『Weekly Virtual News』(2026年2月4日号)
『超かぐや姫!』『神椿市建設中。』など話題作が“バーチャルテーマパーク”に集結 にじさんじ、カバーの新展開にも注目
話題作がVRChatのピューロランドに上陸
いま、アニメ映画『超かぐや姫!』が巷で大きな話題となっている。
Netflix独占配信ながら、ボーカロイドを大きく絡め、配信前に様々な歌ってみた動画を展開することによるリーチ、そして仮想世界やXRにフィーチャーした物語は、シナリオの出来も相まって注目を集めている。
2026年の話題作になることはほぼ確実といえる本作だが、なんと2月には『VRChat』のピューロランドに作中のキャラクターたちが降り立つことが発表された。2月8日から始まる『Sanrio Virtual Festival 2026』開催に連動する形で、作中メインキャラクターのかぐやが、『VRChat』内のサンリオ公式ワールド「Virtual Sanrio Puroland」でライブを実施する。観覧は無料だ。
さらに、KAMITSUBAKI STUDIOのVRゲーム『神椿市建設中。VIRTUAL REALITY』も「Virtual Sanrio Puroland」で無料ライブを開催し、少女漫画雑誌「ちゃお」の人気作品『ミルモでポン!』はアニメ上映企画を実施する予定だ。また、これまで「Sanrio Virtual Festival」に出演していた甲賀流忍者ぽんぽこ!とピーナッツくんも、どこかでゲリラライブを計画しているようだ。
有料音楽フェスである『Sanrio Virtual Festival』とは別軸で体験できる無料アトラクションは、間口の拡大につながりやすい。かつ、直近のサンリオは他社IPを巻き込む姿勢はかなり前のめりだ。長年『VRChat』でエンタメを展開してきたサンリオだからこそ打てる、大きな動きの一つとみなすことができそうだ。
神椿市を訪問できるVRChatワールドも登場 雪ミクも2月半ばまで訪問中
一方のKAMITSUBAKI STUDIOも、ピューロランドへ派遣した『神椿市建設中。VIRTUAL REALITY』を『VRChat』本体にも送り込んでいる。同作のシーンの一部を追体験できるワールドを公開したのだ。
インタラクティブ要素も盛り込んだアドベンチャーゲームから、ゲーム要素を取り払った純粋な「ゲーム中の空間」が再現されており、比較的自由に歩き回ることができる。作中キャラのスタンディングパネルも設置されており、触れれば各キャラのボイスも再生されるおまけつきだ。
平たく言えば、「ゲームの世界へと入り込めるワールド」である。「Meta Quest」シリーズなどのスタンドアロンVRヘッドセットや、Android端末からも訪問できるので、普段『VRChat』になじみがない人も比較的訪問しやすいのは嬉しいところだろうか。公開に合わせてフォトコンテストも開催されており、“思い出の一枚”を撮るインセンティブも備わっている。
北海道を応援する初音ミクである雪ミクにフィーチャーしたイベント『SNOW MIKU』開催に合わせ、『VRChat』にも雪ミクが2月15日まで降り立っている。「水の広場 - SAPPORO WATER SQUARE」というワールドでは、毎時0分になるとステージ上に雪ミクが現れ、今年の『SNOW MIKU』テーマソングを歌い踊ってくれる。観覧は無料だ。
一曲だけとはいえ、モーションはかなり力がこもっており、なにより一日で24回も実施されるのでお得感がある。こうしたコンテンツの写真撮影練習にも最適だ。
そして、チケット制のグリーティングイベントも開催される。雪ミクと眼前にふれあい、いっしょに写真を撮影できるなかなかレアなチャンスだ。雪ミク好きはぜひチャレンジしてみてほしい。
にじさんじの「新人コンビ」にカバーの「新プロジェクト」 二社の新規開拓に注目集まる
にじさんじに、2026年最初の新人が加わった。デビューしたのは白砂あやね、水面まどかの2名で、「うみゃみー」というユニット名が与えられている。
表立ったコンセプトは「女子高生の親友コンビ」。両名ともイラストレーターの巻羊がデザインを手がけているところから、その距離の近さは意図的なコンセプトだろう。そしてもう一つのコンセプトはおそらく「創作」だろうか。二人ともなにかしらの創作に関わっているプロフィールがうかがえる。二種のコンセプトの組み合わせがどう作用するか、注目の新人である。
一方、ホロライブを有するカバーでは新たな企画が立ち上がったようだ。次世代の才能を発掘する「NEW PROJECT」と題された企画は、1月30日からオーディション募集を始めている。ホロライブプロダクションとは異なる、独立したビジョンを持つ下部組織であり、既存の枠組みにとどまらない「新規ジャンルの開拓」「グローバル規模での認知拡大」を目指すという。
これまでのホロライブにはないベクトルを志向する枠としてはすでに「hololive DEV_IS」が存在するが、それをも超える枠になるのかは、今のところ不明だ。とはいえ、アイドル路線が中心だったカバーも、新たな風を吹き込む必要性を感じていることは、なんとなく読み取れるところだ。