AppleとGoogleのAI提携は短期に? イーロン・マスク氏も反応「不当な権力集中のように思える」

AppleとGoogleは、AI(人工知能)分野における提携を発表した。これにより、音声アシスタント「Siri」やAI機能「Apple Intelligence」が大幅に進化する予定だ。また、テック業界の大物も素早く反応している。
提携は一時的なもの?
両社の発表によれば、Appleの「改良版Siri」や、Apple Intelligenceの基盤モデル「Apple Foundation Models」に、Googleの「Gemini」が採用される。提携は数年間を予定しており、Appleは「革新的な新しい体験に興奮している」と述べているが、具体的な機能の詳細については明かされていない。
Apple and Google have entered into a multi-year collaboration under which the next generation of Apple Foundation Models will be based on Google's Gemini models and cloud technology. These models will help power future Apple Intelligence features, including a more personalized…
— News from Google (@NewsFromGoogle) January 12, 2026
改良版Siriは、3月から4月にかけて提供される「iOS 26.4」で導入される予定だ。これには画面認識、ユーザーの個人的な文脈(コンテキスト)の深い理解、アプリごとの詳細な制御が含まれる。Appleは以前のデモで、ユーザーがメールとメッセージの情報から、母親のフライトやランチについてSiriに質問する様子を披露している。
一方でこの提携は、短期間で終わる可能性が指摘されている。著名アナリストのミンチー・クオ氏はレポートにて、AppleとGoogleのAI提携は長期的な戦略転換ではなく、短期的なプレッシャーを軽減するための手段だと説明した。今後もアップルは自社のAI開発を継続し、長期的にはAIによるハードウェアの差別化、OS設計、ユーザーエクスペリエンスの改良を続ける可能性がある。
さらにクオ氏は、Appleが自社製のAIサーバーチップを2026年後半に量産し、2027年からは自社のデータセンターを稼働すると述べている。そして2027年以降は、デバイス上およびハイブリッドなAIワークロードの需要が大幅に増加すると予測している。
イーロン・マスク氏は懸念
今回の提携についてX(旧:Twitter)やTesla、SpaceXを率いるイーロン・マスク氏は、「GoogleはAndroidとChromeも持っていることを考えると、これは不当な権力集中のように思える」と述べている。なお、マスク氏はAI機能「Grok」を運営するxAIを保有していることは、留意しておく必要があるだろう。
xAIは昨年、AppleとOpenAIを相手取り訴訟を起こし、両社がAI市場での「継続的な優位性を確保する」ために共謀していると非難した。Googleは検索分野で独占禁止法違反という判決を受けたこともあり、AI分野での寡占が徐々に危惧されはじめているのも事実だ。
Siriはさらに便利に
海外メディアのThe Informationによれば、今春にリリースされる改良版Siriには「会話形式で、事実や世界に関する知識に関する質問に答える」「さらに物語を語る」「感情的なサポートを提供する」「旅行の予約など、その他の業務の支援」「料理のレシピなどの情報をメモアプリで文書化する」といった機能が搭載されるという。
さらに6月に開催される開発者向け会議のWWDCでは、「過去の会話に関する知識」「カレンダーなどのアプリからの情報に基づいたプロアクティブな提案」といった追加機能が発表される予定だ。
AI分野での出遅れがたびたび指摘される、Apple。今後はGoogleとの提携により、どれだけその遅れを挽回できるのかに注目したい。
参考
https://www.macrumors.com/2026/01/13/google-gemini-siri-capabilities-report/
https://www.macrumors.com/2026/01/12/elon-musk-reacts-to-gemini-siri/
https://www.macrumors.com/2026/01/13/apple-google-ai-deal-is-temporary/
























