『Weekly Virtual News』(2024年12月24日号)
Aqoursのライブやhideを“再構築”する試みも 相次ぐイベント&新製品で活況続くVR業界
Google、サムスンの参戦でにわかに活気づくXRデバイス業界
XR機器もにわかに活気づいてきた。まず、GoogleがXRデバイスOS『Android XR』を発表したのがビッグイベントだ。サムスン製のコード名『Project Moohan』のデバイスも、2025年に発売とのことだ。
そして、国内のVR業界も活況だ。まず、国内のソーシャルVR向けデバイスの雄であるShiftallからは、新型フルトラッキングデバイス『HaritoraX 2』が発表された。『HaritoraX ワイヤレス』ゆずりの小型に仕上げつつ、連続稼働時間や、LiDARによる足首の動き反映など、多くの『VRChat』ユーザーがお世話になった“HatioraX一族”の正統進化として受け入れられそうな手堅い一台だ。
その一方で、気鋭の企業・Diver-Xは非常にユニークな製品を発表した。光学/IMUハイブリッド式トラッキングシステム『ContactTrack』だ。カメラとIMUの共存ができる複合型トラッキングシステムであり、『VRChat』ユーザーの愛用するVRデバイスとの併用も期待できる。同社が発売中のグローブ型デバイス「ContactGlove2」との併用もできるとのことで、VTuber需要にも噛みそうなアプローチである。
VR・VTuberに親和性の高いデバイスが、国内でしのぎを削る状況になりつつあるのは、国内市場の特異性を示しているようである。スタンミによる空前の『VRChat』ブームと、長年温められたVTuberシーンの爆発が、国内XRデバイス市場にどんな影響を及ぼしていくか、まだまだ定点観測の余地がありそうだ。
「音楽そのものが空間であってほしい」 キヌとmemexが語りあう“VRにおける音楽と空間表現”の醍醐味
音楽とバーチャル表現で人々がつながるイベント『SANRIO Virtual Festival 2023』。多くのミュージシャン・…