西野七瀬×平野綾が語る『ポケモン』への思い入れ 「私たちはポケモンと一緒に成長してきた」

西野七瀬×平野綾が語る『ポケモン』への思い入れ

 大人気ゲーム『ポケットモンスター』が原案となる初のオリジナルドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』が、テレビ東京系にて毎週木曜深夜24時30分から放送中だ。リアルサウンドテックでは、主人公・赤城まどか役の西野七瀬と、目黒洋子役の平野綾にインタビュー。『ポケモン』の魅力や思い出、ドラマの見どころなどについて語ってもらった。(片村光博)

世界中の人と仲良くなれるポケモンの魅力

――おふたりが思う『ポケモン』シリーズの魅力を教えてください。

西野七瀬(以下、西野):魅力はいっぱいあります。「ポケモンが実際にいたらいいな」って、子どものころはよく思っていました。絵もたくさん描きましたし、友達や兄とのコミュニケーションツールでもありました。ポケモンを通じて、会話が広がるんです。いまではポケモンもどんどん進化していって、グラフィックもすごくきれいになりましたよね。「ポケモンと一緒に私たちも成長してきた」という感覚がすごく強いんです。そのなかで今回、『ポケットに冒険をつめこんで』のお話をいただいたときは、すごくビックリしました。これまで、あまり「ポケモンが好き」と大きい声では言ってこなかったんですが、めちゃくちゃうれしくて……。お話をいただいてすぐに「やりたいです」と決めました。

平野綾(以下、平野):いまや国内だけじゃなくて、世界のポケモンになりましたよね。「ポケモン」ってワードを出せば、もう世界各国の人と仲良くなれる。それだけで話のネタになりますし、自分の世代が、どのポケモンをプレイしたかによって分かったり……。初代からプレイしていた身からすると「すごいコンテンツに進化したな」と思います。

平野綾、西野七瀬
平野綾、西野七瀬

――初めてプレイした『ポケモン』はどの作品ですか?

西野:私は兄が初代の『ポケットモンスター 緑』をやっていたのですが、それを勝手にリセットして(笑)プレイしたのが初めてのポケモンです。リセットと言っても、兄はもうやっていなかったので、「いいよ」って言ってくれていました。当時はあまりゲームについて理解しないまま、なんとなくで進めていたので、バトルに負けたりして本気で悔しがっていました。

 いまでもよく覚えているのが、「ひでんマシン」のことです。そのひとつである「いあいぎり」でしか進めない場所があったんですが、ひでんマシンの存在を知らなくて……。そのなかで一生懸命、ヒトカゲを育てていたら、リザードになってから「きりさく」を覚えたんですよ。「これで進める!」って思ったのに、結局なにもできず(笑)、絶望しました。(当時は)攻略を見るということもなかったので、手探りでやっていました。すごく懐かしいです。

平野:私の場合、初代がリリースされてクラスの子たちがみんなポケモンを始めているなか、我が家はゲーム禁止だったんです。でも、スーパーファミコンは家にあって、なんとか流行りに遅れないように「買って」とお願いして、スーパーゲームボーイ(※)も買ってもらって『ポケットモンスター 青』から始めたんですが、『青』をやっているのは私しかいませんでした(笑)。ちょうどアニメも始まったころで、当時のクラスでの会話はほとんどポケモンでしたね。

※ゲームボーイのソフトをスーパーファミコンで使用することができる周辺機器。

――おふたりの好きなポケモンと、その理由を教えてください。

西野七瀬
西野七瀬

西野:一番はフライゴンです。私自身のソフトで初めてプレイした『ルビー・サファイア』から登場したポケモンで、思い入れがあるんです。ソフトはたしか、クリスマスプレゼントに買ってもらいました。ビジュアルがカッコいいドラゴンタイプのポケモンが好きで、そのなかでもフライゴンはカッコいいなって。パーティーには絶対に入れていました。ドラゴンタイプのポケモンは進化するのが遅くて、育てるのは大変だったんですけど、進化前のナックラーから頑張って育てて使っていました。

 絵を描くのが好きなんですけど、ポケモンの絵ばっかり描いていて、そのなかでもフライゴンは一番描いたんじゃないかな。「現実にいたらな」ってよく妄想していましたし、いまでもフライゴンが一番好きです。ドラマがクランクアップしたときにお花をいただいたんですが、フライゴンのイヤーカフが付いていたんです。グッズになるっていうことは、人気があるっていうことですよね(笑)。

平野:私は「かわいい」よりも「カッコいい」が好きだったので、大きなポケモンが好きなんです。ドラゴンタイプもカッコいいですよね。いま『ポケモン GO』の相棒ポケモンはキュウコンで、その前がミュウツー、さらにその前がウインディでした。カッコよくて、「背中に乗りたい!」と思ったり。

――これまでプレイした「ポケモン」に関する、印象的なエピソードがあれば教えてください。

西野:実は最新ソフトの『スカーレット・バイオレット』以前は、ポケモン図鑑をすべて埋めたことがなかったんです。昔、兄が『ルビー』で図鑑を埋めていたことが信じられなくて。「絶対、無理!」と思っていたんですけど、身近な存在である兄は成し遂げていたことが、ずっと悔しかったんです。その後のシリーズでも埋めることができていなかったんですが、『スカーレット・バイオレット』ではついに全部埋めることができて、すごくうれしかったです。

 今回はすごく頑張って、ゲームのスタートから図鑑を埋めることを最優先にしていました。どのポケモンも進化させて図鑑を埋めて……すごい達成感でした。兄を見て「いつか自分も」と思っていたので、チャレンジしてみました。

平野:兄弟で「ポケモン」ができるのっていいね。

西野:一緒にやって、ポケモン交換もしていました。兄は必ず“御三家”を揃えたい人だったので、私が途中までやってからポケモンを渡してリセットして……ということもしていて。いま思えば、だから図鑑もコンプリートできていたんですよね(笑)。そんなこともありつつ、『スカーレット・バイオレット』でついに図鑑を完成させられたのは、すごくうれしかったです。

平野綾
平野綾

平野:中学生のころ、『マリオスクール』というゲーム番組に出演していたんですが、そのなかでポケモンの大会によく出ていたんです。私は本当にゲーム音痴なんですが、一生懸命練習して大会に行きました。それでも初戦敗退とかなんですけど(笑)。大会は“猛者”が多すぎて、「なんて奥深いゲームなんだ」と感じていました。私はレポーターに回って、いろいろな場所へ行きましたね。各地で開催されている大会に行くと、すごく盛り上がっているんです。

 ただ、私みたいなゲーム音痴で、強い人との差が歴然としていても、やめることなく「ずっとやっていたいな」と思えるのも、ポケモンのいいところだと思います。強い、弱いはあまり関係なく、ポケモンを通じて友達になれたり、話のネタになったり。すごく幸せになれるゲームだと思います。

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