『PlayStation Partner Awards 2023』レポート トップクリエイターたちが思いを語る

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は12月1日、『PlayStation Partner Awards 2023』(以下PlayStation Partner Awards)を開催し、ここ1年でヒットしたPlayStation 5(PS5)、PlayStation 4(PS4)フォーマットの各タイトルを表彰した。

 2023年の「PlayStation Partner Awards」では、日本・アジア地域で開発されたソフトウェアメーカー各社様のタイトルにおいて、2022年10月から2023年9月の全世界売上(※1)上位にランクインし、特に注目すべき活動成果を残した作品としてGRAND AWARD(グランドアワード)に『原神』『バイオハザード RE:4』『FINAL FANTASY XVI』の3作品が選出された。

 『バイオハザード RE:4』ディレクターの安保康弘氏は「原作が人気のあるタイトルで、開発スタッフはどうリメイクすればいいかというところで、かなりプレッシャーを感じながらも、悩んで試行錯を繰り返して作っていったタイトルです。発売後にユーザーの皆さまの声を聞いて、スタッフの仕掛けたアレンジを皆さんが楽しんでいる姿を拝見できました。スタッフもすごく喜んでおります」とコメント。同プロデューサーの平林良章氏も「本作を手に取っていただいた皆さま、本作を伝えていただいた皆さまに、チーム一同を代表しまして感謝の言葉を贈らせていただきます。本当にありがとうございます」と感謝を述べた。

 そして『FINAL FANTASY XVI』クリエイティブディレクター&原作・脚本の前廣和豊氏は「私とディレクターの高井とプロデューサーの吉田の3人から『FINAL FANTASY XVI』の開発を始めて、最終的に数百名の規模となる大プロジェクトとなりました。そんな『FINAL FANTASY XVI』が、大変多くのプレイヤーの方々に受け入れてられて、本当にうれしく思っています」と語り、メインディレクターの髙井浩氏は「とにかく1人でも多くのプレイヤーの皆さんに遊んでいただきたいという思いを持って開発してきたソフトなので、USERS’ CHOICE AWARD(ユーザーズチョイスアワード)受賞も合わせて、非常に感激しております」と感無量の様子だった。

 このほか、PARTNER AWARD(パートナーアワード)には『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』『eFootball 2023』『Wo Long:Fallen Dynasty』『ELDEN RING』『クライシス コア ‐ファイナルファンタジーVII‐ リユニオン』『ストリートファイター6』『ソニックフロンティア』、SPECIAL AWARD(スペシャルアワード)には『バイオハザード ヴィレッジ VRモード』『ストリートファイター6』『ホグワーツ・レガシー』が選出された。

 ダブル受賞となった『ストリートファイター6』プロデューサーの松本脩平氏は、同作で称賛されたアクセシビリティについて「ディレクターも含めてチームメンバーは『自分たちが作ったゲームを本当にいろいろな人に遊んでもらいたい』という気持ちが本当に強い。それがあるからこそ、やりました」とコメント。「(アクセシビリティについての)声をいただけて感動しているし、感謝しているし、『やってよかったな』と思います。もっとチャレンジしていかないといけないなという、いいマインドになっています」と思いを語っている。

 「PlayStation Partner Awards」は、クリエイターの創作活動に敬意を表して、PlayStation向けに発売されたヒットタイトルに賞を贈呈するPlayStationの祭典。1994年、初代のPlayStation誕生翌年から「PlayStation Awards」として始まった本祭典は、今年で通算29回目の開催となっている。

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