トークで捲し立てるYouTuberの裏の顔は“小説家”　病みつきになる視聴者が続出するワケとは

　軽快なトークとともに、あるあるネタや実家ネタなどで、若い層を中心に人気を集めている男性YouTuberがいる。彼のチャンネル名は「ナナオは立派なユーチューバー」で、チャンネル登録者数51.9万人を誇る人気YouTuberだ。

　ナナオ氏は、2017年に桐蔭学園高等学校を卒業後、同年に同志社大学法学部法律学科に入学。2019年2月からYouTuberとして活動を始めた。自身を「方向性血迷い系ユーチューバー」と称し、多角的にエンタメ動画を投稿している。投稿されている動画は、若い層に馴染みのあるアニメや学校、声優ネタなどが多いが、ジャンルを限定せず、幅広い動画を投稿しているのが彼の特徴の1つと言える。また、ナナオ氏はYouTuberとは別に、小説家としても活動している。「藤原七瀬」という名義で『雷轟（らいごう）と猫』や『賢者避行』を出版している。彼らしい、センスとユーモアに溢れた表現が話題の小説で、気になる方はこの機会にぜひ購読してみてほしい。ナナオ氏自身も読者家でよく小説を読んでおり、過去には爆買いした小説を紹介する動画も投稿していた。

　ナナオは立派なユーチューバーが人気な理由の1つとして、テンポよく動画を進めており、視聴者の笑いを誘っている点が挙げられる。たとえば、221万回再生されている「【神回】実家への留年通知を強奪し留年を隠蔽する大学生の１日」（2021年9月11日公開）に注目したい。

　この動画では、実家に郵送される留年通知を郵便ポストから強奪するまでの過程を、軽快なトークとともに動画で届けている。作戦決行のために、朝5時から電車で実家のある東京に向かったはいいが、そのあと公園のベンチで14時まで寝てしまうというアクシデントで始まるところもナナオらしい。実家に到着して郵便受けを探しても留年通知はなく、家の中に侵入。結果、留年通知の強奪に成功した。加えて、密かに学費を自身で支払う手続きも済ませ、何事もなく学生生活を続けられるかもしれないというまさかの結果で動画は幕を閉じた。緊迫感ある強奪物語でありながら、ナナオのシュールな笑いが加えられ、より動画を魅力的なものにした。コメントからは「馬鹿馬鹿しく思えてめっちゃ元気出ました」「なんなのこの中毒性」など、ナナオの独特な笑いに魅了されたという声が集まった。

　客観的に事実を捉え、状況をわかりやすく伝える能力、的確な比喩表現、語彙力の高さなどで高いトーク力を誇っており、視聴者の笑いを誘っている。日常に気軽な笑いを求める方は、ぜひ「ナナオは立派なユーチューバー」を視聴してみてほしい。