ミスコン王者女子高生が出した告白の答えとはーー『今日好き ニュージーランド編』最終話
せり×みづき、とうい×ひなた、おうが×はるあ……カップル成立し、結ばれたペアは?
とここまで、告白に先駆けた別れにも触れはしたのだが、なにはともあれ冒頭にも記した通り、大いに安心してもらいたい。全員が“向き合う相手”を決めきることができたのだから。ということで結果を伝えよう。成立カップル数は、0組である。
……少し勢いが過ぎただろうか? とはいえ、全員が“向き合う相手”を決めきることができたのはウソではない。しかしながら、そこから先で、また新たな悩みが生まれていたのもウソではないのだ。
順に解説していくと、はるあは前述の遠距離恋愛を理由とはせず、単純に付き合ってからの未来がわからなかったとのこと。そこから気持ちが上がることはなく、中途半端な気持ちで付き合うことができなかったという。なんともシンプルな理由だし、初めての旅なら誰もがぶつかる壁。実際、成立カップル数が0組となった前回の旅は2024年6月放送の『ホアヒン編』にまで遡るが、当時も同様の理由を、最後の最後に耳にした覚えがある。
告白に行かなかったゆうやのほか、せりは結果的に、みづきのなかにあった”友だち感”を克服できず。先ほどの明るい2ショットは、嵐の前の静けさだった、と書くと少し意味が異なるかもしれないが、最後くらいは楽しく過ごし、素敵な思い出を作りたいというみづきの気持ちだったのかもしれない。「中途半端な気持ちでお付き合いすることはできない」と伝えられてしまったが、これもまた『ホアヒン編』で聞いたような気がする。せりが最後、「恋すればするほど、どんどん新しいものが出てきちゃうから、恋って難しい」と学びを振り返ってくれたが、本当に仰る通りだ。
では、ひなたは? 実は、彼女はとういの“肩パン”提案などが本当に心の支えになっていたようで、告白後のソロインタビューでも「一緒に日本帰ってるのとか想像しちゃってたから、結構苦しいです」と、明らかに落胆していた。だが厳密に言えば、カップルとして成立せずともフラれはしていないのだ。
とういが告白の場に登場しながら、ひなたに手を伸ばさなかったのは、心のなかにまだ、もうひとりの意中の相手=さわ(沙和)の存在があったから。ひなたとは、2日目のグループ行動で離れ離れになったが、それはさわも同様だったし、あくまで言い訳に過ぎないという。自身からより多くの2ショットに誘っていれば、こうした迷いも払拭できたと後悔していた。
今回のオンエア冒頭、スタジオの“恋愛見届け人”を務める井上裕介(NON STYLE)が「カップル0はないな?」と、周囲に答えを求めていたが、誰も“うん”とは頷かず。それどころか、もしあの場の制作スタッフが“答え”を知っていたとしたら、“いや、あの……合ってます”という、なんとも言えない顔になってしまっていたことこの上ない。井上もすべてを察して、口を閉ざしたことだろう。
総括すると、グループ行動はやはり大切。もちろん、それだけが旅の行方を左右するわけではないが、『ニュージーランド編』は正直、観ていてなかなか難しい感情にさせられた。ともあれ、中盤の“どうしたらよいのか?”という空気感を、メンバーが乗り越えてくれたことにまずは敬意を表したいし、ここまでしっかりと、かつリアルに恋をできたのは疑いもない事実。
ひとつあるとすれば、今回はなにかと、井上の勘がよすぎた。ひなたも最後、そのような旨を投げやりにぶつけていたが、ひとまずは『井上塾』の塾長に責任がある、ということにしておこう……。井上さん、なんかごめんなさい。
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