オリンピックで注目集める“スポーツ×動画”の世界 LISEM・けーご&しょうへいが語る、サッカーYouTuberとしてのこれまでと「動画編集の工夫」

LISEM・けーご&しょうへいが語る、動画編集の工夫

 7月26日から開幕したパリオリンピックで、スポーツに注目の集まる昨今。スポーツ中継といえば、昔から大衆の代表的な娯楽として親しまれてきた。大会や試合に出場する競技者の雄姿を、あるいはそこで飛び出るスーパープレーを楽しみにしていたのだ。

 そして、いまやガジェットやソフトウェアの進化、あるいはインターネットの普及により、誰でも気軽に撮影・発信することができるようになった。とはいえ、「動画編集って難しそう」「撮るだけ撮って見返すことはあんまりないなあ」という人も多いのではないだろうか。

 そこでオススメしたいのが、ワンダーシェアー社が開発・提供する動画編集ソフト『Filmora』だ。AIを活用した機能を多数搭載し、本格的な映像編集がおこなえるソフトでありながら、安価に使えるコスパの良さや、初心者でも使いやすい親切な設計が魅力だ。

 今回、リアルサウンドテックではサッカー系YouTuberグループ・LISEMのけーご(森保圭悟)&しょうへい(森保翔平)にインタビューを実施。現役引退と同時にYouTubeの世界へ飛び込むと決めたものの、「最初はPCも持っていなかった」というけーご&しょうへい。チャンネル登録者30万人に達した現在も、動画編集は手探りの連続と、日々チャレンジを続けるふたりは、『Filmora』の機能にも驚きの声を連発してくれた(編集部)。

サッカー選手からYouTubeへの転身 LISEMの結成秘話

LISEM しょうへい(左)、けーご(右)

ーーLISEMとしての活動を始めた当初のことを教えてください。そもそもなぜYouTubeをやろうと思ったのでしょうか?

けーご:もともと僕はドイツでサッカー選手としてプレイしていたのですが、2019年頃かな、そのタイミングでどこか「やりきったな」という感覚があって。

 セカンドキャリアをどうしようかな、と考えたときに、YouTubeで動画を投稿してみるのはどうだろうと思ったんです。楽しくサッカーをプレイして、魅力を伝えられるのなら、こんなに素晴らしいことは無いだろう、という気持ちが出発点でしたね。

 始めるにあたって、僕なりにYouTubeのことも研究したんですが、グループで楽しそうにやっているYouTuberさんたちがやっぱり人気だったので、仲間を集めようと。それで、最初にしげ(重行拓也)に声をかけたんです。当時、しげもドイツで選手としてプレイしていたんですが、僕と同じタイミングで「日本へ帰るつもり」という話を聞いて。「じゃあ、一緒にやってみない?」と誘った感じです。

 たか(藤井貴之)は当時まだJFL(日本フットボールリーグ)のチームにいて、バリバリ現役でやっていたんです。けど、大阪出身で面白いやつだし、後からでも合流してくれたらいいな、という気持ちで「もしいつか、(選手として)やりきったと思ったら、その時は一緒にやろう」と話したんです。そしたら、即答で「やる」と返事をくれて。まだ契約期間も残っていたのに(笑)。

ーーたかさんの思い切りがすごいですね(笑)。兄であるしょうへいさんは後から合流されています。どのような経緯で加入を?

しょうへい:もともと、母から「けーごがYouTube始めるらしいよ」というのは聞いていたんですが、「へー、やるんだ」くらいの感じでしたね。

 僕は僕で、社会人として働き始めていたんですが、コロナ禍が始まってしまってからは実家に戻っていて。当時はまだ3人も地元で活動していたころで、時間もあったので裏方としてLISEMの手伝いをしていたんです。それで、やっていくうちに流れで加入した……という形ですね。

ーーお二人はもともと動画制作の知識もあったんですか?

けーご:いや、もう全然無かったですよ。むしろパソコンも持っていなかったので、まずは(パソコンを)買うところから始めないと、みたいな(笑)。なので、最初は本当に手探りで始めた感じでしたね。最初から入ってる無料のソフトで編集をしていて、最初の動画を作るのなんて、本当に2~3日ぐらいかかりましたから。

 何をするにも、まずやり方を調べて、それこそYouTubeに上がっているチュートリアルを観ながら動画を編集する、という感じでした。今でこそ、だいぶ慣れてきて「ここはこんな感じの編集にしよう」みたいな形で応用がきくようになってきましたけど、当時は「同じシーンをもう一回再生するにはどうするんだっけ……」っていちいち調べてやってました(笑)。

ーーしょうへいさんはいかがでしょう。LISEMにはカメラマンとして加入していますよね。

しょうへい:いや、僕も全然でしたね。というか、今も手探りでやっているような状態です。仕事でパソコンは使っていたけど、動画編集なんて全然知識も無くって。だから、僕も最初は本当に苦労しましたよ。

けーご:けど、しょうへいが加入してくれたのはすごくありがたかったです。スポーツはやっぱり動きのある映像になるので、誰かがカメラを持ってプレーヤーの近くで撮った方が絶対にいい映像が撮れるんです。でも、3人でやっていた頃は誰かが撮影に回ると2人だけになっちゃっていたので、結構それが足かせになっちゃってて。

ーーLISEMとして活動が軌道に乗り始めたのはいつ頃からでしたか? また、何かキッカケになった出来事があれば教えてください。

けーご:動画を初めて投稿したのが2020年の1月だったんですが、ある程度見てくれる人もいたし、少しづつは伸びていたかなと思います。でも、YouTubeの収益だけでやっていけるほどじゃなかったし、最初の1~2年はバイトをしながら動画投稿を続けていて。

 起動に乗り始めたのは2年目の夏ぐらいからかな? LISEMの3人とフットサル素人2人でフットサル大会に出るという動画がバズって、そこで一気に再生回数のアベレージも伸びてきたんです。そのタイミングぐらいから、みんな専業でやれるようになってきたので、一念発起して東京に出てきた感じです。

ーー今やチャンネル登録者30万人に到達し、人気YouTuberとして順調に成長している皆さんですが、有名になればなるだけ炎上リスクなんかもつきまとうと思います。発信する際に気をつけていることや、大切にしていることがあれば教えてください。

けーご:一番は、人の迷惑にならないことです。今まで炎上せずにやってこれたし、まあ僕らの活動内容的に炎上するようなことってしないと思うんですけど、楽しく観てもらえるのが一番ですね。

しょうへい:まあ、僕らってただサッカーをみんなで楽しくやっているだけなんで(笑)。自然体であることかな、やっぱり。それが一番だと思います。

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