TikTokでも話題「みんなが夢で見たことがある」場所など “廃墟遊園地”めぐる動画から目が離せない

 人気YouTuberのタケヤキ翔が紹介する“不気味な遊園地シリーズ”が話題を集めている。TikTokでバズった岐阜県の『養老ランド』をはじめ、撮影後に閉園してしまった遊園地や、廃墟化している遊園地など数多くのスポットを紹介している。少し恐怖心を感じながらも興味をそそる、“不気味な遊園地シリーズ”の魅力を紐解いていこう。

なぜかみんなの夢に出てくる遊園地『養老ランド』

 養老ランドは岐阜県にある遊園地で、コインで動く子ども向けの乗り物やメリーゴーランド、ゴーカートなどがある。TikTokでバズったきっかけというのが、みんなが必ず「夢に出てきたことがある」と感じるというゲームセンターだ。実際に行ったことがないのに、なぜ多くの人の記憶にあるのだろうか。実際に訪れたタケヤキも「みんなが言っていることがわかる気がする」と不思議な感覚を味わっていた。

 ほかにも、入場したら聞こえるテーマソングらしき音楽や、今は使われていない入り口、ずっと「本日休業」になっているレストランなど気になるポイントが多くあり、変わった観光スポットとしても一部の人に人気を集めているようだ。

三日月村

 以前タケヤキは、村をコンセプトにした群馬県の遊園地『三日月村』にも訪れている。江戸時代の村の町並みを再現したという村では、現金が使えず“文”に両替しなければいけなかったり、建物のなかからリアルな人形がこちらを見ていたり、独特な雰囲気を放っている。

ガマランド

 日本一不気味な遊園地とも噂される茨城県の『ガマランド』。お土産屋、食堂、遊園地、展望台の4階層になっており、遊園地には子ども用の乗り物がある。しかし乗り物はところどころ破損していてすべて動いていない。夕暮れどきにガマランドに向かったタケヤキは、日が落ちて暗闇に包まれていく乗り物たちに「夜になったら動き出しそう」と怯えていた。本物の廃墟は基本的に立ち入りが禁止だがこちらは一般に開放されているため、廃墟の雰囲気を感じられるスポットとして話題になっている。

 養老ランドの“夢に出てきたことがある遊園地”というフックは、大衆の興味を惹くキャッチーさを感じる。YouTube全体でも、都市伝説チャンネルや心霊系・オカルト系のコンテンツは依然人気だ。それに加えて、タケヤキ翔の動画ではテロップやBGMがホラーテイストになっており、現地に着くまでのドライブ風景から不穏な空気を漂わせ、入り口が現れたときの胸がザワザワする気持ちを疑似体験できる。

 また、このような遊園地は来場者の減少や施設の老朽化などで閉園してしまうことも多い。タケヤキ翔が以前紹介した淡路島の秘宝館『ナゾのパラダイス』も、2023年の9月に廃業してしまっている。そういった観点からも「今のうちに行って映像に収めておきたい」という想いがあるようだ。視聴者も、なかなか自分で行くことができない地域の珍スポットを見られる貴重さを、このシリーズで感じているのではないだろうか。

関連記事