AppleとGoogleの提携は、激化するAI競争において「大きなリード」となるか

 1月12日、AppleとGoogleは、複数年にわたる提携契約に関する共同声明を発表した。この提携はおもにGoogleが開発するAIモデル「Gemini」に関するものと見られ、今後、Appleが開発するAIテクノロジー「Apple Intelligence」の基盤モデルにGeminiが採用されることが判明している。

 この提携によって、激化するAI競争のなかでGoogleは「大きなリード」を得たといえそうだ。そもそも、2025年を振り返ってみると、Google Workspaceとの連携や、APIのキャンペーン利用など、法人利用の面においてGeminiの利用率の高さが目立った。特に、Standardプラン以上のGoogle Workspaceユーザーは、追加料金無しで最新のProモデルを利用できるため、多くの顧客を自然な形でGeminiユーザーとして取り込めているだろう。くわえて個人利用の面でも、「Nano Banana」を使ったSNS投稿がたびたび話題になっており、Geminiファミリーの存在感は日に日に増している。

 無論、チャットボットの代名詞的存在であるOpenAI「ChatGPT」や、コーディング性能の高さでテック業界からの支持を得るAnthropic「Claude」など、競合は多い。そのため、いまのところ「一強」とまでは言えない状況だ。

 そして、2026年のAI競争がどうなるかは、まだ誰にもわからない。2024年には「新興」と評されていたAnthropicも、2025年に入ってからはモデルの性能の高さで注目を集めていた。AI業界は、年単位、ともすれば数日〜数カ月単位で優位が入れ替わるような“地殻変動”が絶えず続いている。

 しかし、テクノロジーに疎い人やライトユーザーがAIを使おうと思ったときに、スマートフォンのOSに搭載されたAIが「Gemini」になる意味は大きい。今回の提携は、モデルの「性能競争」が過渡期を迎えた先の「プラットフォーム競争」を見据えた一手と言えそうだ。

参考:https://blog.google/company-news/inside-google/company-announcements/joint-statement-google-apple/

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