発売が待ち遠しい! 「HIFIMAN」の最新ヘッドホンをオーディオ評論家・野村ケンジが直撃レビュー

 ナノメーター厚振動板やステレスマグネット、ヒマラヤダックなど独自技術を投入したオーディオ機器に定評がある「HIFIMAN(ハイファイマン)」。7月上旬に同社から新たに『MINI SHANGRI-LA』『SUSVARA Unveiled』という2種のヘッドホンが展開されるという。オーディオ・ビジュアル評論家の野村ケンジ氏が同社視聴ブースにていちはやく実践レビュー、気になるその内容をお届けしよう。

 まず、『MINI SHANGRI-LA』を視聴した野村氏は「こちら、いわゆる専用ヘッドホンアンプのセットなんですけれども、デザイン的にはヘッドホン部分は『JADE2』というエントリークラスの静電型のユニットに近い感じですね。ただ、チューニングなどは手が加えられたと聞いております」とコメント。


 続けて「ヘッドホンアンプは『EF400』と同じ系列の専用デザインですね。ただ、『EF400』よりも厚みがあって印象的には全く違うものになっています。音の印象としては『JADE2』のヘッドホン部分の実力には、さらに上があるんだなと感じましたね。何故なら、空間表現や、ディテール表現の緻密さなどが完全に『SHANGRI-LA』シリーズのレベルに達しているからです」と語った。


 全体的な仕上がりとしては「表現がナチュラルでアコースティックな楽器がリアルな音色で楽しめます。静電型ヘッドホンなので迫力やパワフルさはそれほど強調されていないですが、あらゆるオールジャンルの音楽をリラックスして聴きたい人に向けてピッタリな製品かと思いました。かといってメリハリが無いわけではなくて、ちゃんとダイナミックで勢いがある音が再現されています。その相反するふたつが両立できている音作りは流石のHIFIMANクオリティだと思いました」と総括した。

『MINI Shangri-La』

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