中川翔子、梶裕貴、猫又おかゆ、磯村勇斗らが“推しVR作品”への愛を語る 『渋谷スキランブルフェス』レポート

 11月1日まで開催中の『渋谷スキランブルフェス presented by Meta Quest』は、最新のMeta QuestやVR作品を体験できるイベントだ。このイベントの開催に先がけて、10月22日にはトークイベントが東京・渋谷のSHIBUYA TSUTAYAで行われた。

 最新MR(複合現実)ヘッドセット『Meta Quest 3S』の発売にあわせて4つの人気作品にフォーカスしたこのトークイベント。『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』『進撃の巨人VR: Unbreakable』『トライアングルストラテジー』『バットマン:アーカム・シャドウ』の各コンテンツについてトークセッション形式で紹介がおこなわれ、それぞれのセクションにはスペシャルゲストが登壇した。

 総合司会はアルコ&ピースが務め、歌手・マルチタレントの中川翔子、声優・梶裕貴、ホロライブ所属のVTuber・猫又おかゆ、 俳優・磯村勇斗らが登壇した。

ガンダムファンの中川翔子が大興奮 「五感全体でガンダムを感じています」

 最初のセクションはVR映画『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』。バンダイナムコフィルムワークスから井上喜一郎 氏が招かれ、本作の主題歌「ACROSS THE WORLD」を担当した中川翔子と共に作品を紹介した。

 本作は映像作品であるだけでなく、「複合現実オペレーティングシステム・MRシステム」と呼ばれるMRモードが実装されており、鑑賞者は作中の敵キャラクターとバトルに興じることができる。我々は主人公として物語に参加しながら、壮大な「宇宙世紀」を堪能できるというわけだ。

 この日は中川が実機を使用して作品を試遊。以前から熱心なガンダムファンであることを公言していた彼女は、終始興奮した様子でプレイの所感を述べていた。今回は敵のモビルスーツと戦闘を体験するというもので、右手でビームライフルを撃ち、左手でシールドを展開するというバトルの基本を実践。機敏な動きを見せる相手に苦労する場面もあったが、無事にザクを撃破した。

 「映画でこんなに汗かくことないですからね」と中川はこのとき得た疲労感についてコメントし、「命をかけて宇宙空間で戦ってるんだっていう、味わってみたかった高揚感がありました。実際に近づいたときのスケール感も本物なので、この没入感に躍動感、五感全体でガンダムを感じています」とプレイした感想を続けた。

 また、ガンダムシリーズ初のVR化に至った経緯について、井上は「フランスの制作会社『Atlas V』さんから『何か一緒にできないか?』とのご提案をいただきまして、現在のVRユーザーとガンダムのターゲット層(40代以上の男性)が近いという共通点があったので『ぜひやってみましょう』となったのがひとつです」と語る。

 続けて同氏は、ガンダムファンだけでなくSF好きやアニメ好きにも興味を持ってもらいたいと言い、「シリアスな本編に加えてMRも面白いコンテンツが揃っているので、両方の角度からこの作品を楽しんでいただければ」と期待感を口にした。

 『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』はMeta Questストアにて発売中である。

『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』予告

『進撃の巨人』ファンならば一度は憧れた「立体機動装置」を体感できる

 続いては『進撃の巨人VR: Unbreakable』。本作は昨年末にリリース予定だったが、改良のため開発元の株式会社UNIVRSがリリースを今冬に延期した。弊メディアでは本作についてのインタビューを過去に実施したことがあり、そちらではこの日言及された「VR酔い」に関して詳しく語られている。ぜひそちらもお読みいただきたい。

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 UNIVRS念願のリリースが待たれる本作の魅力について、アニメ『進撃の巨人』でエレン・イェーガーを務める梶裕貴、開発の小路直哉氏が語っている。

 アルコ&ピースの平子祐希は、セッション開始前に「作品を知っている人なら、自分だったらどうやって巨人を倒すだろうかって考えたことがあると思います。まさにあの夢が、(本作では)現実のものとして体感できてしまうということですね」と発言。実際、本作をプレイすることでしか分からない感覚も多くある。筆者もプレイした経験があるが、巨人と対峙することによる発見もあった。立体機動装置を使うと、案外、大型巨人よりも小型巨人討伐が難しかったりする。

 小路氏は「進撃の巨人の魅力はたくさんあると思いますが、本作でフォーカスしたのは立体機動装置によるアクションです。調査兵団の一員になって、皆さんが思い描いていたイメージを『こういう感じだったんだ』と実感してもらえるようなコンテンツとしてお届けしています」と語った。

 また、原作になかった武器が本作で登場することは以前から明かされていたが、具体的なビジュアルも周知された。さらに今冬リリースされる際にはマルチプレイも実装されるとのことで、梶は「やはり原作でも手分けしてそれぞれの役目を果たして、みんなで1体の巨人を倒すというのが醍醐味の部分でもあるので、みんなでプレイしたいですね」とコメント。「声優仲間で配信とかでやりたいですね」と作品のファンも喜びそうな展開にも含みを持たせた。

 小路氏によれば、『進撃の巨人VR: Unbreakable』のリリースは今年のクリスマス前後を予定しているという。

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