次世代ワークチェア『LiberNovo Omni Pro』はコンディションを整える椅子だった 編集者が体感したデスクワークの新常識

 昨年、2025年に建築家の視点から電動ワークチェア『LiberNovo Omni』をレビューをしてもらったことがある。空間や構造、そして「常住坐臥」という観点から語られたその記事に対し、今回は少し違う視点でこのブランドの最新モデル『LiberNovo Omni Pro』を試すことになった。テーマは編集者にとっての理想の椅子だ。

 取材を終えてからの写真整理、原稿執筆――その多くを椅子の上で過ごす仕事だからこそ、ワークチェアは家具ではなく仕事道具であると理解できる。数日間にわたって実際の業務の中で使ってみると、『Omni Pro』は単なる高機能チェアではなく、長時間働く人のコンディションそのものを支える存在であることが見えてきた。

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編集者にとって椅子は仕事道具である

 編集者の仕事は想像以上に座っている時間が長い。もちろん、編集者にも色々なタイプがいるが、自ら取材に出向き原稿も手掛ける私の場合だと、取材先から戻れば写真を整理し、資料を読み込みながら原稿を書く。特に発表会シーズンになるとその傾向は顕著だ。日中は取材、夜は長時間、原稿執筆や作業という日も少なくない。

 紙雑誌の編集者だった頃は、印刷所への入稿という大きな締切があった。一方で現在のWeb編集は少し違う。一本の記事を公開したと思えば、次の企画、次の原稿、次の取材が待っている。大きな締切が一度訪れるというより、小さな締切が断続的に押し寄せてくる感覚だ。

 だからこそ椅子は重要になる。集中力を維持できるか。疲労をどれだけ軽減できるか。快適な姿勢を保てるか。その差は数時間後の仕事の質に確実に表れる。

 今回試した『LiberNovo Omni Pro』は、前モデルで評価された電動ストレッチ機能や自動追従機能を継承しながら、さらに長時間の着座環境を見据えてアップデートされたモデルだ。数日間使い込んでみると、その進化は予想以上に実践的だった。

『Omni Pro』最大の進化は「AirFlow」モード

 今回の『Omni Pro』で最も印象に残った機能を挙げるなら新搭載の「AirFlowモード」だろう。左側面のボタンを押すと、座面のファンが静かに作動する。毎分4000回転の吸気式機構によって、こもる熱や湿気を排出してくれる仕組みだ。

 正直に言えば、最初はそこまで大きな違いを期待していなかった。しかし、この機能の価値は長時間作業を続けた時にこそ実感できる。取材から戻り、写真整理をしながら資料を確認し、原稿を書き進める。ふと時計を見ると数時間が過ぎている。そんな時でも腰回りの蒸れが気になりにくい。派手な機能ではないが、「暑い」「不快」と感じる小さなストレスを減らしてくれる。また、搭載された「スマートセンサー」によって離席時には自動でファンがオフになるなどユーザーに寄り添った細かい仕様もありがたい。

 デスクワークの集中力を奪うのは、実はこうした細かな不快感だったりする。だからこそ「AirFlow」モードは、長時間働く人ほど価値を感じられる機能だろう。ヘッドレストやアームレストの調整幅拡大、電動ランバーサポートなどの進化も確かに魅力だ。しかし実際の仕事環境で最も恩恵を感じたのは、この一見すると地味な「AirFlow」モードだった。

気付けばストレッチボタンを押していた

 前モデルから受け継がれた電動背骨ストレッチ機能「Omniストレッチ」も、『Omni Pro』を象徴する機能のひとつだ。原稿を書いていると、どうしても席を立つタイミングを失うことがある。文章の流れが見え始めた時や締切前の追い込みでは、集中力を切らしたくないという気持ちが勝ってしまう。そんな時、ボタンひとつで身体をリフレッシュできるのは想像以上に便利だった。

 背中から腰にかけてゆっくりと伸ばされる感覚は心地よく、長時間同じ姿勢で固まった身体をリセットしてくれる。整体やマッサージのような大げさなものではないが、仕事の合間に挟むにはちょうどいい。実際に使っていると、原稿を書き終えた後など、自然とストレッチボタンに手が伸びていた。

 これまでのワークチェアは「疲れないための椅子」だった。『Omni Pro』は「疲れを整える椅子」という印象が強い。その違いは思った以上に大きかった。

仕事と休息を切り替えるためのワークチェア

 

 『Omni Pro』の素材は前作よりグレードアップした「Gabriel Atlantic Fabric/デンマーク製プレミアム生地」を採用。座面は5段階調節で105度、115度、125度、135度、160度とリクライニングが可能。作業に集中する際は105度、ちょっと寛ぎながら資料読みは125度など、場面に合わせて切り替えられるのが良い。

 そして休息との相性も抜群だ。最大160度まで対応するリクライニングとオットマンを組み合わせると、高級車のシートに身を預けるような感覚になる。原稿を書き続けていると、どうしても集中力が落ちる時間帯がある。そんな時に数分だけリクライニングして目を閉じる。それだけでも頭が驚くほどリフレッシュする。わざわざソファへ移動する必要もなければ、ベッドで眠り過ぎる心配もない。

 リモートワーク以降、仕事と休息の境界線は以前より曖昧になった。だからこそ、働く時間と休む時間を自然に切り替えられる環境が求められている。『Omni Pro』は姿勢を支えるだけでなく、その切り替えまでサポートしてくれる。ワークチェアというカテゴリの中でも、少し新しい立ち位置の製品だと感じた。

デスクワーカーのコンディションを支える一脚

 『LiberNovo Omni Pro』を使って感じたのは、この椅子が単なる姿勢改善のためのチェアではないということだ。長時間の着座を快適にする「AirFlow」モード、身体をリフレッシュする「Omniストレッチ」、集中と休息を切り替えるリクライニング機能。それぞれが独立した機能ではなく、長時間働く人のコンディションを整えるために用意されている。

 PCの前で長い時間を過ごす全デスクワーカーにとって、コイツは頼もしい仕事道具になってくれるはずだ。そして撮影の日、私のモデル名代として『Omni Pro』へ初めて座ってくれた若手編集者は「この椅子、想像以上に良いですね」と自然と笑顔を見せていた。その表情を見ていると、この椅子が目指している価値はスペックだけでは語れないのだろう。

 進化したワークチェアの最高峰『LiberNovo Omni Pro』。その実力は是非、座って確かめてもらいたい。

■製品情報

LiberNovo Omni Pro
メーカー:LiberNovo
発売中/価格:143,089円(税込)〜
主な仕様:シート奥行き:45cm/48cm、推奨身長:158〜190cm、最大耐荷重:136kg、リクライニング角度:5段階(105°〜160°)、ダイナミックサポートシステム、フレックスフィットバックレスト、電動ランバーサポート調整、AirFlowモード、Omniストレッチ、ファブリック素材:デンマーク製 Gabriel Atlantic、キャスターベース:アルミ合金一体成型、アームレスト前後調整幅:100mm、アームレスト左右調整幅:300〜500mm、バッテリー容量:3,000mAh
保証:電子部品2年間、本体フレーム5年間(先行予約は最大6年間に延長)

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