世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第10回)

これはレア? マニアならゲットしたいモトローラの「FIFAワールドカップ2026」スマホ3機種を一挙レビュー

 今年2026年は6月から7月にかけて北米で「FIFAワールドカップ2026(FIFA World Cup 26™)」が開催される。大会スポンサーの1社であるレノボからは本イベントを記念したタブレットやノートPCが販売されるが、レノボの子会社となったモトローラも公式スマートフォンパートナー(Official Smartphone Partner of the FIFA World Cup™)としてスマートフォン3モデルを投入している。3モデルのうちひとつはモトローラ初のフォルダブル型の折りたたみ製品で、いずれも特徴的な外観を持つメモリアルな製品だ。

8インチ画面を折りたためる『razr fold』

 『razr fold』はモトローラとして初めての横折型(フォルダブル型)のスマートフォンだ。モトローラが初めて折りたたみスマートフォンを発売したのは2019年で、初代「razr」以降、毎年縦折型(フリップ型)のモデルを投入してきた。そして2026年1月に初の横折型として『razr fold』を発表。この春から各国で販売が予定されている。チップセットにはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 5を採用、バッテリーは6000mAhを搭載する。

モトローラ初の横折型モデル『razr fold』

 『razr fold』は開くと8.1インチの大型画面が使用できる。別売の手書き対応ペン「moto pen ultra」を使えば文字を手書きしてテキストに清書したり、AI機能を使ってラフなスケッチから絵画調などのイラストを完成させることもできる。また2つのアプリを同時に開いて、まるで2台のスマートフォンを左右に並べたような表示スタイルで使うこともできる。

8.1インチの大型画面が使用できる

 FIFAモデル『razr fold FIFA World Cup 26 Edition』は背面にゴールド色で大会ロゴが入っており、また表面仕上げもFIFAモデル専用のものとなっている。カメラは3つを搭載し、広角、超広角、3倍望遠のいずれも5000万画素と、他社のスマートフォンであればフラッグシップクラスの性能を有している。

『razr fold FIFA World Cup 26 Edition』ならではの背面ロゴ

 開いたときの本体サイズは160.1 x 144.5 x 4.7mmと、厚さはかなり薄い。重量は243gとやや重く感じるものの、マットブラック調の全体の配色と合わせ、むしろ重厚感を味わわせてくれる。従来の折りたたみスマートフォンの「本体の厚みが気になる」欠点を完全になくした設計だ。

開いたときの厚さはわずか4.7mm

 カメラ性能は実際に高い。超広角も高画質なため室内での撮影時、部屋全体を写してワイド側に切り替えても、画質が暗くなることもない。また3倍望遠はAI機能の併用で100倍でも十分使える絵が撮れる。こちらは今回のモデルを試用したスペイン・バルセロナの某所から窓越しにサグラダ・ファミリアを撮影したもの。広角(1倍)ではこの程度距離が離れている。ここで写真に入れた白い矢印の部分に注目だ。

バルセロナの某所からサグラダ・ファミリアを撮影

 100倍で撮影してみた。撮影直後は画像はボケているが、一瞬でAI補正がかかり、きれいに仕上げてくれる。パソコンの大画面では若干粗さが見えるが、SNSに投稿しスマートフォンでタイムラインを見る限り、100倍では撮ったと思えないくらい、普通の写真として見ることができる。

100倍でもAI補正でここまできれいに写る

 またFIFAモデルにはサッカーゲーム「FIFA Heroes」の特別版もプリインストールされている。簡単操作で手軽にプレイもできるため、空き時間もサッカーに没頭したい人に最適だ。他にもFIFAの公式アプリもあらかじめインストール済みだ。

FIFA Heroesでいつでもサッカー体験

 本体を閉じたときの画面サイズは6.6インチ、本体サイズは160.1 x 73.6 x 10.1mmとなる。標準モデル、Blackend BlueとLily Whiteの外観だ。

本体を閉じた状態

 テントモードでデスクトップカレンダーになるのも『razr fold』の楽しい使い方だ。ワールドカップ開催前には発売になる予定であり、日本投入をぜひ願いたいモデルである。

テントモードで外画面を活用

サッカーフィールド風デザインの『razr 60 FIFA World Cup 26 Edition』

 『razr 60 FIFA World Cup 26 Edition』は、すでに販売中の『razr 60』のボディーをFIFAワールドカップ2026仕様にしたモデルだ。『razr fold』のFIFAモデルとは異なり、鮮やかな緑色の仕上げが目を引き付けてくれる。

鮮やかなグリーンカラーの『razr 60 FIFA World Cup 26 Edition』

 スペックは既存の『razr 60』と同等だ。日本でも『razr 60』は販売中であり、目黒蓮氏のコマーシャルを見たことがある人も多いだろう。背面の仕上げも緑をベースにしており、ゴールドのFIFAロゴが入っている。

背面は緑色仕上げにロゴ入り

 縦折型の「razr」シリーズはモトローラが業界で最も長く製品化を続けており、本体の仕上げやヒンジの耐久性なども十分な実績を持っている。『razr 60』はAI機能を強化しているなど、スマートフォンとしての使い勝手も大きく高められている。チップセットはメディアテックのDimensity 7400X、カメラは5000万画素広角と1300万画素超広角、バッテリーは4500mAhだ。

側面フレームも実は緑色にしている

 ベースモデルがすでに販売中の製品ということで『razr 60 FIFA World Cup 26 Edition』は一足先に世界各国で販売中だ。実は日本でもアマゾンで限定販売されている。サッカーファンのみならず、カラーリングが気に入った人、限定モデルが好きな人など、販売状況をチェックしてみよう。

日本でも限定販売中だ

5万円のお手軽スマホ『edge 70 fusion』にも限定モデル登場

 『razr fold』に合わせて海外で発表された『edge 70 fusion』にもFIFAモデルが登場する。こちらは『razr fold』に合わせた本体カラーで、ブラック仕上げにロゴを背面に入れている。

特別感満載の『edge 70 fusion FIFA World Cup 26 Edition』

 チップセットはクアルコムのSnapdragon 7s Gen 3、5200mAhバッテリー、5000万画素広角カメラと1300万画素超広角カメラを搭載しており、海外では日本円で5万円前後で販売されている。なお日本では現在「edge 60」シリーズが販売中だが、追って『edge 70 / edge 70 fusion』も投入されるだろう。そのころにはぜひこのFIFAモデルも販売してほしい。

手軽に買えるミドルレンジモデル

3つの「FIFAワールドカップ2026」を比較

 最後に今回紹介した3機種の「FIFAワールドカップ2026」モデルを並べてみた。左から『edge 70 fusion』、『razr fold』、『razr 60』だ。

3つのモデルを比較

 『razr Fold』を折りたたむと、背面の形状や大きさは一般的なスマートフォンと変わらないことがわかる。

真ん中の『razr fold』を折りたたんで背面から見る

 レノボのスポンサーは今年の「FIFAワールドカップ2026」と来年の「FIFA女子ワールドカップ2027」となっている。できれば今後もモトローラも公式公式スマートフォンパートナーを続け、4年ごとに限定モデルを投入してほしいものだ。

本大会と、2027年女子大会までのスポンサーが決まっている

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