今年も熱戦が繰り広げられた『にじさんじ甲子園2024』 数万人が見守ったドラマを振り返る

昨年の雪辱を晴らし、みごとリベンジ達成 優勝を決めた私立梨海高校

 こうして迎えた8月10日・11日・12日と催された本大会は接戦かつ熱戦で、例年にも負けず劣らずのもりあがりをみせた。最終結果はこのような結果だ。

 Aリーグは、チームとして仕上がっていたエクスの英雄アカデミーに対してほか3チームが挑むような形になった。開幕戦となった五十嵐の私立梨海高校と叶の私立願ヶ丘高校の試合は、初回から私立梨海高校が6点を奪う猛攻で派手にスタート、7回コールドで試合を終えるという展開で本大会の幕を開けた。

 その後も1点差を競る接戦、打撃陣が畳み掛けてのコールドゲーム、逆転のサヨナラゲームと熱戦が続き、Aリーグ首位がかかった英雄アカデミーと私立梨海高校との試合も1点を競る好ゲームに。最終試合では五十嵐が育て上げた本間&笹木の投手リレーで抑えきり、私立梨海高校がみごとAリーグ首位突破を飾った。

にじさんじ甲子園2024 本戦 Aリーグ【 #にじ甲2024 】

 翌日に開催されたBリーグは、育成配信中で甲子園大会まで進出した3校と、地方大会でほとんど勝ち上がれなかった花畑チャイカの銀河立超チャイカ高校という3強1弱の構図と予想されていたが、開幕戦の結果がその後のリーグ結果を大きく左右することとなった。

 Bリーグの開幕戦となった椎名のにじさんじ高校と銀河立超チャイカ高校の2校の対戦は、なんと超チャイカ高校が4対3で勝利を収めて下剋上を達成。コラボユニット「にじさんじレジスタンス」として5年以上にわたって活動をともにしてきたこと、なにより盛り上げ上手な2人ということもあっての開幕戦だったのだが、ここで椎名が敗北したことで、その後に首位通過をするための得失点に大きく関わることに。

 最終的には、不破湊のギラギラホスト高校とにじさんじ高校が勝ち点差で並ぶも、得失点差1点の差でギラギラホスト高校が首位通過を決めたのだった。

にじさんじ甲子園2024 本戦 Bリーグ【 #にじ甲2024 】

 そして最終日に迎えた順位決定戦&決勝戦。

 フレンの帝国立ふれんず学園高校がチャイカ高校に勝利したことで、大会中全チームが1勝以上を収めるという結果となり、応援するファンの中には一安心したファンもいるだろう。

 スタミナ切れでも無理矢理に投げ続けさせられていた剣持刀也が、この順位決定戦で無四球完封完投勝利という大会唯一の記録を達成したり、5点差ビハインドの敗北目前の状況から9回表に一気に点差をつめる英雄アカデミーの猛攻、フレンとチャイカによる新人タレント・ルンルンの奪い合い(?)など、見どころがさまざまにあった順位決定戦。

 決勝戦となった私立梨海高校とギラギラホスト高校は、序盤に3点をもぎとった私立梨海高校が、自慢の本間―笹木の“ござやよ”リレーでギラギラホスト高校の反撃をピシャリと抑えきって、初優勝を飾った。

 昨年初参加した際には10チーム中9位、リーグ戦未勝利という悔しい結果に終わっており、雪辱を期するために並々ならぬ気持ちで今大会を迎えていた五十嵐。育成配信スタート直前に自身のチャンネルで「リベンジゲーム」の歌動画が公開されたのが何よりもの証拠。文字通りの「リベンジ達成」を果たしたのだった。

リベンジゲーム / 歌ってみた【にじさんじ/五十嵐梨花】

 ゲーム内では熾烈な対戦が進んでいるなかで、舞元・天開コンビに実況の田中アナウンサーにゲストによる実況解説、対戦監督同士での煽りあい、さらに後ろで対戦を見守っている他チームの監督同士と、さまざまなトークが展開され、とにかくガヤガヤとゲームを一緒に見て楽しむというのが本大会のムードで、途切れず進む濃密な内容は非常に楽しめた。

 原稿執筆時点では、8月25日にエキシビションマッチが残るのみ。最後まで『にじさんじ甲子園2024』を楽しみたいところだ。

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