A.B.C-Z・五関晃一、なぜ後輩からリスペクトされる? 若手ジャニーズへの影響力を読み解く

 DVDでデビューを果たし、ジャニーズの歴史を塗り替えた5人組グループ、A.B.C-Z。彼らの最大の売りでもあるアクロバットを見せていくためにとった、新しいカタチだ。最新DVD『Legend Story』は、すでに6枚目となる映像作品。得意とするワンカメでのPV撮影は、すでに職人技の域に達している出来栄えで、主演ドラマの主題歌も収録されており、盛りだくさんの内容である。

 今や実力派と呼ばれる彼らの根本を支えているのは、メンバー最年長の五関晃一ではないだろうか。デビューまでのJr.期間を最も長く経験したひとり。ジャニーズJr.たちにとって、デビューは誰もが目指す共通の夢。だが、誰もが手にすることは出来ない。どんなメンバーと組んで、どの先輩のバックで経験を積むのか、何をキッカケに注目されるのか。すべての仕事が、デビューへの糧となる。だが、その期間が長くなればなるほど、“このままで本当にデビュー出来るのか”という不安に駆られるのも事実だ。

 雑誌のインタビューでも、A.B.C-Zの前身であるA.B.Cとしてユニットを組んだときにも、「なんで後輩グループに…」と、当時の素直な気持ちを語っている。だが、そこでも目の前の仕事に淡々と真摯に取り組んだのが五関の強み。多くを語らない姿はミステリアスと映る場合もあるが、彼の中でひとつひとつの出来事を、ジックリ受け止めているからこその態度ではないだろうか。

 センターに立つ橋本良亮とは8歳差。同じグループになったときには、圧倒的なキャリアと実力の差があったが、その現実を受け入れ、彼を熱心にダンス指導した。今では、他のメンバーに引けをとらないほどのダンステクニックを身につけた橋本だが、本人の努力を支えたのは間違いなく五関の存在だ。

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