小説家兼動画クリエイター・ナナオが「ドラマ脚本家デビュー」 裏側にあったバディ&仕掛け人の“サポート”とは
脚本デビューの裏側 クリエイターが未知の挑戦に挑む際の“バティのサポート”
ーーナナオさんがドラマの脚本を担当されるにあたって、青山さんはどういったサポートをされたのでしょうか?
青山もえ(以下、青山):私自身、自分の担当クリエイターが ドラマの脚本に関わり、そのサポートをするということは初めてだったので 基本的に進行面はプロデュースチームの永島さんにお任せし、自分は脚本の執筆活動がスムーズにいくようなサポートを心がけました。 それこそYouTubeとエッセイ、ドラマの脚本執筆というスケジュール管理や、アイデアが煮詰まったときの壁打ち相手になるといったところはサポートできたかなと思います。
ーー壁打ち相手としては、どういうことをされていたのですか?
青山:『東京彼女』の視聴者層が20代の女性というところで、自分と視聴者の年代が近かったり、主人公が女性というところもあって、そういったところで女性ならではの意見を言わせていただきました。
ーー青山さんのサポートやアドバイスは、脚本を執筆するうえで力になったのではないでしょうか。
ナナオ:そうですね。特に壁打ちでいうと、主人公のユリアは女性が嫌いまでは行かないけど、同性の友だちがあまり大事ではないと考える一面があります。そういった登場人物の性質は、青山さんのイメージが一部入っています。同性の友だちが苦手な女の人は、どういう理由で苦手なのか聞いたりしました。
ーーキャラクター作りの参考にされたのですね。今回の作品のなかでこだわったところを教えていただけますか?
ナナオ:会議で性欲やお金など、生々しいテーマや描き方がウケるというような話を一例として聞いたのですが、ずっと濡れ場やお金にこだわって汚いことをするのはYouTubeのドラマとして違うかなと思ったので、そこは意図的に避けました。逆に、浮気されている・されていないみたいな普通の恋愛ドラマかと思ったら、急に避妊具が出てくるといったような、WEBドラマだからこそできる下品な共感ポイントを散りばめていくというところは意識しましたね。
ーー永島さんはできあがった脚本をみて、どういった感想をもたれましたか?
永島:セリフはもちろん、避妊具が急に出てくるあたりはナナオさんでなければ思いつかないなと。ナナオさんの色みたいなものはそのままで、普通の人にはない文脈、要素の入れ方だったので、ナナオさんが脚本を書いてくださった意味をアピールできたと同時に、僕らもドラマのフォーマットに脚本をうまく落としこめたのではないかと感じています。
ーーナナオさんはできあがった動画をみたときは、どう思いましたか?
ナナオ:自分が書いた小説って、恥ずかしくてあまり読み返さないんですよ。だから自分の脚本を役者さんが演じている姿をみたら恥ずかしくなっちゃうのかなと思っていたんですけど、そんなこともなく、すごく楽に観ることができました。
ーーあまり自分の作品を見返さないんですね。これまでYouTubeだけでなく、今回のドラマ脚本や小説、エッセイの執筆と幅広く活動されていますが、さまざまな活動をするうえで、UUUMに所属するメリットはどういったところにありますか?
ナナオ:僕とクライアントの間に入ってくれるというのは、すごくありがたいです。それこそ脚本も締め切りに間に合わないときに、UUUMが代わりにやりとりしてくれたので、考えなくていいことを考えずに済んだかもしれないですね。
ーー自分のやるべきことに集中できるのは、UUUMのサポートがあってこそですね。クリエイターには向き、不向きがあると思いますが、青山さんは幅広く活動するクリエイターをサポートするにあたって、心がけていることはありますか?
青山:ナナオさんが小説を書いているものの、脚本を書けるかは不安だったというお話があったと思うのですが、そこでできるか分からないからやらないと諦めてしまうのではなく、少しでもできそう、興味があると思ったことは一旦バディとクリエイターの方でどうすれば実現できるのかを一緒に考え、時には他の部署も巻き込んでまずはやってみるということが大切なのかなと思います。そのようなチャレンジの積み重ねによって、どんどんクリエイターの活動の幅が広がっていくのかなと思っています。
ナナオさんの脚本については、YouTubeで男女のあるあるネタコンテンツが人気だったり、しっかりと組み立てられた長めの妄想ストーリーを喋られているのをみて、ナナオさんが脚本を書いたら面白いものができるんじゃないかなと思ったのと、個人的にもみてみたいなという思いがありました。
ーーナナオさんも青山さんも脚本は今回が初めてでしたが、お互い初めてのお仕事の場合、準備はどのようにされているのでしょうか。
青山:今回に関しては永島さんとよく会話をしました。『東京彼女』のフォーマットを崩さず、いかにナナオさんらしさを入れられるかを準備段階で相談させていただいたり、一緒に進めさせていただいたので、私も勉強させてもらいながら、同時にナナオさんに共有していく形でやっていました。
ーーナナオさんのカラーがよくでた、面白いコンテンツができあがりましたが、コンテンツプロデュースチームだからこそできることはありますか?
永島:今回の『東京彼女』もそうですけど、クリエイターのステップアップや新しいフィールドの開拓だったり、そういった力添えができることだと思います。
ーー今後、新しいことにチャレンジするクリエイターが増えていきそうですね。コンテンツプロデュースチームの今後の展望を教えてください。
永島:クリエイターの強みや面白さはビジネスには必須ですが、僕らが関わることでより面白い、より大きな話題になるようなコンテンツやエンタメができるように、頭をひねって考えていくといったことを、いろんなクリエイターとやっていきたいです。クリエイターにはどんどん大きくなって、いろんな人に影響力を与えられるような人になってほしいと思っているので、そのなかで一緒に楽しいものを作っていければいいなと思います。
ーー先ほどアニメ化の話がありましたが、最後にナナオさんが今後やってみたいことを教えていただけますか?
ナナオ:できないものがあまりにも多い人生でしたので、できないことをやらないように生きてきたんです。できないことをUUUMに教えていただきながら、ちょっとずつできるようになれるようになれたらいいなと思います。
■『東京彼女』4月号(「元彼全員クズに変えて地球でも滅ぼすつもり」第1話)
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