「キュンキュンしました!」モテ姉御への告白はどうなる?『今日好き 卒業編2025 in シンガポール』3話
らいとの“歌”で街が夜に変わるーーモテ姉御に言わしめた「本当にキュンキュンしました」
前述のゆうすけと対照的に、モテ姉御を一気に振り向かせたのが、らいと(奥村頼斗)。この日の夜に特別なデートに行ける“花くじ”で見事に当たりを引き当てると、じゅりを連れてシンガポールを一望する大観覧車に。大きなゴンドラ一室を貸し切ると、じゅりのテンションも一気に弾ける。この旅ではまだ“そのフェーズ”に入っていないだけかもしれないが、恋に伴う深刻さは一切見られず。本当に楽しい時間を過ごしていた。
すると、ゴンドラがまだ頂上に登りきらないうちに、らいとから“歌”のプレゼントが。来たぞ、『今日好き』名物のひとつ。歌唱したのは、川崎鷹也「君の為のキミノウタ」。普通に考えると、なかなか反応に困るアピール方法なのだが、らいとの歌が純粋に上手いだけに、じゅりもただ感動。偶然にも、彼女もまた好きな曲だったという。募らせた想いで街が変わる夜に。らいとの歌で、街が変わる夜に。
肝心なのはここから。じゅりがこの後、何気なく放った「はい、撮って」の言葉。夜景をバッグに記念撮影をしてほしいと、らいとにスマホを託したシーンだ。普通であれば、自身のスマホであればそのまま撮影してしまうし、相手に頼むにしても、掛ける言葉は「撮ってもらっていい?」が相場だろう。何度も登場してもらい恐縮だが、いまこそじゅまの出番である。これこそまさに「ラフ」なやり取り。正直に言うと、ゆうすけやじゅまの隣にいるときより、じゅりの自然体が発露していた気がする。
これには、初日に披露した捨て身の一発芸や、先ほどの歌の疲労、さらにはじゅりが最もほしかった、前向きでとにかく伝わりやすいアプローチ。そのどれかひとつでも欠けていれば「はい、撮って」は出てこなかったはず。特にやはり、自身がボケて相手にツッコミをさせ、意図的でないにせよ、強い口調を引き出させるのが大きかったのかもしれない。とはいえ、らいととじゅりが出会ったのは、今回の旅が初めてのはず。それなのに、初めてな感覚がしないのはなぜだろう。じゅりはこの後、撮影した写真を「これはみんなに自慢できる」と上機嫌だったが、自慢するには一緒にいた相手も大切なのは、書かずともわかる。
もはやダメ押しを通り越して余談になるのだが、らいとは2ショット終盤、じゅりの顔も性格も大好きだと前置きしながら「オレの頭のなかはじゅりちゃんでいっぱいで困ってまーす! どうしてくれんねーん!」と絶叫。ごめん、らいと、正直に言うとみくびっていた。モテ姉御の『今日好き』K点超え。後のソロインタビューでは「本当にキュンキュンしました!」と瞳を輝かせ、この場面でさえ顔が溶けるくらいにニヤニヤが止まらなかった。
最後にクールダウンして、らいとはこう言い残す。「全部好き」。決まった。会心の“らいと劇場”、第一部、閉幕ーー。
『今日、好きになりました。卒業編2025 in シンガポール』
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