嵐のコンサート演出を支える松本潤 そのプロデュース能力を検証する

嵐
結成15周年を記念してハワイ公演を行ったばかりの嵐。

  嵐の結成15周年記念ハワイコンサート『ARASHI BLAST In Hawaii』が、現地時間19日、20日に開催され、約3万3,000人を動員、大成功のうちに幕を閉じた。

 同公演は、ハワイ州観光局が主催。協賛企業には日立アプライアンス、JAL(日本航空)、キリンビール、日産自動車、ガンホーなど、嵐メンバーがCM出演している大手企業が名を連ね、9月22日放送の情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)によると、現地に2070万ドル(約22億5000万円)の経済効果をもたらしたという。

 東京ドーム2個分の広さの空き地に設置された特設野外ステージには、日本から運んだというムービングステージなど、さまざまな仕掛けも施されたほか、ヘリコプターでの登場や、ファイヤーダンスなども取り入れられ、演出面でも大きな話題となった。

 そんな嵐のコンサートにおいて、大きな役割を担っているメンバーが松本潤だ。松本潤は2000年の初頭からコンサートの演出や構成をリードするようになり、嵐コンサートの定番となったムービングステージや、MCを入れずにひたすら歌って踊る構成を考案したことでも知られている。大野智は「松潤は嵐のアイデアマン」と称するなど、メンバーから彼のプロデュース能力への信頼は厚い。

 最近では、ファンのリクエスト曲投票の結果が毎回似通ったものになるうえ、自分が演出の中心になっても変わり映えのしないステージになってしまう、という理由から、メンバーそれぞれに1コーナーを持たせたり、2013年に発売されたアルバム『LOVE』のツアーでは、収録曲の「FUNKY」の振り付けをファンに覚えてもらうことを提案したりと、メンバーやファンを巻き込んだ演出で、コンサートの楽しみにさらなる広がりを持たせている松本。『日経エンタテインメント』(2013年12月4日)のインタビューでは、「全員が30代に入って、段々踊りを少なくする選択肢もあるかもしれないけど、僕はそれはないなって思ってます」と、ダンスに対しても並みならぬこだわりを見せている。

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