“おひな様”、意中の相手とラブラブっぷりを披露「ひなだと思ってた」『今日好き ハロン編』2話

もんた、“おひな様”を気持ちよく会話させる大人力 「マブでラブ」の健やかな関係性

 そんなおとはと異なるベクトルで特大ホームランを放ちまくるのが、ひな。前述のおとはの鼻血に対して「止まれ止まれ止まれ止まれ……」と念じつつ「好きな髪型ある?」と、海外サッカーでも稀に見る切り返しの速さで、自身の会話を展開するのはもはや日常茶飯事。

 おとはがオープントップバス乗車時に「海外ギャルって感じ〜」と感想を述べたところに「海外ギャル?」とピンと来なかったり、乗車しているバスがロンドンのそれと似ていることから、もんたが「エッフェル塔の近くに行くやつね」と答えたことに、すぐさま「エッフェル塔、パリだよ」「間違える人、久々に見た」と、彼の認識違いをすぐさま指摘したりと、今週はそこに妙な手厳しさが加わっているあたりに、彼女のMBTIであるENTP(紫色の討論者)らしさを見出してしまう。とはいえ、それをもんたの無知を「いいよ」とお姫さまの視座から許すのは、彼女にしかできない芸当でもあるのだが。

 ここで、ようやく本題に。ひなから「いまいちばん、いいなって思う人だれ?」と尋ねると、もんたは「え、ひなちゃん」と即答。それに「よっしゃ」と応えつつ、自身も同じ質問を投げかけられた際には「もんた」と、相思相愛な想いを示してみせた。ひな自身すでに、もんたには一定の信頼感を抱いているようで、彼が気になる相手も「ひなだと思ってた」「だから聞いた」「ひなか〜、センスいいじゃん。もんたセンスいいよ、本当に」「いままでの旅で、いちばんセンスいいと思う」と、太鼓判の嵐である。

 ただ、ここで注目したいのは、もんたの方。先ほどのひなの自画自賛に対して「わかるよ、オレもそう思う」と、とにかく会話の対応力に目を見張らされる。しかも彼女が『マクタン編』で初登場したときの感動を述べると、ひなも「すごい? やったー!」と、当時の旅で生み出し、その後にTikTokでバズりまくったあの“やったー!”をセルフサンプリングするほどのご機嫌ぶりである。

 あくまで筆者の見立てだが、ひなは心地よいテンポ感=会話のリズムを重視し、自身がふざけながらも、一方で内容のある会話をしたいタイプだと考える。過去の男子たちは、ひなの発言に笑うだけで終わっていたところを、もんたはその内容にまでしっかりと耳を傾けてくれる。そんなところを気に入っているのではないだろうか。また、もんたは彼女の会話を遮らず、かつ今回のデートに誘ってくれたことに対して、素直に想いを伝えることができるところも印象深い。かつ、ひなに選ばれた喜びを素直に、感じた瞬間に伝えられる点も高く評価されているのだろう。まったく不器用なところがない。

 ふたりの間に好循環が生まれた結果、おうがから意中の相手を「決まった?」と投げかけられた際には、ひなが「マブマブ!」、もんたは「ラブラブ!」と応答。実は、もんたはひなの発言こそ聞き間違えたらしいのだが、ひなが「ラブでいいよ、じゃあラブで!」と認めてくれた。あのおひな様をこれほど気持ちよく会話させてくれるなんて……もんた、大人すぎるよ。

 そんな彼らは最後、こんな約束を。ひなは前回の旅での反省を活かし、2日目以降はほかの男子とも話してみたいという。もんたも「お互いに」と闇雲に急がず、彼女との信頼関係を維持しながら、運命の相手を見つけたいと共感を示してくれた。『今日好き』という機会をどのように人生に活かすのか。強がりではなくお互いの幸せを本当の意味で考える、なんともヘルシーな関係性。それもそのはず、ふたりはなんたって「マブでラブ」なのだから。

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