『Weekly Virtual News』(2024年10月1日号)

ホロライブ・火威青や三浦大知もVRChatに参戦 新型Questも登場で“お祭り騒ぎ”のメタバース業界

火威青が“異例”の3Dお披露目を発表 三浦大知もVRに興味津々?

【3Dソロお披露目】VRChatで3D!沢山ファンサするよ✨【火威 】#hololiveDEV_IS #ReGLOSS

 先ほど紹介した「ReGLOSS」3Dモデル化の流れで、メンバーの一人・火威青は『VRChat』上での3Dお披露目配信を実施した。こうした企画はホロライブタレントとしては異例の動きである。

 しかし、フタを開けてみればプレイ歴は5年、環境は『Meta Quest 3』と『HaritoraX ワイヤレス』の無線フルトラッキング環境、「ポピー横丁」や「ぽこピーランド」といった人気ワールドも把握し、挙句の果てに「VR睡眠」もたしなむという、いわば“生粋のVRChat住人”だった。「Meta Quest」が旧称の「Oculus Quest」だった時代を知るともなれば、相当なベテランと見受けられる。

 「雑談や歌枠もいずれ『VRChat』でやりたい」「コラボHMDを出したい」と語る姿からは、「ホロライブに所属していたVRChat民」と呼んで差し支えないだろう。初配信から『VRChat』好きを公表していたとはいえ、思わぬ方角から“ガチ勢”が現れたことに、筆者も驚愕している。こうした動きを受けてか、3期生の宝鐘マリンも『VRChat』への関心を強めているところからも、なにか大きな波が訪れそうだ。

【おすすめカフェでコーヒー飲みながらテスト&雑談】三浦大知の「VRChat」

 さらに、ダンサー・歌手の三浦大知も『VRChat』上での配信を試験的に実施した。こちらは市販アバターを導入した上でカスタマイズを施し、おしゃれなカフェワールドに行ってみるというシンプルな内容。配信中では今後のVRでの活動にも意欲を見せており、こちらもさらなる新規層の波を呼び起こす可能性がありそうだ。

 別軸でのビッグネーム参戦といえば、「ZOZO NEXT」による『VRChat』向け衣装が発表されたことも注目したい。デジタルファッションブランド・REVINALの第3弾プロジェクトとして、12種もの製品を9月25日に一斉発表したのである。唐突な動きからは実証実験のような気配も漂うが、販売先が「BOOTH」であること、対応アバターが『桔梗』、『森羅』、『水瀬』とVRChatユーザーの間で人気のあるところをそろえているあたり、ある程度の調査は完了していると推察される。

 そして、多くのフォロワーを生み出した『8番出口』もいよいよ『VRChat』にやってきた。公式ワールド「8番出口VR VRChat World」である。大元のアセットを採用しつつ、本家同様の「異変を見つけたら引き返す」ギミックも採用した、VR体験版のようなワールドとなっている。9月20日の公開直後には筆者が観測した限りでは同時接続は2700人を記録しており、多くの人々が“あの出口”へ殺到したものと思われる。Steam版『8番出口VR』のPRを兼ねた本施策は、その数値を見る限り十分な効果を得たのではないだろうか。

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