『ラブ トランジット』シーズン3 女性参加者座談会  “決断”の瞬間に大切にしていたことは?

 かつて恋人同士だった5組の元カップルたちが、約1カ月間のバカンスを共に過ごし、過去の恋と新たな出会いの狭間で揺れ動く姿を描いた恋愛リアリティ番組『ラブ トランジット』シーズン3。

 Prime Videoで配信中のこの番組では、別れて少し経った二人から、長い歳月を経て再会を果たした二人まで、交際の期間も別れの理由も異なる彼女たちが、誰が誰の"元恋人"なのかを明かされぬまま共同生活に挑む。特別な期間を経て、彼女たちが最後に選んだのは復縁か、新しい恋か──。

 番組終了からしばらくの時を経て、今回は女性参加者5名が再び集結。新たに取り入れられたAI診断デートや心が最も揺さぶられた瞬間まで、濃密な日々を振り返りながら語り合ってもらった。(すなくじら)

「みゆうとヒロ」「ひなことひろき」はバレバレだった?

――共同生活していて「この2人、X同士っぽいな」と最初に思ったペアはどの2人でしたか?

しおり:私はもう、最初から直感で「みゆうとヒロかな」って思いました。雰囲気とか視線の向け方とかで「あ、ここだな」って。ヒロが(参加者顔合わせの時に)一番に部屋へ入ってきた男性だったんですけど、みゆうに視線を向けていたようにも見えて(笑)。

ひなこ:わかる! 私も最初に「ここだな」って思ったのはみゆうとヒロ。空気感とかファッションのジャンルが似ていて、単純にお似合いだなって思いました。で、そのあとにX同士の関係だって知って納得しました。

ユリ:私も。ある日、2人がラウンジから戻ってきたときに「あ、なんか空気が重い?」って思ったことがあって。真剣な話をしていたんだろうなと思って「やっぱりみゆうとヒロだな」って。

みゆう:バレバレだったんだ(笑)。最初にラウンジに行ったのはイッセイだったけど……?

ひなこ:それはただ新しい人として気になっているのかなと思った!

みゆう:逆に私は、ひなことひろきは(X同士だと)早めに気づいたかも。2人でラウンジに行って戻ってきたときの距離感に「あれ? なんか怪しいな」って思ったんですよね。

ミク:私もひなことひろき。最初から「昔から知り合いなんだろうな」って空気があって。仲良すぎて、お互いのことをよく知ってる感じがした。ただ私はかなり外してもいて、最初は「ユリとヒロ」「みゆうとゆうや」だと思ってたんですよね。「ユリとヒロ」は“チームアダルト”だと勝手に思ってました(笑)。

ユリ:あははっ。外れちゃったね!

――“チームアダルト”は確かにありそうです(笑)。今回は新たにAI診断デートもありました。実際にデートに行ったユリさん・しおりさん・ひなこさんは、来ると思っていた相手は予想通りでしたか?

ユリ:行ってみてびっくりしたよね?

しおり:ね! 私はもう「ひろきだろうな」って思ってたから、それ前提で服を選んでいったくらい。「カラフルな明るめの服を着てくるんじゃないか」って想像して、こっちも明るい服にしたんです。そしたらゆうやが来て。

ひなこ:分かる。私、(自分のデートの相手が)ユウマってわかった瞬間に意外すぎて「えっ!?」って公園中に聞こえる大きさの声がでちゃった(笑)。

――みゆうさん・ミクさんから見て、AI診断デートの組み合わせはどう映りましたか?

しおり:確か、ホテルでみんなで予想してなかったっけ? スケッチブックに矢印を書いてたよね。

みゆう:そう! しかも当たってたんだよね。「え、この組み合わせ!?」って最初は意外に思いました。でも帰ってきて話を聞いたら「なるほどね」って思えた部分もあって。

ミク:(それぞれのペアが)帰ってきたタイミングで知ったから余計にびっくりしました。「あ、そうなるんだ!」って。

それぞれの“心が揺さぶられた瞬間”

――さまざまな名シーンがあったシーズン3でしたが、共同生活で心が一番揺さぶられた瞬間を教えてください。

しおり:私はやっぱり、Xにピリオドを打たれた時ですね。正直、相手は最後まで私のことを受け止めてくれると思い込んでいました。だからこそ、まさかそちらから終わらせる方向になるとは想像もしていなくて、本当にショックでした。

――Xと向き合う時間は、この番組ならではの体験でもありますね。そこからどう心を持ち直したのでしょうか?

しおり:その後は、「このまま終わってしまうのは嫌だ」と思い直して、ずっと自分と向き合っていました。「あの態度は良くなかった」「あの時ああ言ってしまったのがいけなかった」と反省点を振り返って。もっと「好きだった」「信用していた」「ショックだった」と、正直な気持ちを伝えるべきだったのに、それができなかったのが(ピリオドの)理由だと思いました。だからこそ、自分の中で一度その殻を破って、付き合い始めた頃の気持ちに戻りたいと。そうはっきり思えたことで、新しい方向に気持ちを切り替えることができました。

ユリ:私は、石垣島に着いた初日です。みんなでバーベキューをしていた時に、ひろきに「夕日を一緒に見よう」と誘われたんです。その時まで、私は正直ヒロのことが気になっていたけれど、途中で「やっぱり違う」と思うようになっていて。バカンスを過ごしている意味が見いだせなくなっていたんですよね。旅行気分で楽しく終わらせてしまっていいのか、自分はここで何をすればいいのか。ずっと葛藤していました。

――ホカンスが終わり、バカンスの初日ということで環境も変わった瞬間だったと思います。ひろきさんとは星空デートも一緒に行っていましたが、バカンスでひろきさんと一緒に夕日を見た時間がユリさんにとって大きなターニングポイントだったんですね。

ユリ:そうですね。ひろきと二人で夕日を見て話した時間があったことで、「残りの時間をきちんと向き合って過ごそう」と思い直せたんです。星空デートも一緒に行きましたが、私の中では石垣の夕日の方がずっと印象深くて。あの瞬間があったから、残りの時間を有意義に過ごせたと思いますし、今でもひろきには感謝しています。

ひなこ:私は、バカンスで女子会をした夜が一番きつかったです。みんなは自分の気持ちと向き合って、悩みを言葉にして。「次はこうしてみよう」って前に進むためのヒントを見つけていたけど、私は悩みすらもまだうまく言葉にできなくて……。自分だけ置いていかれているような感覚で、あの瞬間はすごく辛かったですね。

――ひなこさんは番組を通して、いつもみんなの相談役になって親身に話を聞いている印象がありました。たくさん周囲の話を聞いているからこその、自分の現状とのギャップもあったのかもしれませんね。

ひなこ:みんなの悩みを聞いて、自分の悩みを忘れようとしていたところもあったと思います(笑)。結果的にそれが自分を支えてくれた部分もありました。

ミク:ひなこは本当に、いっつもみんなの話聞いてくれて……ね?

一同:(頷く)

しおり:私も終盤は落ち込みがちだったんですけど、(ひなこが)「大丈夫? 疲れてない?」っていつも声をかけてくれて。ひなこには本当に助けられました。

――みゆうさんの心を揺さぶられた瞬間も教えてください。

みゆう:私は、ヒロとちゃんと向き合おうと思っていた矢先に、急にミクとの夜デートが入ったんです。その話をリビングで聞かされて、「え、どういうこと?」って頭が真っ白になりました。その時は自分の中でもストレスが溜まっていて、「やっとアプローチできたのに、あっけなく崩された」と思って泣いてしまった。もちろんミクが悪いわけじゃないけど、気まずくなるのも嫌で……。後からヒロの考えも聞いたら彼なりに悩んだ上での行動だったとわかったけど、当時は自分でいろいろ解釈しようとして苦しんでいました。

――一方で、ミクさんはどのように感じていましたか?

ミク:私は逆に、その夜(ヒロに)デートに誘われて単純に嬉しくて帰ってきたところで(笑)。でもリビングに戻ったら空気が重くて、「え、なにこれ?」って。事情を知った時、「ああ、めっちゃみゆうに申し訳ないことしたな」と思いました。知らなかったとはいえ、タイミングが悪くて……。すごく落ち込んでいた時に、イッセイが「外に行こう」って連れ出してくれたんです。みんなの前で泣きそうだったから、外で話を聞いてくれたのが本当にありがたくて。その時に、私は新しい人と向き合うことに夢中で、イッセイに寄り添えていなかったことにも気づかされました。私もこの出来事にはかなり心を揺さぶられましたね。

「相手と自分の熱量が同じかどうかがすごく大事」

――この共同生活の中では、皆さんそれぞれ大きな決断をされた場面があったと思います。迷った時や決断の瞬間、どのような軸や気持ちを大切にして判断されたか教えてください。

みゆう:私は「この決断で本当に後悔しないか」を自分に問い続けていました。普段から「こんなこと言ったら相手を傷つけるんじゃないか」って考えすぎて動けなくなる癖があるのですが……。それは結果的に自分も相手も傷つけることになることを、共同生活で本当に実感しました。だから最終的には、相手のことももちろん大事だけど、一番は自分の気持ちに正直に向き合おうって。ただ最後の決断だけは、本当にバス停のところまで気持ちがずっと決まってなくて、ギリギリまで迷ってました。

しおり:私は相手と一緒にいるときの、過去と未来の両方を天秤にかけて考えました。「この人とどうしてこんな風になってしまったんだろう」と振り返りながら、「これから一緒にいるとしたらどんな未来が描けるんだろう」とも想像して……。その両方を比較して、どっちを選んだら自分も相手も幸せになれるかを最後まで考え抜きました。どちらか一方だけ見ても答えは出ないなって思ったので。

ひなこ:私は逆に「先を考えすぎない」って決めていました。恋愛って言葉一つでも、普通なら次にどんな展開になるかを予想してしまうと思うんですけど、それをあえてしない。次はどうなるかわからないけど、今の私がしたいことをしようって。今まで先のことばかり考えすぎて身動きが取れなくなることが多かったから。今回は、今の自分の気持ちを大切にしました。

ユリ:私はしおりと似てるんですけど、その人と付き合っている姿を本当に想像できるかどうかを重視しました。あと、中途半端なことが嫌いなので、「とりあえず」みたいな気持ちではなくて、ちゃんと自分の中で整理をつけて向き合おうと決めてました。どっちつかずの状態が一番良くないと思うから、きちんと白黒はっきりさせたかった気持ちが大きいですね。

ミク:私は、相手と自分の熱量が同じかどうかがすごく大事だと思っていて。お互いに同じくらいの熱量で向き合えるかどうか、そして自分もそこまでの気持ちを持てるか。恋愛で大事なのって、結局バランスだと思うんです。どっちかが一方的に追いかけたり追いかけられたりすると、長い目で見たときに続かないんじゃないかなって。だからこの共同生活でも、そこは常に意識してましたね。

■番組情報
『ラブ トランジット』シーズン3
配信開始日:2025年10月16日(木) 20時より独占配信中
話数:全8話
10月16日(木)20時 第1話-第3話
10月23日(木)20時 第4話-第6話
10月30日(木)20時 第7話-第8話
詳細ページ:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0FTD5F5HZ
製作:Amazon
コピーライト: ©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.

『ラブ トランジット』シーズン3 男性参加者座談会 過去の恋愛に“区切り”をつけるための秘訣とは?

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