「ライブ配信サービスのリアルイベント」が生み出す“凄まじい熱狂” 17LIVEの『真・戦国時代』を観て

 表彰式ではTOP3へのインタビューが行われた。まず、3位に輝いた「りほやん riho」はリスナーへの感謝を述べたあと、「私は三重県に住んでいて子どもがいる限られた時間のなかでライブ配信をはじめて。できない理由を探すんではなくてできる理由を探して、寝る時間を割いて配信をしたし、子どもがいて守るものがあるから配信をしてきました。私の姿を見て一人でも挑戦してくれる人が増えればいいと思います」とコメント。

りほやん riho

 2位に輝いた「さら sara サラ」は「1位じゃなくて悔しいよりも、こんな成績を収めさせてくれたみんなに感謝でいっぱいです。今まで見たことない景色だった。この3年半でいろんなことがあったけど、枠のみんなと作り上げてきた3年半が間違ってなかった、私たちの配信は最高の枠なんだっていうのが証明できたんじゃないか」と、清々しい言葉を残した。

さら sara サラ

 最後に、1位である“天下人”に輝いた「ななぴ」は「1ヶ月半、たくさんの応援をありがとうございました。戦国は二回目で戦国のファンになって、来年も出たいと思って待っていた。今年は嬉しいことに総大将という地位をいただいたんですけど、こういう性格でリーダーに向いてなくてご迷惑をおかけしてしまったと思います。それでも副賞の「神ちゃん」と「Queen」さん、赤チームを盛り上げてくれた「ヨッチ」さんと「CUTMAN」さんを中心にチームが動いていた。たくさんの素敵な先輩たちがいたから勝てたと思います」と語った。

ななぴ

 そして、この日のイベントについてもうひとつ補足しておきたい。戦いが繰り広げられたメイン会場とは別に、サブ会場では【三国勝利予想】ランキングが開催されており、メイン会場で開催されているリアルイベントの模様(公式配信映像)をサブ会場のモニターで視聴&個人で自由にライブ配信OKの食事ありパーティー」が行われていた。実際に筆者もこのサブ会場を訪れてみたが、真剣に見守るものやリアクションをとりながら配信するものまで反応はさまざま。

 そのなかから当日現場を訪れていた二人のライバーに話を聞いてみた。まずは前年の『戦国時代』に出演し、当時はメインステージ側にいたという「あさたろ」さん。「惜しくも出られなかった知り合いたちや、大阪に住んでいるライバーさんたちが、本戦に出れなくてもこうして同じ会場の違う部屋で戦いを見守ることで、雰囲気を味わうこともできるし、『いつか出たい』と思ってもらえるはず。それがすごくいいと感じましたし、実際に目をギラギラさせている方を何人も見ました」と、同じ雰囲気を味わうことは今後のライバー活動にとってプラスになると断言した。

 続いては『超ライブ配信祭』で部門1位を獲得したこともある「るみ」さん。「関西圏に住んでいたので、オフイベントの良さを観客として感じるためにこの会場を訪れた」のだとか。今回のようにサブ会場で中継するという初めての試みについて「すごくいいと思いましたし、これを東京や大阪だけじゃなく、いろんな場所でやってほしいですし、本戦にも出てみたいです」と、イベントの新たな可能性に心を躍らせていた。

 初めはオフラインなのに距離のあるイベントのように感じていたが、最終的にはライバー、リスナーたちの様々な感情が渦巻くオフライン冥利に尽きるイベントであることを噛み締め、熱量の高さに心を掴まれた。

 今後もこの配信やイベントをその場で見て影響を受けるライバーが戦国時代のステージを目指したり、リスナーからライバー側にまわったりすることもあるのだろう。こうして進化しつづけるライブ配信のカルチャーに、これからも期待していきたい。

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