TVCMやMVなどを手がけるチェンコ塚越が語る、プロの現場に爆速SSDが必須の理由「あらゆる映像が4Kの時代。USB4には期待しかない!」

チェンコ塚越が語る爆速SSDが必須の理由

 スマホのカメラ機能の進化によって、動画の撮影や編集を日常的に行う人が増えている。できるだけ高画質に仕上げたいけど、その分だけデータ量が増えてしまう……。はたして映像のプロフェッショナルは、どのような対策をしているのだろうか?

 今回は、TVCMやMAN WITH A MISSIONなどのミュージックビデオ、さらには縦型ショートフィルムの自主制作チームとしても活動する映像ディレクターのチェンコ塚越に、彼が長年愛用する「SanDisk Extreme ポータブル SSD」の魅力を語ってもらった。プロアマを問わず、映像制作を行う方々は必読である。

チェンコ塚越

1979年、東京生まれ。 多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。 2002年に株式会社東北新社へ入社し、2005年にディレクターとしてデビュー。現在は「THE DIRECTORS GUILD」所属のフリーランスとして、TVCMやMV、ショートフィルムなど幅広い映像コンテンツのディレクションを手がけている。

どんな球が来てもメジャーに仕上げたい 映像ディレクター・チェンコ塚越の創作論

チェンコ塚越

——いきなりですが、チェンコさんはご自身をどのようなディレクターだと思われていますか?

チェンコ:主に手がけているのがTVCMなどの広告映像ということもあって、オールラウンダーでありたいと思っています。どんな球が来ても、面白い映像に仕上げたい。以前に、あるプロデューサーさんに「メジャー感のある仕上がりにしてくれる」と言ってもらえて嬉しかったです。

——そういったメジャー感やハイクオリティな映像を仕上げるうえで心がけていることはありますか?

チェンコ:何か絶対にこれをやる、という作法みたいなものがあるわけではありません。ただ、美大出身なので、昔から自分でもデザイン作業や映像編集をよくやります。だから、細かな部分にまで目が行きやすいというのはあると思います。

 例えば、画角や色のトーン、カット構成など。それぞれはわずかな差かもしれないけど、ちょっとずつこだわって作り込むことで作品としてのクオリティを上げられると思っています。

——最近だと、どんな作品を手がけましたか?

チェンコ:CMは本当に色々なものをやっています。僕のSNSで紹介しているので、よかったらチェックしてみてください。ミュージックビデオだと、今年3月に公開されたMAN WITH A MISSION「Vertigo」のMVを監督しました。

MAN WITH A MISSION「Vertigo」

——すごく色鮮やかで、カラースモークのVFXも見事な出来ですね。

チェンコ:ありがとうございます。『Mecha BREAK』という近未来SFメカアクション対戦ゲームとのタイアップ楽曲のMVだったので、近未来的な世界の中で演奏するシーンで全編を描きました。メンバーカラーの照明や弾幕エフェクトなど、これでもかと入れてます。

——作品によって様々だと思いますが、どんな風にディレクションされていますか?

チェンコ:ほんと作品によって変わるけど、作品を観てくれる人の視点を意識しながら、企画や演出を考えるようにしています。このシーン、このカットで、作品を観る人が設定を理解できるか。この美術やライティングで、キャラクターの心情を映像で表現できているのかといったことを、主観だけでなく、お客さんの目線でも確認します。

 あとは、必ずコンテを書くようにしています。コンテといっても最初は、ラフなスケッチや、アイデアのメモ書きだったりしますが、頭の中で思い描いたイメージが、本当に成立するのかという確認を兼ねて書いてますね。

——ミュージックビデオの場合もコンテを書きますか?

チェンコ:もちろん書きますよ。「Vertigo」の場合も、メンバーには自由にパフォーマンスしてもらいましたが、ひとつの作品として、シーンの構成やカットのつながりはコンテを書いて、あらかじめ設計しておきました。「このアタックのタイミングで、顔のアップにしよう」といったことを決めておくと、撮影現場で迷いが減るので。

 コンテは僕の中ですごく重要で。CMの場合は、業界のルールとして必ず書くし、コロナ禍をきっかけに始めた縦型ショートフィルムの自主制作でも必ずコンテを書いて、頭の中を整理するようにしています。監督が迷っていると現場の空気が悪くなるので。テイクもあまり重ねません。

season5 『 アンシンヒーローJ 』 teather

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