コンロも調理器具も使わず「もう一品」が手軽に シャークニンジャの卓上調理家電『Ninja Crispi』で美味しい食を
仕事や家事で疲れた日の夕食に、わざわざコンロを使って調理するのは正直面倒だ。それでも、出来合いや電子レンジ調理のものではなく、できればもう少しちゃんとした料理を食べたい。
そんな相反する願いに応える存在として、シャークニンジャは昨年11月、日本市場向けに新たな加熱調理家電『Ninja Crispi(ニンジャ クリスピー)』と『Ninja エブリデーポッシブルクッカー』を投入した。
本稿ではこの2製品のうち、実際に調理を試した『Ninja Crispi』を中心に、その使い勝手を確かめてみた。
Ninjaが提案する 「火を使わない」 2つの加熱調理家電
『Ninja Crispi』と『Ninja エブリデーポッシブルクッカー』はどちらも火を使わずに調理が完結する加熱調理家電だ。操作はシンプルで、調理中に付きっきりになる必要がなく、忙しい日常の中でも無理なく使うことができる。
前者の『Ninja Crispi』は、下ごしらえから加熱調理、食卓へのサーブ、保存、温め直しまでを1台で行えるテーブルクッカーだ。透明な耐熱ガラスコンテナを採用しており、調理中の様子を確認しながら仕上がりを待てる。
調理後はコンテナをそのまま食卓に置くことができ、付属のフタを使えば冷蔵・冷凍保存にも対応する。温め直し用のモードも備えており、作り置きや残り物の再加熱まで、一連の流れをカバーする設計。使い終わった後は、コンテナを重ねることで、最小限のスペースで収納しておくことができる。
一方で『Ninja エブリデーポッシブルクッカー』は、焼く・煮る・蒸す・炊くといった日常的な調理を1台でこなすマルチクッカーだ。容量は6Lと大きく、複数人分の料理をまとめて作れる。
各調理モードには最適な火加減があらかじめ設定されており、ボタン操作だけで調理を進められる点も特徴だ。鍋やフライパン、炊飯器などを使い分ける必要がなく、毎日の献立作りを効率化したい家庭向けの製品と言える。
卓上で使える『Ninja Crispi』を試す
今回、2製品のうち『Ninja Crispi』で実際に調理してみた。卓上での使用を前提としたテーブルクッカーという位置づけもあり、従来のノンフライヤーやオーブン調理家電とは、使い方のイメージがやや異なる。
『Ninja Crispi』は、調理用の耐熱ガラスコンテナに食材を入れ、その上から帽子のようにヒーターとファンを内蔵した「パワーポッド」をセットして加熱する構造を採用している。コンロや電子レンジを使わず、調理からサーブまでをひとつの容器で完結できる点が特徴だ。調理中の様子が外から確認できるため、加熱の進み具合を見ながら仕上がりを待てる。
調理モードは「クリスプ」「ベイク・ロースト」「リクリスプ」の3種類。それぞれ、「クリスプ」は揚げ物や冷凍食品向け、「ベイク・ロースト」はハンバーグや魚料理、スイーツなどふっくら仕上げたい料理向け、「リクリスプ」は揚げ物などの温め直しに最適なモードだ。さらに、作った料理が冷めないようにする「保温」モードも備える。
今回は、『Ninja Crispi』の日常的な使用感を確かめるため、比較的シンプルな調理を行った。
まず小サイズのガラスコンテナでは、冷凍のミックスベジタブルとブロッコリーを「クリスプ」モードで調理。食材を入れてモードを選び、タイマーを設定するだけで調理が始まる。加熱の様子はガラス越しに確認できるため、タイマーはざっくり設定して問題なし。他の料理の下ごしらえ中にチラチラと様子を見ておけばOKだ。
次の料理の下ごしらえをしつつ、最初のうちは「本当にうまくできあがるかな?」とやや半信半疑で様子を伺っていたところ、みるみるうちに解凍が進み、野菜の表面に焼き色がついてきて、美味しそうな香りが漂ってくる。
出来上がりの様子を確認してみると、電子レンジやお湯での調理と比べて、べちゃっとした仕上がりになりにくい。食べてみると香ばしさも感じられ、約15分、コンテナに入れて加熱しただけでできた料理とは思えない出来。少量の付け合わせや、もう一品ほしいときの使い方として現実的に感じられた。
続いて、大サイズのコンテナでは鶏もも肉の唐揚げを作った。こちらも「クリスプ」モードで、タイマーを20分に設定して調理スタート。唐揚げ粉を付けた肉を並べて加熱するだけの工程で、油を使わずに調理が完結する。
野菜と同様、こちらも中の様子を確認できることで、仕上がりを見て時間を微調整しやすい。実際、最初は20分で設定していたのだが、見た目的にもう少しカリッとさせたいと思い、5分追加で調理を行った。
3、2、1ーーー。カウントダウンが終了して、調理完了。調理中から良い匂いはしていたのだが、パワーポッドを外すと部屋全体に香りが広がり、一気に食欲が湧いてきた。
試しに一口食べてみると、思っていた以上にカリッカリに仕上がっていて、お酒のおつまみにピッタリな出来。つい近くのコンビニで缶ビールを買ってきて、昼間からプチ酒盛りを楽しんでしまった。ジューシーな唐揚げが好みなら、ほんの少し油を垂らすのも良さそうだ。
いずれの調理もコンロを汚さない上に、調理後はその容器のまま食卓に出せる。夕食を一から作るというよりも、「今日はあまり手をかけたくない」「もう一品だけ用意したい」といった場面で活躍しそうな使い勝手。軽めの調理でも『Ninja Crispi』の特徴や向いているシーンは十分にイメージできた。
火を使わず、電子レンジより一歩先の仕上がりへ
『Ninja Crispi』は、コンロを使うほどではないが、電子レンジだけでは少し物足りない──そんな場面で力を発揮する。たとえば、今回試してみたミックスベジタブルやブロッコリーの温め直しのような「あと一品」の用意にも使いやすく、日々の食事準備の手間を軽くしてくれる存在だ。
また、火加減を細かく気にすることなく、軽く焼き色を付けたいときや、食感を出したいときにも向いている。電子レンジ以上、フルメニュー未満の調理を気負わず楽しみたい人にとって、扱いやすいポジションにある家電と言えるだろう。
透明なガラスコンテナを採用している点もメリットのひとつだ。調理中の様子を眺めながら待つという体験は、卓上調理ならではの楽しさがあり、食事の時間そのものを少し豊かにしてくれる。
さらに、調理後はそのまま保存し、必要なタイミングで再加熱できる設計も便利だ。作り置きや温め直しを一連の流れで済ませたい人にとって、「一度で完結する」使い勝手は大きな魅力になる。
逆に、毎日の主菜を大量に一度に作りたい人や、調理バリエーションを多く試したい人には、本機だけで完結させるのは物足りない可能性がある。その場合は6Lと大容量のコンテナを持つ『Ninja エブリデーポッシブルクッカー』がオススメだ。
『Ninja Crispi』は、日々の食卓を大きく変える家電ではないかもしれない。しかし、少しだけ楽をしたい日、少しだけちゃんと作りたいときに、頼もしい相棒になってくれる。そんな距離感で付き合える調理家電だ。