実現させているアーティストは、前述のE-girlsとNMB48、HKT48、乃木坂46しかいないのである。

 また、『ドーム・スタジアムクラス』についても触れておくと、AKB48は2013年に5大ドームツアーを行い、2013年には日産スタジアム、2014年には国立競技場、味の素スタジアムと、主要な大会場でのライブを実施している。なお、ももクロは、日産スタジアム、国立競技場、そして今年福岡ヤフオク!ドームでのファンクラブイベントを行っているが、意外にもドームツアーは未実施。ライブに定評のある彼女たちからすれば、十分に動員を臨めるはずではあるが。Perfumeは2013年に東京ドーム・京セラドーム大阪で公演を行っているが、昨年は地方主要都市でのアリーナツアーを行っている。彼女たちの場合は海外へ目線を向けていることもあり、今後無理に東京大阪以外でドームツアーを行うことはあまりないかもしれない。

 さらに、地方主要都市でのライブを行えるアーティスト同士を比べる1つの指標となりえるのが、北海道でのコンサート動員だ。アイドル界の頂点に立つAKB48でさえ、札幌ドーム1day公演に苦戦をしており、乃木坂46も2年前のZepp Sapporo公演以来、ツアーで北海道公演を行っていない。逆に言えば、主要都市のなかでも札幌を埋められるようになればそのグループが全国的に一定の人気を得ていることの証明にもなるのである。

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