プリ機で再び「平成ギャル」が流行? たまごっちコラボなど“平成”づくしな新機種を試す

 平成レトロブームで平成カルチャーに注目が集まる今、プリントシール機メーカーのフリューが、人気プリ機『ルートミー』のバージョンアップ機『ルートミー2』を5月23日から全国のアミューズメント施設に設置する。同機種は、前作の「2.5次元盛れ」な写りと簡単に可愛い落書きが楽しめる機能をアップデート。より高画質に見える「+2.5次元盛れ」や、平成ギャルをイメージした“派手可愛い”落書きを搭載。さらに期間限定で平成カルチャーを代表するヒット商品「たまごっち」ともコラボレーションする。

 今回は平成生まれのライターが、 “平成”づくしな『ルートミー2』の魅力に迫る。

 撮影ブースを訪れると、平成のころに流行ったプリ機とは一線を画す進化ぶり。リングライトの明るさを変えられたり、トレンドのポーズを画面に表示させてくれたりと、撮影者のニーズにしっかり応えてくれる。そして楽しみにしていた落書きブースでは、驚くほど“懐かしい”光景が。

明るさを変えられるリングライト

 『ルートミー2』の一番のポイントは平成ギャルをイメージした落書き機能だ。『ルートミー2』には、90年代生まれの女子のみんなが練習した “ギャル文字”のスタンプが搭載されている。さらに平成のプリ文化で流行った画面を埋めるほどの量の落書きは、きゃわデコらくがき機能を使えばワンタップで叶う。一時は落書きなしのナチュラルなプリがトレンドだったが、今は”盛りすぎ”の落書きもブームが再燃。このフレームのおかげで、余白を埋め尽くす落書きに慣れていないZ世代も、簡単に平成レトロを再現できる。

 スタンプのラインナップには豹柄のハート、上矢印のアゲマーク、青い蝶など、まさに平成らしさを彷彿とさせるデザインがたくさん。そのひとつひとつが程よく垢抜けきれていない。いや、これこそが平成レトロの抜け感なのだ。完璧に洗練されたもので固めるのでなく、どこか遊び心がある組み合わせが可愛い。

 そして、完全に平成のデザインのままではないところにも注目したい。『ルートミー2』ではシールデザインにも平成ギャルが取り入れられているが、ぷっくりしたキルティングにラインストーン、白いハートとピンクのハートのグラデーション(海外ではgradientと呼ばれる)は、配色や装飾が令和版にアップデートされているように見えた。ラインストーンのキラキラ感やゴテゴテに盛る“お作法”は踏襲しつつ、しっかり今のZ世代の感性に刺さるデザインになっているのだ。

 加えて、写りにもしっかり今のトレンドを反映。現代の女の子は、はっきりと大きな目や高い鼻、美しい輪郭などパーツの良さを重視するが、それだけではなく完成したプリ全体の雰囲気も重要視している。そこで『ルートミー2』の「+2.5次元盛れ」では、ツヤツヤの髪1本1本がくっきりと写るようにしたことで“高画質見え”を叶えているそう。レタッチ機能では白目部分を拡張し、タレ目に見える機能も。今の「かわいい」を反映させたレタッチ機能が嬉しい。

 最後に、期間限定で撮影できる「たまごっち」コラボの紹介をしたい。今回のコラボは平成ギャルを取り入れた『ルートミー2』らしく、平成レトロを象徴するかのような「たまごっち」が登場。この「たまごっち」、今やストリートカルチャーの中でファッション的要素を持っている。欧米版「Original Tamagotchi」が逆輸入的に国内で販売開始になった経緯もあり、Z世代にとっての「たまごっち」はもはや子どもが遊ぶものという認識ではない。

 そんな「たまごっち」とのコラボでは、「たまごっち」の画面デザインを模したフレームで自分が「たまごっち」になったかのよう。気分がアガるドット絵タイプのたまごっちや、「おなか」や「ごきげん」のメーターをデザインしたスタンプもあり、現役で「たまごっち」を楽しんできた大人世代にとってもワクワクすること間違いなしだ。シールデザインにはミカチューとばんぞー博士と、これまた懐かしのたまごっちたちも登場するので、フレームと組み合わせて楽しんでほしい。

 幅広い世代が虜になる平成レトロ。『ルートミー2』はそんな要素をふんだんに取り入れている。Z世代はもちろん、当時のギャルから“ギャル卒”した人たちにも楽しんでほしいプリ機だ。

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