2018年に発足し、今年で6年目を迎えたプロ麻雀リーグ「Mリーグ」。その熱狂は年々、着実に広がりを見せている。今年は新チームを加えて全9チームでの対抗戦となり、より一層の激しい熱戦が予想される。新たなMリーガーも生まれ、その規模は大きくなっていくばかりだ。

　麻雀と言うと、ギャンブルに近しい負のイメージが付き物であった。しかしそれは一昔前までの話。いまではイメージを大切にする職業の代表とも言えるアイドルやモデル、俳優が麻雀を趣味として公言し、様々なメディアでプレーする姿を披露している。

　本記事では、そんな新時代を迎えている麻雀業界を代表する注目のMリーガーたちを紹介したい。

　まずは、元乃木坂46でプロ雀士の中田花奈。中田は乃木坂46在籍時代に麻雀に興味を持ち、卒業後の2021年にプロ試験に合格。その後自身がオーナーを務める麻雀カフェ「chun.」をオープンさせ、タレント業に励みつつ、カフェ経営とプロ雀士としても活動するという多忙の日々を送っている。そんななか、今年新規参入したチーム「BEAST Japanext」よりドラフト指名され、晴れてMリーガーの仲間入りを果たした。

　元アイドルという異色の経歴からか、その打ち筋はコアな麻雀ファンから色眼鏡で見られがち。だが、むしろそんな雑音を技術で跳ね返したときの痛快さは、他の雀士にはないものがある。もとよりその人気はピカイチ。重要な局面で見せる苦悩の表情や、覚悟を決めて前へと踏み込む時のオーラは、視聴者の目線を一手に引き受ける力がある。麻雀業界の新時代を象徴する存在だ。