最高のスマホカメラ体験が、たった10万円台から コスパもカメラ性能も振り切った『Xiaomi 15T』シリーズが登場
Xiaomi(シャオミ)から、新しいスマホ『Xiaomi 15T Pro』および『Xiaomi 15T』が登場した。価格は『Xiaomi 15T Pro』が10万9800円〜、『Xiaomi 15T』が6万4800円〜。
毎年秋ごろに登場する、最新モデルの廉価版「T」シリーズが今年も登場した。今回のモデルは2025年3月に登場した『Xiaomi 15』シリーズをベースに、機能や価格を見直したモデルとなっている。
例年Tシリーズはそのコスパに驚かされてきたが、今回の15Tシリーズはスマホ市場全体で見ても飛び抜けたコスパを実現した。上位モデルにあたる『Xiaomi 15T Pro』を中心に紹介していこう。
高級機に引けを取らぬリッチな佇まい
『Xiaomi 15T Pro』のカラーは、ブラック、グレー、モカゴールドの3色。目を引くのはモカゴールドで、くすみ感のある大人っぽいムードだ。背面素材は堅牢さのあるグラスファイバーで、光沢を抑えたマット仕上げ。
ディスプレイは6.83インチ、リフレッシュレートは144Hzに対応。ベゼルも非常に狭く、輝度は3200ニトとフラッグシップモデルに引けを取らない。
SoCには3nmプロセスのMediaTek Dimensity 9400+を採用し、メモリは12GB。先行レビューによるとAnTuTuスコア(Ver.11)は270万台を叩き出しており、ゲーミングスマホとしても戦えるほどの高性能を有している。
その他、特に嬉しい要素としてはFeliCa(おサイフケータイ)の搭載だろう。フラッグシップである『Xiaomi 15 Ultra』や、後述する『Xiaomi 15T』には搭載されていないため、普段使いしたい人にとっては見逃せない要素となりそうだ。防水性能はIP68、バッテリーは5,500mAhとこちらも充分。
傑作に手が届く、高いカメラ性能
カメラはトリプルレンズ構成で、標準(50MP)、望遠(光学5倍の50MP)、超広角(32MP)を搭載。もちろん今回もライカ監修で、Summiluxレンズを搭載している。
カメラ性能に強い『Xiaomi 15 Ultra』との大きな違いは、望遠レンズの解像度だろう。『Xiaomi 15 Ultra』の望遠レンズは200MPもの超高解像度センサーを搭載している。さらに標準カメラのセンサーも1インチと大型なものを採用しており、究極のカメラ体験は相変わらず『Xiaomi 15 Ultra』に軍配が上がる。
しかし『Xiaomi 15T Pro』のカメラ性能は、はっきり言って10万円台としては異例の高水準。特に望遠レンズは前モデル『Xiaomi 14T Pro』が2.6倍だったのに対し、今回は5倍まで伸びた。上記の写真も5倍望遠の様子を写しているが、心地良い圧縮感が楽しめそうだ。
『Xiaomi 15T Pro』は、ストレージ256GBで10万9800円、512GBで11万9800円、1TBで12万9800円。前モデルから価格据え置きで、新たに1TBが追加されたのも嬉しい。おサイフケータイも相まって、メイン機として充分に使えるモデルとなるだろう。
ライカカメラを楽しめる、もっとも手頃なモデル
続いては「Pro」がつかない無印モデル『Xiaomi 15T』を簡単に見ていこう。写真のカラーはローズゴールドで、この他にブラックとグレーがラインナップ。
『Xiaomi 15T Pro』との違いとしては、おサイフケータイ非搭載、ディスプレイのリフレッシュレートが最大120Hz、望遠レンズが光学2倍、といったところ。SoCはMediaTek Dimensity 8400-Ultraで、こちらも性能はいくらか抑えられている。メモリは12GB。
しかし、6.83インチのディスプレイやトリプルカメラといった基本的な性能は同等。IP68の防水性能や、バッテリー容量5,500mAhなども同じだ。体験としてはそこまで大きな違いはないだろう。
『Xiaomi 15T』は、ストレージ256GBで6万4800円、512GBで6万9980円。容量に対して財布に優しく、これなら512GBモデルを選びたくなる。ライカ画質を6万円台から楽しめる、非常にコスパの良い一台だ。
また『Xiaomi 15T Pro』と『Xiaomi 15T』で使えるユニークな機能として、電波が入らない場所でも通話できる機能がある。Bluetoothを活用しており、それぞれ最大1.9Km、1.3Km離れていても通話が可能。登山などでは重宝しそうだ。
さらに、2025年10月以降配信予定のXiaomi Hyper OS3にて、なんとMac製品との連携が可能に! MacBookの画面にXiaomiのスマホの画面を表示し、Mac側からアクセスできるようになる。タブレットなどを繋げば外部ディスプレイにもなるというのだから驚きだ。この施策は、AppleユーザーがXiaomi製品を選ぶのに充分な理由となるだろう。筆者もサブスマホ兼ライカスマホとして『Xiaomi 15T Pro』をフラっと買ってしまいそうだ……。