JALが“CAの1ヶ月間のスケジュール”公開 合格するまで帰れない謎の研修「教育」とは?

 日本航空株式会社が公式YouTubeチャンネル「JAL、サブチャンネルはじめました。」で、CAのリアルな仕事内容を公開した。実際の働き方がよりわかりやすくまとめられており、その裏側に視聴者から多くの反響を集めた。

 日本航空株式会社(以下、JAL)が投稿した「JAL CAの1ヶ月のスケジュールを大公開!リアルなシフトが明らかに..」という動画では、JALのCAとして勤務する福成氏が登場した。福成氏によると、シフトは月末1週間前に翌月1か月分が決定するとのこと。シフト希望は基本的に提出できないものの、有給休暇は事前に申請すれば取得できるようだ。

 今回のスケジュールを見ていくと、月はじめの1日目は“スタンバイ”という業務となっている。このスタンバイでは、搭乗予定のCAが急遽欠席になった場合に備え、メイクなども済ませていつでも搭乗できる状態で待機する必要がある。スタンバイは「月に2、3回ほど」あると福成氏は語る。

 「CAさん的にスタンバイの仕事はラッキーなのか、アンラッキーなのか?」と質問に対し福成さんは「フライトが入らなければラッキーだけど、フライトが入るとどこに行くかわからないため少しドキドキといった勤務です」と、胸の内を明かした。

 さらにスケジュールを見ていくと、基本的に羽田空港発がメインとなっているが、人によっては成田空港やほかの空港から出発するケースもあるとのこと。福成さんは「ベースが羽田空港となるため、羽田に全員集約しております」と語った。

 そして話題はCAの休日事情に。「2日連続のオフが必ずあるが、まあ不規則……」と言いながら苦笑いを浮かべていた。CAは4日連続勤務、2連休のサイクルが基本的な勤務形態である。また、「オフの日が土日に重なるときが楽しみで、周りには土日休みの友達が多いので、その方たちと会えるのが待ちに待ったお休みです」と本音を覗かせていた。

 そのほかにも“教育”と記されたスケジュールがあり、これは年に1回行われる安全に関する研修だそうだ。「安全に関する日常安全」というもので、座学とテストが実施される。具体的には、手荷物を貨物室に預けるための規定の復習などを行っているそう。福成氏は「合格するまでその日は帰れないので、必ず全員合格しています」と裏事情を語ってくれた。

 今回の動画では休みの周期や具体的な業務内容など、よりリアルな部分にフォーカスされており、視聴者からは「CAさん憧れの仕事みたいですがかなり体力のいる仕事ですね!」「普通は知らないので発見がありました!」とのコメントが寄せられている。

 こうした現役社員による職業紹介は、就活生をはじめ業界の裏側に興味がある視聴者にとっては興味深いコンテンツとなっている。同チャンネルではほかにも整備士やパイロット、空港で地上支援業務を行うグランドハンドリングなど、それぞれの職種にフォーカスした動画が公開されている。航空業界に興味のある方にとって、仕事のリアルな一面が見える動画は学びにもなり、好奇心をそそられるコンテンツとなっているだろう。

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