『Weekly Virtual News』(2025年9月18日号)

『バーチャルボーイ』復活にグウェル・オス・ガールの奇跡 “まさか”が続いたバーチャル業界の一週間

任天堂生まれのVRゲーム機『バーチャルボーイ』がまさかの復活

 かつて任天堂から発売されたVRゲーム機『バーチャルボーイ』が、「Nintendo Switch Online + 追加パック」専用サービスとしてまさかの復活を遂げた。Nintendo Directを見ていた、少なくない人がその発表に驚かされただろう。

バーチャルボーイ Nintendo Classics [Nintendo Direct 2025.9.12]

 令和に復活するバーチャルボーイ『バーチャルボーイ for Nintendo Switch 2/Nintendo Switch』は、往年のデザインを踏襲しつつ、Nintendo Switch本体を差し込む形に変更。そのままゴーグルの中を覗き込めば、奥行きのある立体映像に対応したゲームを楽しめるという。配信タイトルは全15本。ハード本体の予約販売もスタートした。

 だいぶ時代を先走りすぎていたゲームデバイスを、令和水準の技術力で再現する展開はさすがに予想外だ。半ば昔話として語られていた珍品に、VRが比較的広がり始めたいま触れてみると、なにか発見があるかもしれない。

グウェル・オス・ガール、卒業発表から5日で100万登録を達成

 「卒業発表からわずか5日でチャンネル登録者数が47万人増加し、100万登録を達成」――にじさんじのグウェル・オス・ガールが先週成し遂げた、前代未聞の記録だ。

 司会者というポジションと、ユニークな企画の数々、妻子の存在と家庭優先の姿勢から、独特の存在感を発揮してきたVTuberだが、9月8日に突如卒業を発表。そこから「最後に100万登録を目指す」という意気込みを見てか、チャンネル登録者数が53万人から急増していった。

 もともと、グウェル・オス・ガールはかつても「100万登録を目指す配信」という無貌な長時間配信企画を実行しており、そのときには10万人ほどチャンネル登録者数が伸びていた。こうした過去や、その独自性を惜しんだ人たちの餞別の気持ち、あるいは一種の「祭り」によるもの……どれが功を奏したかは読み切れないが、いずれにせよ「前代未聞の記録」の記録が生まれたことは間違いない。

 なお、グウェル・オス・ガールの卒業は10月9日を予定している。本人にとっても予想外の速度で記録を達成したいま、どんなラストランを考えているだろうか。

バーチャルアイドルフェスに、リアルで活躍するアイドルグループが参戦

 バーチャル・エイベックスが主催するバーチャルアイドルフェス『Life Like a Live!』が、10月10日の開催回で10回目を迎える。今回のテーマはハロウィン。いつもよりテンションの高いアイドルたちのステージが繰り広げられるようだ。

 そして、今回はアイドルグループ・iLiFE!が、バーチャルの姿でスペシャルゲストとして参戦する。「アイドルライフスターターパック」がTikTokでヒットし、武道館ライブも開催した彼女たちは、10月からバーチャル・エイベックスの手によりバーチャルでの活動をスタートすると発表。本ライブはそんな彼女たちにとっての初バーチャルライブでもある。リアルのアイドルグループのバーチャル化は、エイベックスが母体だからこそできる一手だろう。

 なお、『Life Like a Live!』前回開催時にはダンサー/モーションアクターの足太ぺんたが出演しており、さらに少し前には後藤真希のバーチャル化もバーチャル・エイベックスが手掛けている。直近のバーチャル・エイベックスは「リアルとバーチャルの交流」がテーマになっているようにも感じられる動きだ。

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