『Weekly Virtual News』(2024年5月27日号)
KMNZ再始動、にじさんじ・鈴鹿詩子の卒業……大きな去就が続くVTuber業界
KMNZが3匹になって帰ってきた にじさんじ・鈴鹿詩子は卒業へ
なつかしい名前が帰ってきた。バーチャルガールズユニット「KMNZ(ケモノズ)」より、ひさしぶりの新曲発表だ。
「KMNZ」は、2018年よりLITAとLIZの2人組で活動してきた、バーチャルアーティストの先駆けともいえるユニットだ。しかし、昨年12月にLIZが活動を終了、しばらくはLITAのみが活動していた。そこから5月に入ると、新たにTINAとNEROの2名を加えた3人組ユニットとしての再始動が発表。5月25日にリリースされた新曲「VERSE」とともに、新たな門出を迎えた。
同日には、KMNZも属するRK Musicのオンライン音楽フェスにも出演。新顔も含め、3Dモデルもお披露目された。犬猫のデュオから、犬トリオへ。形を少し変え、“新生KMNZ”が駆け出す。
大きな去就の話としては、にじさんじ・鈴鹿詩子の卒業が挙げられる。こちらも、にじさんじの旧2期生として2018年より活動してきた古株であり、公式で「特異なキャラクターや言葉選び」という紹介を受けるほどに、強烈なパーソナリティが人気を博した逸材だった。
当初はいつまで続くかもわからなかった初期のにじさんじを思えば、実に6年近くも配信活動を続けた末の卒業は、「やりきった」と評しても過言ではないだろう。元1期生の勇気ちひろも今年1月に活動終了に至っており、いまや大御所事務所となったにじさんじの古株にも、ピリオドを見定める動きが出ているのかもしれない。
このほかにも、ななしいんくの紫水キキが活動終了、V声優事務所・ぼいそーれの閉鎖、RIOT MUSICの「化けドルプロジェクト」終了など、活動/プロジェクトの終了報告が相次いでいる。
一方で、本家ヒップホップ文脈の流れを汲む株式会社VOLVE CREATIVEによるバーチャルガールズラップユニット・AKAGIMI始動や、RK MusicやNIJISANJI ENの新人デビュー、またPalette Projectでは研究生がデビューするなど、新たな参入の流れも続いている。
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アップデート内容を平たく言えば、アバターの容姿に関する新要素の追加だ。服屋で服を買い、サロンで全身の再エディットができる。服の入手にはサービス内通貨の購入が必要となり、わかりやすい「課金要素」と言えるだろう。興味深いのは、全ての衣装に「流通数」の概念があることだろうか。少し前に流行ったNFTよりも堅実な方法で「デジタルアイテムの希少性」を表現しているようにも見える。
未だベータ版ではあるものの、少しずつメタバースとしての形が組み上がっている『ホロアース』。大きな特徴であるサンドボックスシステムが解禁されれば、独自性のあるプラットフォームとして立ち上がる可能性はあるだろう。
その一方で、同じくホロライブからメディアミックスプロジェクト「魔法少女ホロウィッチ!」が突如始動した。「ホロライブ」タレントが同名キャラクターとして、いわば俳優のように出演するコンテンツを展開するようだ。タレントとキャラクターの中間存在のように振る舞うこともある、ホロライブならではの派生展開と言えるかもしれない。