人気VTuber・叶やローレンも大騒ぎ AIが仲間になりすますホラーゲーム『MIMESIS』が配信向きすぎる

 2025年10月27日に早期アクセスとして配信が始まった『MIMESIS』は、いま最も勢いのあるサバイバルホラーゲームの一つだ。発売直後から多くの実況者やストリーマーがこぞって本作をプレイしている。

 本作の特徴は、最大4人で協力しながら、呪われた雨によって偽物に変化した存在「Mimesis」に対処しつつ生き延びるという独自の設定にある。ゲームをクリアするには、脱出に必要なトラムを修理するためにスクラップをフィールド内で集めなければいけないのだが、そこで障壁となるのが動物の姿をした化け物たちやAIであるMimesisだ。Mimesisは外見だけでなく、行動や声、記憶までもコピーするため、プレイヤー同士の信頼が簡単に崩れ去る。誰が本物で誰が偽物なのか、この“疑心暗鬼“がゲーム進行の中心にあり、ホラーと心理戦が同時に成立している点が他のゲームとの大きな違いだ。

 配信上では人気VTuberの叶、ローレン・イロアス、星川サラ、樋口楓の4人組、また猫汰つな、小森めと、英リサ、夢野あかりの4人組などが本作で遊んでいる。基本的に仲の良いメンバー同士で遊ぶことが多いのだが、どの配信でも高性能なAIの擬態に騙されるハプニングが続出している。事前に決めておいた合言葉やエモートを上手く真似されることもあるため、一筋縄ではいかないことが本作の特徴だ。また、AIの数はゲームが進行していくとともに増えていく仕様になっており、誰が生き残っているのか画面上では分からないこともあって疑心暗鬼な状況がどんどん加速していく。

【MIMESIS】プレイヤーに擬態するAIに翻弄され、誰も信じられなくなるローレン【にじさんじ/叶/切り抜き】

 こうした基本構造そのものが、ストリーマーにとって最高の素材となっている。偽物が紛れ込むという設定は、裏切りや発覚の瞬間に強烈なリアクションを生み、視聴者もコメントで推理しながら盛り上がれることが魅力だ。さらに、AIによる模倣の不気味さ、VCで仲間と会話しながら進める緊張感、突発的に起きるハプニングなど、実況映えする要素が極めて多い。早期アクセスは1,200円で始められるため、参入コストが低い価格設定もゲームを盛り上げるための後押しとなっている。

 現在の勢いを見る限り『MIMESIS』はしばらく配信·実況の定番タイトルとして注目を集め続けるだろう。疑心暗鬼を軸とするゲーム性は飽きにくく、アップデートによってAI挙動や新マップが追加されれば、さらなる飛躍も期待できる。すでに高再生を記録する実況者も多数出ており、今後は“誰が偽物なのか“をめぐるドラマが各配信で生まれていくはずだ。AIが作り出す自分にそっくりな偽物という恐怖を根幹に据えたこの作品は、ホラーゲームの新しい潮流を示す存在でもある。制作元である「ReLU Games」の今後の展開を含め『MIMESIS』の本リリースや配信での活躍に引き続き注目していきたい。

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