AI初心者にもおすすめ、Google「大学生のためのAI活用アイデア集」で学べる基礎知識

「大学生のためのAI活用アイデア集」とは

 生成AI(人工知能)の活用が急速に広まる中、Googleが大学生による具体的なAI活用事例をまとめたハンドブック「大学生のためのAI活用アイデア集」を2025年11月末に公開した。

 本冊子は、全国200以上の大学から800名以上の学生が参加した「Google AI 学生アンバサダープログラム」において、今年8月からの4カ月の活動を通じて集まった数百件のアイデアから45事例を厳選したもの。

 冊子では講義のサポートやレポート作成をはじめ、プログラミング知識なしでのアプリ開発や就活での自分の強み発見、アルバイトのマニュアル作成、旅行の計画などにGoogleのAIアシスタント「Gemini」を活用する“AI時代の大学生”のリアルな活用事例が紹介されている。

高度な連携機能と「PTCF法」を駆使した活用術

 これらの事例は、何時間もかかるリサーチを数分で完了する「Deep Research(ディープリサーチ)」や大量の資料から必要な情報を抽出する「NotebookLM(ノートブックLM)」、コーディング知識なしでも文章だけでウェブサイトやミニゲーム、スライドを構築できる「Canvas(キャンバス)」といった高度なGemini機能を駆使した結果だ。

 また、Googleが誰もが安心してAIの可能性を最大限に引き出せるための開発の指針となる「AI原則」を定めていることについても言及。さらにAIを正しく活用するための使い方のヒントやGemini機能の回答精度を高めるための具体的な手法として、「PTCF(ペルソナ、タスク、コンテキスト、フォーマット)」の4要素を明確に指示するプロンプト術(指示の出し方)も紹介されている。例えば「あなたは人気の動画クリエイターです(ペルソナ)。斬新な大人の夏休み自由研究をテーマに(コンテキスト)斬新で面白い動画企画案を考えてください(タスク)。『企画名』、『企画の詳細』、『面白いポイント』、『工夫ポイント』を軸に表でまとめてください(フォーマット)」といった具体的な指示が、より良い回答を引き出す鍵となるという。

Google「大学生のためのAI活用アイデア集」

「問いを立てる」「取捨選択する」能力が人間の価値

 本冊子で最も注目すべきは、AI時代における「人間ならではの価値」への言及だ。デジタルハリウッド大学特任准教授のusutaku(臼井拓水)氏は、AIが情報を集める時代において、人間は「『問いを立てる』ことや、情報を『取捨選択する』ことに集中すべき」と説いている。また、同氏は学習についても「GPA(成績)より『自分がどう思ったか、次にどう生かすか』が大切」とし、日々の思考を「記録」として残すことが将来の自分を助ける「お守り」になると述べている。

 教育系YouTuberのヨビノリたくみ氏も、AIでレポート作成が楽になる側面はあるとしつつも「学問的に深い理解を得ること」が本当に大事だと指摘している。また、AIの利用法によって学習に大きな差がつくという考えを示しつつも、固定観念に捉われることなく「おもちゃ」として自由に遊び倒すことで新しい学びを得られるとエールを送っている。

 こうしたAIに作業を任せ、浮いた時間で「より良い問い」を模索するという姿勢は、学生生活のみならずビジネスの現場にも応用できるはずだ。

 ChatGPTをはじめとする生成AIの急速な普及により、ここ日本でも目に見える形でAIは実社会に浸透しつつある。本冊子によってそれが浮き彫りになったかたちだ。今後、現在のスマホネイティブ世代のように生まれた時から当然のようにAIを使いこなす”“AIネイティブ世代”がどんどん増えていくことになる。そうした世代が大人になった時、正しくAIを活用するためにも現在AIに触れている世代にはより一層の「人間ならではの価値」を追求する姿勢が求められているのではないだろうか。

 本冊子のPDF版は、GoogleのWebサイトから無料でダウンロードできる(※)。

※:https://services.google.com/fh/files/misc/geminiforstudents_handbook_2025nov.pdf

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