ミスコン王者女子高生が出した告白の答えとはーー『今日好き ニュージーランド編』最終話

『ニュージーランド編』の結末は“安心してOK”? せり×みづきら、安定感ある2ショット
この記事をもし、『ニュージーランド編』の結末を知らぬまま開いてもらったのであれば、大いに安心してもらいたい。『今日好き』の歴史に残る、ほとんど誰もが望まぬ展開となったグループ分けが前回の4話でのこと。あれからメンバーの恋の安定感は右肩上がりの一途を辿り、最終的に全員がもれなく“向き合う相手”を決めきることができた。
前回の『卒業編2025 in シンガポール』で結ばれた、そうま(阿部創馬)×メガン(夏川メガン)の“そうめが”カップルほどではないし、グループ行動などで一緒に過ごす時間が短かったのも事実。それでも、初日に手痛い失恋を経験したひなた(田中陽菜)でさえ、今回集まったなかから運命の相手だと思えるメンバーをしっかりと選ぶことができた。
たとえば、おうが(桜我)×はるあ(武田晴安)。現状、最もわかりやすく相思相愛のペアだが、おうがは最後のアピールタイムで、自身の好きな「レゴブロック」を組み立て、はるあに薔薇の花束の形でプレゼント。その本数からして、なんとなく意味もありそうと思えたところで、本人からも解説が。彼が用意した5本の薔薇が持つ花言葉は、あなたに出会えて最高によかった。「はるあちゃんに告白に行こうと思うから、それまで待っててほしい」と、この後の展開も確かに約束する。
この2ショット終盤、おうがが東京、はるあが北海道と、お付き合いをしても遠距離恋愛となることに、彼女がやや懸念を示していたが、それをバイクの免許を取れば解決できると思っていたおうがはご愛嬌。冷静に考えれば、飛行機や新幹線で会いに行くのが無難だが、そのあたりも未熟な高校2年生らしい。気持ちが舞い上がれば、乗り物だって間違える。
せり(松井芹)×みづき(秋山みづき)は、昨日の“友だち感が強い問題”はどこへやら。ここでは、みづきの方から提案があり、付き合ったら楽しいことをたくさんしたいという理由で、あっち向いてホイで勝負。なぜか毎回、斜め上だったりと絶妙な角度を向くみづきが“らしさ”溢れていたが、最後はしっかりと真面目に締めくくる。
みづきは「本当に人柄というか、素敵な方だなって」、せりもまた「人を幸せにする天才です、あなたは」と、お互いを讃え合った後、彼がふとスマホのロック画面を見せる。そこには、みづきが初日、せりと一緒に羊と戯れたときの写真が。それをこれから、いまここで撮影するツーショットに変えたいという。みづきの笑顔も昨日に比べて明らかに多いし……あれ、なんかいい雰囲気?
“りくとガチャ”不発、ゆうやは十分に心開けず 一部では告白前に失恋状態が判明も
やや悲しい展開にも少しだけ触れておくとすると、りくと(仲陸翔)は昨日の“りくとジェットコースター”に続き、“りくとガチャガチャ”を発明(何度でも記すが、彼のMBTIはESFP:エンターテイナーではなく、ENFJ:主人公)。ひなたが彼の手首をひねると、ガチャガチャが回される仕組みだったのだが、そのなかで出てきたのが紙に書かれた「シークレット」。りくとから、今回の旅の思い出を、ひなたが大好きなイラスト(しかもやや『週刊少年ジャンプ』チックな画風)でまとめたスケッチブックをプレゼントされる。
それに対して、ひなたも2泊3日の感謝を込めて、事前に用意してきた「世界に1枚だけの絵」でお返し。旅の初日のひなたとりくとの構図が、青色の心をピンク色の暖かさで包むイラストで描かれていた。ただ悲しいのは、たしかに“世界に1枚”だったのだが、この後すぐ、とうい(木村斗一)にもこれまた“世界に1枚”しかない絵が贈られていたこと。そこには、中心に先ほどと同じ青色のハートが置かれながら、その周囲をとういの黄色い賑やかさが包み、かつふたつのピンク色のハートが。この横並びのマークがとういとひなたを表していたのかなど深くまでは語られなかったが、この時点でりくとのカップル成立は……。
しかも直前、ゆうや(大鶴悠也)もみづきから、せりに対する気持ちの方が大きいを告げられてしまう。みづきは一時こそ「もっと心開いてくれるかな」と期待してくれていたらしいが、継続メンバーの壁は高かった。ゆうやは「俺もそれは、応援してます」と背中を押してくれたが、このタイミングではもうそうとしか言えないだろう。同じ結果なら、みづきにはせめて告白をさせてあげてほしかったと捉えるか。はたまた、相手が悩む時間と傷つく大きさをなるべく短く、かつ軽減させる優しさと考えるかは人それぞれ。ともあれ、ゆうやは最終告白をしないまま、ニュージーランドの地を去った。

























