『Weekly Virtual News』(2025年8月26日号)
山田涼介の加入&赤見かるび3D化で盛り上がるCrazy Raccoon VTuber・ピーナッツくんとFZMZも界隈に火を付ける
山田涼介加入、赤見かるび3D化 破竹の勢いで進むCrazy Raccoon
先週はプロゲームチーム・Crazy Raccoonが見事に話題をかっさらっていった。その中心はイベント『CR FES 2025』と、ここでサプライズ発表された山田涼介のチーム加入だ。
アイドル・俳優でありながら、ゲーム配信者としても活躍し、ストリーマーやVTuberとの共演経験もある注目の一人が、いま最も勢いのあるプロゲームチームに加わる。ゲームや配信という文化が、マス層にも大きく届いたことを感じさせる動きだ。
山田涼介、プロゲームチーム・Crazy Raccoonに“異例”の電撃加入! 会見で明かされた経緯と“情熱”
自身のYouTubeチャンネル「LEOの遊び場」チャンネル登録者数が100万人を突破した山田涼介が、プロゲームチーム「Crazy…そして、『CR FES 2025』ではVTuber・赤見かるびの3Dモデルもサプライズでお披露目され、8月29日にはお披露目配信も予定している。2025年現在のVTuberシーンとストリーマーシーンの主要プレイヤーとして注目されている一人が3Dデビューを果たすことで、新たな展開が予感される。
Brave groupの子会社である株式会社Game & Co.からは、Crazy Raccoon運営企業も関わるTCG『Xross Stars』が発売された。「ぶいすぽっ!」などのVTuberや、「Crazy Raccoon」のストリーマーらが題材となった本作、競技向けゲームであると同時にコレクション要素もしっかり担保した、王道のTCGだ。さらに先週は、赤見かるびや「Crazy Raccoon」所属ストリーマーが登場する漫画作品もスタートしている。
ゲームストリーマーとVTuberは、いまや非常に距離が近く、プレイヤーによっては境目があいまいであることもめずらしくない。様々な越境の中心にいる「Crazy Raccoon」の勢いは、今や留まるところを知らない。
ピーナッツくん『Tele倶楽部Ⅱ』&バーチャルライブ開催発表
ヒップホップアーティストとして活躍を続けるピーナッツくんは、新アルバム『Tele倶楽部Ⅱ』を発表した。
にじさんじの魔界ノりりむや、ホロライブの轟はじめ、YOASOBIのikuraとしても活動している歌手・幾田りら、PUMPEEや漢 a.k.a. GAMIなど、かつてないほど豪華なアーティストを客演に迎えたアルバムとなっている。客演者のカラーを尊重し、ともに踊るような楽曲の数々は、各所から賞賛の声が響く。本人のキャラクターを大きく破るような一曲「免許」も、個人的ヒットだ。
さらに、『Walk Through the Stars Tour』以来3年ぶりのピーナッツくん単独バーチャルライブ『PQ』開催も発表された。Huluで独占配信されるほか、全国の映画館でライブビューイングも決定。『Tele倶楽部Ⅱ』の勢いそのままに、ド派手なステージが飛び出しそうだ。
他にも、コラボカフェ『純喫茶ポコピー』や、ホラーテイストイベント『Who_Is_Pokopea_?展』など、ピーナッツくんとぽんぽこもまた、VTuberシーンで勢いの止まらない逸材だ。
FZMZが1年ぶりに『VRChat』へ舞い戻る
『VRChat』には、1年ぶりにアバターバンド・FZMZが帰ってくる。2024年半ばにプラットフォーム内同時視聴人数3000人を、再公演時には5000人を突破した、昨年特に話題になった『VRChat』音楽イベントのひとつだ。
実績豊富なクリエイターを多数アサインした空間設計や視覚表現とともに、FZMZメンバーのパフォーマンスが炸裂するこのイベントは、昨年の先進映像協会 ルミエール・ジャパン・アワードのVR部門に輝き、今年に入ってからはヴェネチア国際映画祭のXR部門「Venice Immersive」に作品選出されるなど、高い評価を得ている。
再公演は9月5日の20時。個人的に気になるのは、今年はプラットフォーム内同時視聴人数がどこまで伸びるかだ。
今年3月の『OKINAWA JAPAN VIRTUAL FES 2025』内の初音ミクライブには13000人超の人が訪れている。再びの深海ライブが、この1年ですっかり大きくなった国内VRChatコミュニティの規模を測るマイルストーンとなることを期待したい。