TVCMやMVなどを手がけるチェンコ塚越が語る、プロの現場に爆速SSDが必須の理由「あらゆる映像が4Kの時代。USB4には期待しかない!」

初めて使ったポータブルSSD「SanDisk Extreme ポータブル SSD」との運命的な出会い

——美大生の頃からPCで映像編集などをされていたとのことですが、今はどんなPCを使われていますか?

向かって左から「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」、「SanDisk Extreme PROポータブル SSD」、「SanDisk Extreme ポータブル SSD」(※「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」と「SanDisk Extreme ポータブル SSD」はMacBookで使用した場合、いずれもUSB 3.2 Gen2のため転送速度は変わらない)。

チェンコ:MacBook Pro(M3 Max)を使っています。CMの場合、通常はエディターさんに編集してもらっていますが、ミュージックビデオやショートフィルムの場合は自分でオフライン編集をすることが多いので、できるだけハイスペックなものを使うようにしています。

——OSはずっとMacですか?

チェンコ:Macです。Windowsが使えないわけではないけど、デザインや映像をやるならMacだと思い込んできたので(笑)。初めて買ったMacを買ったのは美大に通っているときで、まだベージュ色(※1990年代に発売されたPowerMacシリーズ)でしたから。

——なつかしいですね(笑)。PCはノートブック派ですか?

チェンコ:そうですね。ディレクターという仕事柄、撮影現場や編集スタジオなどの出先や移動中に編集することも多いので。

——だから、ポータブルSSDを愛用されているわけですね。

チェンコ:その通りです。初めて買ったのが「SanDisk Extreme ポータブルSSD」で、このシリーズを使い続けています。

——目の前に「SanDisk Extreme ポータブルSSD」と「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」がすらりと並んで壮観です(笑)。これは全てご自身のものなんですよね?

チェンコ:そうです。1つのSSDに、2〜3案件分のデータを保存していますが、スケジュールの都合とかで撮影部や制作部にすぐにデータを渡す必要があったりすることもあるから何個か持ち歩いてます。

 「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」を使い始めてから気づきましたが、プロの現場でよく使われているんです。よく一緒に仕事をするDITさんも使ってます。それだけ信頼されているのだと思いますが、サンディスク社のポータブルSSDは、ネットショップや家電量販店でもわりとすぐに買えるところもありがたいです。急に必要になって買い足したことが何度かありますから。

——「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」はどんな風に使っていますか?

チェンコ:編集作業中は挿しっぱなしです。僕にとって、「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」の登場は革新的でした。これを使う前は、外付けHDDやUSBメモリなどを使っていましたが、HDDは衝撃に弱かったりと、編集作業をするときはデータをローカルにコピーする必要がありました。だけど、 「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」を使い始めてからは、そうしたデータをコピーする手間がなくなりましたから。

 先ほど「撮影現場ではできるだけ悩まないようにしている」と話しましたが、企画や演出はじっくりと考える分、撮影や編集といった実作業はできるだけ合理的にやりたいんです。そうした意味でもMacBook Proに接続すれば、すぐにデータへアクセスでき、高速に読み書きできる「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」がかかせません。

——たしかにデータをコピーする時間って、もったいないですよね。最近は4Kや8Kと、どんどん高解像度になっていますし。

チェンコ:「Vertigo」MVも縦型ショートの自主制作も、4Kで撮影しています。実はオフライン編集も軽いデータへのコンフォームはやりません。撮影部から撮影のオリジナルデータをもらって、そのデータのまま編集しています。

——ということは、RAWデータを扱うこともあるわけですね。非圧縮RAWだと、24fpsで0.9〜1.2GB/秒のデータサイズになるから最低でもUSB3.2 Gen2×2(20Gbps)以上のI/Oが必要になるので。超高速なSSDが必須ですね。

チェンコ:さすがに非圧縮RAWの素材でオフライン編集することはまだ少ないですね。僕はあまり詳しくないけど、普段はBlackmagic RAWやProRes RAWデータだと思います。

 あと、ポータブルSSDの何が良いかと言うと、インターネットにつながらない場所でも使えることです。映像制作的にこれはかなり重要です。屋外ロケや、飛行機など電波が届かない場所でも編集できるのですが、クラウドだとそうもいかないので。

——ディレクター職は移動が多くて、行く場所も多種多様ということですね。ちなみに「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」はどうやって持ち歩かれていますか?

チェンコ:ケースとかに入れず、そのままバッグに入れてます。あまり良くないかもしれませんけど……。ですが、5年以上使い続けて、1台も壊れたことはありません。

——「SanDisk Extreme PRO ポータブル SSD」は、頑丈なシリコンシェルと鍛造アルミニウム製の筐体なので、Sandiskの社内テストでは3メートルの高さから落下させても耐えるそうなので納得です(笑)。

データの読み書きが驚異的に速くなった「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」

——今回は、今年1月に発売された「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」を試してもらいました。このモデルのI/Oは、USB4 Gen 3×2なので最大3,800MB/秒の読み出し速度と最大3,700MB/秒の書き込み速度のパフォーマンスを発揮できますよ(※)。

チェンコ:USB4に対応したことで、サイズが2回りぐらい大きくなりましたね。と言っても、元がすごくコンパクトだし、デザインも共通だから使いやすそうです。

 試しにここで16GBのムービーファイルを「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」にコピーしてみますが……めちゃくちゃ速い! 数秒でコピーが終わった!!

 

——素のリアクションで、本当に高速なことが存分に伝わってきました(笑)。新モデルなら非圧縮RAWデータを使った編集もスムーズだと思うので、そちらでも使えそうです。

チェンコ:仕事でも存分に活躍しそうです。テレビ放送はまだフルHDが中心だけど、撮影や編集作業では当たり前に4Kサイズなので、USB4の速さには期待しかないです。

 YouTubeやTikTokなど、インターネット動画は一般の人でも4K解像度を楽しむようになっているから、8Kの時代もわりとすぐに訪れる気がします。

 もちろんCGやVFXを多く使う作品の場合は、ポスプロの作業負荷も考える必要がありますが、僕個人としては新しいテクノロジーは積極的に試していきたいと思っています。

ーーそうした新たなチャレンジにも、超高速のSSDはいいパートナーになってくれそうですね。

チェンコ:以前、MAN WITH A MISSIONのライブ公演用の映像を演出したことがありました。普段はTVなど16:9の画角で映像を作っていますが、巨大なLEDスクリーンの演出は似て非なるところがあって大変でしたが、すごく面白かった。これからも新しいテクノロジーを取り入れた映像にチャレンジしていきたい。その意味では、ハードウェアにも進化してもらわないと困るので、Sandiskさんにも期待してます!

※Sandisk社内テストの結果に基づきます。ホスト機器、インターフェース、使用状況、その他の要因により、パフォーマンスが低下する場合があります。1MB=1,000,000バイト。

■製品情報
「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」
価格:5万4780円(2TB)、8万8880円(4TB)
※サンディスクオンラインストアの7月7日時点の価格
詳細はこちら

■関連リンク
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