角野隼斗が仲間とともに『Privia』の20周年を祝う 「Privia 20th Annive rsary Showcase in Japan」レポート

 ピアニスト・角野隼斗(かてぃん)が12月4日、都内で開催された「Privia 20th Anniversary Showcase in Japan」に出演した。共演として親交のある菊池亮太と浪岡真太郎(Penthouse)も出演し、観客に少し早いクリスマスプレゼントを演奏で届けた。

 電子ピアノ「Privia」は「Private」と「Piano」を掛け合わせた名前の通り、人々の「ピアノを所有する」という夢を実現するべく、1号機「 Privia PX-100」を2003年にリリース。昨年9月にはシリーズ累計300万台を超える出荷台数を記録している。

 さらにデザイン性と音楽性を兼ね備えた、2002年発売の機種「PX-S7000」はドイツの「iFデザインアワード2023」最高賞、「 NY PRODUCT DESIGN AWARDS 2023」の金賞/銀賞(2カテゴリー)、「楽器店大賞2023」を受賞するなど現在も人気商品だ。

 本シリーズの20周年を記念したショーケースは中国からアメリカ・ニューヨーク、ドイツ・ハンブルクで行われ、今回の日本での開催が集大成となる。もちろんパフォーマンスで使用されるのは「PX-S7000」だ。

 なおイベントでは本機のモックアップ「Float」と「Appear」、デザイン研究の一環として制作したモックアップの「mobile Piano」の展示ブースも用意された。

 

 2021年からカシオの電子楽器アンバサダーを務める角野は、まず季節柄に合わせた楽曲「そりすべり」を軽やかに披露。

  それに続いて「個人的に『Privia』を使い始めてから5年くらいですかね。本当に長いこと愛用していますが、20歳の誕生日を皆さんと一緒にお祝いすることができて嬉しいです」と挨拶する。

 そしてソロで歯切れのいいリズムが冴える「Toccatina」、ベースとアルペジオを保ちながら抒情的なメロディを弾き続ける静かな難曲「Nocturne II - After Dawn」、エレピとピアノの音色を切り替えながらの「大猫のワルツ」と演奏した。

 次に菊池が登場し、コーラスとピアノの音色を使い分けたクイーン「 Bohemian Rhapsody」を単独でプレイ。

 さらに角野と大野雄二「 SAMBA TEMPERADO」を共演。BPMの早いサンバで観客をくぎ付けに。

 最後に登場したのが自身も参加するバンド・Penthouse のボーカルである浪岡だ。

 人気曲「...恋に落ちたら」とビリー・ジョエルのカバー「New York State of Mind」をセッションすると、それまでとは一転したロックな雰囲気が会場に漂う。

 ......これで終わり と思いきや、角野が再登場。「これからも『Privia』は進化を続けていくと思いますし、一緒に僕も進化したいです。音楽のあるライフスタイルを皆さんでこれからも楽しみましょう」と話し、少し早いクリスマスプレゼントとして「きよしこの夜」を演奏してイベントを締め括った。

 角野は今年11月に世界デビューとなるアルバム『Human Universe』をリリースしたばかり。来年2月にはドキュメンタリー映画『不確かな軌跡』の公開が控えるなど、さらなる躍進が期待されている。彼の2025年に『Privia』がどう並走するのか、楽しみだ。

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