「キュンキュンしました！」モテ姉御への告白はどうなる？『今日好き 卒業編2025 in シンガポール』3話

『卒業編2025 in シンガポール』2日目にして早くも“プチ失恋”　ここから先はどう動く？

　当たり前すぎることだが、改めて言わせてほしい。冷静に考えて、今回の旅に参加する11名全員が同い年なの、あまりにも“キセキの世代”すぎないか？　全員が過去の『今日好き』でドラマを生んできたのはもちろん。あすか（清水あす香）は特に『セブ島編』で初めての旅に挑戦したのが約2年半前のこと。当時の彼女がまだ高校1年生だったこともあり、あくまで筆者の感覚としてはほかメンバーと同学年だという感覚が薄い。それも含めて、本当に層の厚い面々が集ったのが、今回の『卒業編2025 in シンガポール』といえる。

　旅も2日目を迎えて、一部メンバーにはすでに“プチ失恋”も経験した（“プチ”と謳いつつ、当人たちにとっては大事件なのだが）。今週に入り突如、メンバー相関図の整理がややこしくなっているため、まずはそちらを紹介していこう。

　言わずもがな、『今日好き』には全員平等で恋する機会が与えられているわけだが、その上で今回の旅は、ゆうすけ（原屋裕介）のためのものであると言いたい。彼が望んだから、モテ姉御＝じゅり（榊原樹里）が前回の『卒業編2025 in ソウル』から継続を選んだのであり、それはつまり、ゆうすけが一歩を踏み出すための旅であるということだ。とはいえ現時点で、ふたりは初日は観光バスで少しだけ会話をしたのみ。2ショットに誘うことはできなかった。“竹を割った”とまでは望まないが、さすがにそろそろ気持ちをハッキリとさせねばならない。

ゆうすけは『ドンタン編』の雪辱を晴らせるか？　じゅり「でもさあんま言わないじゃん」

　……と思っていたところで始まった、ゆうすけ×あすかの2ショット。初日の夕方、離れ離れになりながら「“ゆうすけくんと一緒に行けたらな”って思いました」と撮影したマリーナベイ・サンズでの思い出ムービーを観せられて、ゆうすけの本心がついに言葉にされた。

　「あすかちゃん的にほかの人はいないの？」と確認しつつ、「その気持ちはめっちゃうれしいけど、俺はもう結構、気持ち固まってて」と、今回の旅の答えを早くも決めつつあるようだ。その相手とはさすがにもちろん、じゅり。前回の旅での経験を踏まえ深く考え、複数人の間で優柔不断にならず、かつあすかに残された時間や、これから新たに意中の相手を見つけられる可能性も見据えて、誠実に対応したことをまずは褒めたい。

　だが、だとしたらである。かつて『ドンタン編』に参加した際、じゅりとはまた別の女子に想いを寄せられながらも、“好きだよ”の4文字が言えず、恋を逃した経験を忘れてはいないはず。実際、この後にじゅりと実質初の2ショットをした際、「でもさ（好意を）あんま言わないじゃん」と、不安な想いを彼女に口にさせてしまった。……ゆうすけ、これはお前が始めた物語なんだ。スタジオの“恋愛見届け人”たちがかつての旅で気持ちを慮ってくれた通りで、“好き”の言葉を大切に、むしろそうしすぎているのは知っている。今回も中川大輔が「言い慣れていないだけなんですよ」とフォローしてくれていた。

　だが、『井上塾』でなにを学んだ。それこそ、“ラフ”な好きを10回。最後に重めの1発をお見舞いすればいいのだ。奇しくも、前回の2話でじゅま（坂本ジェルー寿真）がじゅりに伝えた言葉のサンプリングとなってしまったが、彼女が“いま危ないですよ”、“気持ちが離れていますよ”というサインを出してくれている。じゅりに想いを伝えるコースはもう選んだんだ。あとはゴールを決めるのみ。モテ姉御は、お前を待っている。

　“プチ失恋”の話題に戻すと「望みはほぼないのかな」「どうしようかなって」と、次の一手が見えなくなってしまった、あすか。それと同じ頃、じゅまは初日に2ショットしたその（平松想乃）とランチの際に会話をするも、タイミングがやや遅かったか。いっさ（松本一彩）、れお（山﨑礼央）のふたりとだけ向き合う意志を固めたと伝えられるに続けて、“初日に2ショットしていたあすかはどうなのか？”と、それとなく気持ちをそらされる（あるいはアシストか？）。

　じゅまはこのやりとりを「ショックっすね」と振り返っていたが、あすかも件の失恋があるため、同じ境遇同士で急接近をする可能性もありそう？　このあたりの恋の連鎖関係、そしてほかメンバーに隠れてしまっているが、そうま（阿部創馬）×メガン（夏川メガン）が静かに恋を育んで、もはやカップルのようにも思えてくる点なども総じて、各々の関係性の把握が難しいわけである。