水中でも使える骨伝導イヤホンと、多彩なシーンで使えるオープンイヤー型 Shokzがアクティビティ向け新アイテムを投入

 骨伝導イヤホンに定評があるオーディオメーカー・Shokz(ショックス)が先日、日本市場に新作となる2アイテムを投入した。ひとつは同社が得意とする技術を投入した完全防水製の骨伝導スポーツイヤホン『OpenSwim Pro(オープンスイム・プロ)』、もうひとつが、いま爆発的に人気を博しているオープンイヤー型イヤホンの『OpenFit Air(オープンフィット・エアー)』だ。発表会で行われた製品紹介や関係者のコメントを紐解きながら、その魅力に迫りたい。

コスパ重視ながらも大幅進化したオープンイヤー型イヤホン


 両アイテムに関しては日本国内での販売を手掛けてきたフォーカルポイント・マーケティング部長の田中大士氏より投入背景・商品紹介などがなされた。まず『OpenFit Air』に関して「Shokzは昨年度、初となるオープンイヤー型を展開し市場からも高い評価を得ました。より多くの人に体験してもらうために最新型を投入します」と解説。

 この新製品『OpenFit Air』は昨年度に発売された『OpenFit』に続く、同社のオープンイヤー型アイテムとなり、デザインから含めてバージョンアップしているのが特徴だ。掛け心地を追求し、人間工学に基づく”ディアル・ベベル・デザイン”を採用。わずか約8.7gと軽量ながらも重心を耳に近づけることで装着感を向上、同社が最適とした18度のカーブが付けられたドライバ・ハウジングがフィット感をより高めている。

 また、超極細の0.75mmのニッケルチタン合金&ソフトシリコンを採用したイヤーフックが長時間の装用でも快適にしてくれる。

 その装用感を実演しながら解説したのが、タレントでマラソンランナーでもある西谷綾子氏。実際に装着した感想として「軽いしフィット感があるので抜群です」とコメント。壇上で跳ねたりしながら「ハズれない、蒸れない」などとランシーンでの有用性を解説していた。ちょっとした雨なら問題なしのIP45レベルの防水防塵機能も有しているので屋外アクティビティにもうってつけだろう。

 またBluetooth5.2対応や2台以上のマルチポイント接続にも対応などと機能性も高く、もちろん音質にもこだわっていて、Shokz独自の「Direct Pitch」技術を搭載することで音漏れを防ぎつつ、クリアな音質を担保したという。今回はカラーバリエーションとして「ピンク」が新たに加わっているのも特徴で、若年層や女性ユーザーにもアプローチできるアイテムとなっている。

 価格も『OPENFIT』は2万円台半ばだったが『OpenFit Air』は税込で1万9,800円とかなりお手頃感のある価格。機能は進化しつつ、価格は抑えめというのが嬉しい所。オープンイヤー型イヤホンのデビューとしてのチョイスもありだろう。

Shokzならではの骨伝導テクノロジーを追求したフラッグシップモデル

 続いて紹介された完全防水型の骨伝導イヤホン『OpenSwim Pro』について、西谷氏は「防水透湿膜によって(スイムモードで)水深2メートルで2時間使えるのが強み。ほか、ジョギング、トレランなどでも使える骨伝導技術を活用している。本体のストレージは(前作となる『Open Swim』に比べて)8倍に拡大、約8000曲を収納可能」。

 また「MP3モードでは電波が不確かな所でも再生可能」と特性について解説した。その名の通りIP68クラスの防塵防水機能を有し、完全に水没した状態でもリスニングを可能とする稀有なイヤホンだ。

 同社が独自に開発した骨伝導技術である「PremiumPitch 2.0」と、通気性と防水性を兼ね備えたメンブレンが合わさることで西谷氏が語る水深2メートルで2時間使えるという驚異的な機能性を確保している。

 また、Bluetoothでの音楽転送だけでなく、本体に内蔵したメモリに収録した音楽を再生する「MP3モード」も搭載。これによりスマホが使えない水中や、電波が届かない山中でのアクティビティシーンでも単独での長時間リスニングを可能としてくれる。


 名称と特性はスイミング向けに思えるが、スポーツ全般に最適化された機能性はトレイルランニング、サイクリング、カヤック、ワークアウトなど多彩なシーンで活用可能で、都市部ならジムでの活用もありだろう。また両耳が完全にオープンになるスタイルなので、周囲の音を聞き漏らしたくないアクティビティ中のリスニングにも相性良しだ(※編注:サイクリング時での使用は各都道府県別の条例等をご確認下さい)

 こちらもマルチポイント接続可能でデバイスの切り替えも可能で、ノーマルモードなら最大9時間のリスリングが可能だ。価格は2万5,880円(税込)となる。

若年層を含め、多彩なシーンでの活用を想定


 今回の発表会に合わせて来訪していたShokzのアジア太平洋エリア セールス&マーケティングディレクターのJean氏に、日本で両アイテムを展開した意義について伺ったところ「オープンイヤー型のヘッドフォンを若い人にも気軽に使って欲しいとの戦略で『OpenFit Air』はユーザーフレンドリーな価格を目指しました。音楽シーンはもちろんのこと、オフィスでの活用、エンターテイメント、そしてアウトドアと幅広いシーンでご活用いただけるのではないかと。また、今回はピンクも追加、若い女性にも手に取りやすい要素を盛り込んでおります。ジョギング、テニス、ヨガなどとの相性も良いですね」とコメント。 

 また『OpenSwim Pro』に関しては「トライアスロン、トレイルランニングなどのアクティビティユーザーとの相性が良いので(他国では)アウトドアギアメーカーとのコラボイベントなどもおこなっており、今後そのような機会を増やしていきたい」とのこと。

 スポーツシーンを想定しつつも汎用性の高いオープンイヤー型と、完全防水となったことで陸上から水中まで使う場所を選ばない骨伝導イヤホン。これから各種アクティビティが活発になるシーズンにはうってつけ。是非、チェックしてもらいたいアイテムだ。

●商品情報

https://jp.shokz.com/

満を持して登場した『Nothing Ear (a)』イエローをレビュー ポップな新顔の実力とは?

イギリスのロンドンを拠点とするデジタル機器メーカー・Nothingから、4月22日に最新ワイヤレスイヤホン『Nothing Ea…

関連記事