末期がん・余命2ヶ月のレフェリーに約4500万円の支援金 ファン「絶対に帰ってきて」

 2024年5月21日に朝倉海が自身のYouTubeチャンネルを更新。「余命2ヶ月を言い渡されたBreakingDownの公式レフェリーを助けたい。」という動画を投稿した。

 喧嘩自慢たちが集まり、1分1ラウンドで試合を行う『BreakingDown』。本大会で公式レフェリーを務めている鬼木貴典さんは、5月18日に自身のXにてステージ4のがんを患っていることを告白。レフェリーとしての動きが困難になったため、公式レフェリーの辞退を発表した。

 今回の朝倉の動画では、BreakingDownのCOOである溝口勇児氏とともに鬼木さんのもとへ訪問。現状について聞くとともに、今後の治療について話し合っている。鬼木さんの自宅へ向かう車内で溝口は「こういう不測の事態や仲間が苦しんでいる時に助けられるようになるために一生懸命頑張ってきた」と明かす。また朝倉も「僕らも微力ながら、なんとか助けられたらなと思っています」と想いを話していた。

 自宅に到着し、鬼木さんと対面すると「大会前の本当に忙しいときにご迷惑かけて本当に申し訳ありません」と涙ぐみながら言葉を絞り出す。現状はステージ4の末期で、医者からも「うちの病院ではすることがない」と言われたらしく、自宅で療養しているとのこと。また医師によると4月段階での余命は長くても3ヶ月と予測されている。

 動画内では、妻の夏美さんも出演。夏美さんは病状を知っているが、4人の子供にはまだ事実を伝えられていなかった。夏美さんからの希望もあって、今回の撮影で子供たちにも状況を話している。

 鬼木さんは病院での治療をやめており、保険の効かない自由診療を受けていた。しかし、治療費が高額なうえ病状が改善するかもわからないため、家族のために自由診療を諦めている。そんな鬼木さんに溝口は「子供たちのためにって気持ちが強いのも分かりますけど。奥様もそうだし、子供たちもそうですけど、全然残された子たちは覚悟決まってないですから」と、涙ながらに思いを明かしていた。またクラウドファンディングで治療の資金を募り、足りなかった分があれば朝倉とともに全て出すと伝えている。「人に迷惑をかけたくない」と鬼木さんは話すが、説得の末クラウドファンディングを進めることになった。

 コメント欄には「ホントに人柄が良くて責任感が強い人なんだなと涙が出てきました。絶対に帰ってきてください」「いつもニコニコしているお姿が印象的で、人間ドラマが展開されるBDにピッタリな方だと思っていました。もう一度元気にレフェリーをされる勇姿が見たいです」などの声が寄せられている。

 クラウドファンディングの目標金額は1000万円だが、開始から4時間で目標を大きく上回る4486万9000円が集まっていた。多くの金額が集まったため、すでに募集は終了済みだ。引き続き今後の動きを見守っていきたい。

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