『FF14』ファンフェス会場レポート 東京ドームシティが“新生10周年”のお祝いムード一色に

『FF14』ファンフェス会場レポート

 スクウェア・エニックスのオンラインRPG『FINAL FANTASY XIV(以下、『FF14』)』のイベント「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル 2024 in TOKYO」が1月7日~8日の2日間にわたって開催された。

 会場となった東京ドームでは、グラウンド内に特設されたステージにて、基調講演に始まりスペシャルライブや麻雀大会といったさまざまなイベントが実施されたほか、観客席にアクセスするための通路やコンコース、さらにはドーム外の関連各施設にいたるまで、展示物や、フォトスポット、アクティビティが設置されるなど、まさに東京ドームシティ一帯を巻き込んだお祭りとなっていた。

場外のデジタルサイネージ上にも『FF14』
場外のデジタルサイネージ上にも『FF14』

 ステージイベントを見届けるべくグラウンド内に足を踏み入れると、まず目に留まったのが、外野ライト方向のスタンド席に鎮座する「古代人」の巨像と、レフト方向に浮遊する「モーグリ」の巨大バルーンだ。

 「古代人」は、台座に腰掛けた状態でやや猫背気味のポーズであるにもかかわらず、その全長は約4メートルとのこと。スタンド席下層からバックスクリーンに迫るほどの座高と、薄暗い場内にぼうっと浮かび上がるかのようなライトアップが相まって、これ以上ない存在感を放っていた。

 そんな「古代人」が見下ろす先、外野グラウンドのライト方向には、今回最注目の2大アクティビティである「YOKERO -タイタン討滅戦-」と「ねらえ、クリティカル! イフリート討滅ダイスチャレンジ」がお目見え。

 「YOKERO」とは、5.5×9メートルの巨大なLEDフロアの上を体ひとつで駆け回り、床に表示されるビット(障害物)を避ける次世代型アトラクション。その『FF14』特別仕様版に、来場者が連れ添った仲間たち、あるいは当日にランダムでマッチングした4人1組で挑むアクティビティだ。

 フロアにはタイタン討滅戦でおなじみの、「ジオクラッシュ」をイメージしたと思われる輪のような障害物や、「大地の重み」チックなプレイヤーの足元をサーチして現れる円形の障害物などがつぎつぎと出現するため、挑戦者は自身の周囲360°に気を配りながら立ち回り続ける必要がある。

 一方の「ねらえ、クリティカル! イフリート討滅ダイスチャレンジ」は、成人男性でもひと抱えに持つのは厳しいのではないか、といったサイズの20面ダイスを用いるアクティビティ。4人1組でダイスを振り、出目の結果でイフリートの撃破を狙うという、老若男女だれでも楽しめる内容になっていたのもうれしいポイントだ。

 ちなみに、この2大アクティビティの周囲には本イベントの協賛企業であるゲーミングPCブランドや周辺機器メーカーのブースが立ち並んでいたうえ、過去のイベントでも展示されていた立体造形物たちも勢ぞろい。高さ3メートル・幅2.5メートルの「クリスタリウム」ブロックアートや、「希望の都 - A New Hope -」のジオラマ、「リムサ・ロミンサ」のミニチュアなどを、間近で見て楽しむことができた。

全14の協賛企業ブースが軒を連ねる
全14の協賛企業ブースが軒を連ねる
全20万ブロック以上を使用した、「クリスタリウム」ブロックアート
全20万ブロック以上を使用した、「クリスタリウム」ブロックアート
ジオラマ「希望の都 - A New Hope -」
ジオラマ「希望の都 - A New Hope -」
ミニチュア「リムサ・ロミンサ」
ミニチュア「リムサ・ロミンサ」

 その一角にて渋みのある輝きを放っていた、輪島塗「蒔絵飾皿 ファイナルファンタジーXIV 龍神」は、1月1日に発生した令和6年能登半島地震において甚大な被害を受けた石川県・輪島市とのコラボ商品であるため、現時点で販売は一旦中止となる見通し。しかしながら、復興した際にはぜひとも販売を再開したいとの発表もあった。

「バハムート」や「メーティオン」をモチーフにした輪島塗デザインプレート
「バハムート」や「メーティオン」をモチーフにした輪島塗デザインプレート

 1日目の基調講演では、本作のプロデューサー兼ディレクターを務める吉田直樹氏が、被災者の方々に向けてお見舞いのメッセージ送る場面もあったので、そちらもぜひチェックしてもらえれば幸いだ。

 また、「モーグリ」の巨大バルーンがある外野グラウンドのレフト方向はまるまる試遊エリアとなっており、協賛企業各社のゲーミングPCが大量に設置されていた。ここでは、今後実装予定の「アスラ討滅戦」を先行プレイできるということで、いち早く体験しようと訪れた光の戦士(『FF14』プレイヤー)たちが試遊PCを埋め尽くす光景は圧巻だった。

 グラウンドの周囲にぐるりと張り巡らされた通路およびコンコースにも、所狭しとフォトスポットや展示物が配置されていたため、ドーム内の移動がてら写真撮影を楽しむ人で大賑わいに。各フォトスポットも成人男性の背丈をゆうに越すスケール感であり、さらにパネルに描かれた情景に合わせた立体物が用意されているものもあり、場所によっては待ち時間40分超えという長蛇の列を形成しているスポットも見受けられた。

 来場者が自由に書き込むことができるメッセージボードには、コロナ禍の影響で久方ぶりとなった“リアル”ファンフェスティバルの開催を喜ぶ声が、多数つづられていたことも印象的。現地に足を運べたことの興奮を思いのままに文字にしたメッセージや、会場に来ることができなかった仲間へのメッセージなどで、パネルは埋め尽くされていた。

 2023年7月にアメリカ・ラスベガス、同年10月にはイギリス・ロンドンでのファンフェスティバル開催を経て、最後はここ日本で大団円を迎えた「FFXIV FAN FESTIVAL 2023-2024」。国内ファンフェス史上最大規模の会場にて、無数の光の戦士たちとともに新生10周年の節目を盛大に祝った『FF14』の、つぎなる10年の歩みにも注目していきたい。

© SQUARE ENIX

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